2017年12月11日

映画オールタイムベストテン:2017


 遅くなりましたが、企画に参加します。
 今回はオールタイムベスト。お忙しいようですし、この企画、今回で締めるってことでしょうかねぇ。
 ……SeeSaa もいつの間にかトラックバック機能が終了してる……!

 過去の参加リスト。
 <戦争映画ベストテン
 <音楽映画ベストテン
 <アニメ映画ベストテン
 <SF映画ベストテン
 <ホラー映画ベストテン
 <スポーツ映画ベストテン
 
 順位つけるのはやめます。順不同です。
 基本的に上の方が評価高いけど、「どっちが上?」といわれると困るのが多すぎるので。

 年代は例によって、原則として日本公開年。


  • ルパン三世 カリオストロの城(1979/宮崎駿)
  • ベルヴィル・ランデブー(2003/シルヴァン・ショメ)
  • マカロニ・ウエスタン 800発の銃弾(2005/アレックス・デ・ラ・イグレシア)
  • 十二人の怒れる男(1959/シドニー・ルメット)
  • 日本のいちばん長い日(1967/岡本喜八)
  • トイ・ストーリー3(2010/リー・アンクリッチ)
  • クレヨンしんちゃん -嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲- (2001/原恵一)
  • マイ・バック・ページ(2011/山下敦弘)
  • これは映画ではない(2012/ジャファール・パナヒ)
  • 餓鬼(1973/ピーター・フォルデス)


 いくらかコメント。
 上位5本は、当分の間、僕の中でおよそ不動です。

・黒澤明とチャップリンをどうするかすごく悩んだのですが、入れ出すときりがないし、どれかひとつを選ぶ、というのも非常に難しいのでやめました。「十二人の怒れる男」だって、「優しい日本人」やロシア版を入れたいのやまやまなんですが。

・「これは映画ではない」はベストかといわれると微妙で、ややネタ枠なれど、「クリエーターの境地」という意味で入れておきたいです。

・最後まで枠を争ったのが、「マイ・バック・ページ」と「運命じゃない人」。山下敦弘作品は入れねばなぁと思ってギリギリまで悩んで、「リンダリンダリンダ」でなく、「マイ・バック・ページ」を選択しました。こっちの方が、この現代にいろいろな人に見て欲しいから。
 そんで僕、このブログの最初のエントリである2005年ベストで、リンダリンダリンダ>運命じゃない人にしてるんだよね。ここが決め手。

・もう一つ悩んだのが、アニメ映画ベストテンで3位から5位に入れた作品の処遇。トイ・ストーリー3は当サイトの最高得点ホルダーという意味ではずせません。で、ここではオトナ帝国>オネアミスとなったのは、あれです、例年のベストテンで「最も泣ける作品」を選んでいる関連で。「オトナ帝国」は文句なく、オールタイムで最も泣ける作品ですよ。

 その他、選に漏れたのは「オアシス」「月に囚われた男」「きっと、うまくいく」「イノセント・ボイス」などなど。



 で、「餓鬼」。この傑作を見てない人は今すぐ見よう。
 (と、思ったら……当エントリを投稿した時点では、当方では Bad Gateway が出て NFB のサイトに接続できません。ちゃんと見られるようになりますように……)
 見始めたら必ず最後まで見ること。

Hunger by Peter Foldes, National Film Board of Canada



 あと、締め切りが12/17 なので、
 「バーフバリ2」を見てから投票したかった! と言っておきたい……!



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posted by アッシュ at 02:37| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月05日

短評(探偵はBARにいる3/ムーミン谷とウィンターワンダーランド/COCOLORS)


探偵はBARにいる3
[70点]
@チネチッタ
 
 おぉ。今回はなんかマジで探偵ものだ。
 事件自体は、中盤で北川景子の動機がバレバレ/行動が安易すぎてあまり凄くはありません。しかし、横道にまるで逸れず、ひとつの事件にひたすら突っ込み、深みにはまっていく過程を丁寧に描いており、のめり込める感覚があります。
 また、大泉洋には似合いませんが、主人公の「探偵」がシリーズ随一有能でカッコいい。すべての行動に何らかの有効なリターンがあり、ヘマしかしてなかった第1作とはまったく別人にみえるほどです。でも僕はこういう「最善手」を打っていく作品の方が断然好きです。
 もちろん、何が最善と言えば松重豊にシメられた段階できっちり手を引くのが最善なのですが、そこだけは悪手を採る、というのが、物語としてとても鮮やか。

 鮮やかといえば、オチがすばらしい。エンドロールで席を立ってはいけません。本筋に絡まない「その展開」を、抑制して表現しているのが凄く好感高かったところへ、エンドロール直前のカットでキチッと見事にまとめた! と思わせておいてからのアレ。ズルいわー。



ムーミン谷とウィンターワンダーランド
[65点]
@丸の内TOEI
 「ムーミン谷の彗星」に続く、映像はリマスター、音源は総入れ替えでの新規公開。フィンランドの独立100周年記念なんだとか。
 今回もスカルスガルド父子主演だけど、日本ではすべて吹き替えで宮沢りえがムーミン役。そんでナレーションが神田沙也加って、ポジションが逆では? それ以外の役は、あれ以前と違うなぁ、と思っていたら、森川智之と朴ロミだけでほぼすべてこなしてるんだそうです。ケチりやがってと思いつつ、声を使い分けるプロの技術を堪能しましょう。

 今回のは、(例年は冬眠しちゃうので)クリスマスを知らなかったムーミン一家が、いろいろ教わりながらクリスマスを祝う、それだけの内容で、ドラマらしいドラマはありません。毒や前衛的な味つけも少なめで、やや退屈です。
 ただその中で、春を希求する冬至の祭としての意味とともに、人生訓も織り込まれているので、北欧では大切な意味を持つ内容なのでしょう。
 登場する「モラン」の存在がとても哀しい。あの姿で、人称が「彼女」なのがまた。「氷姫」も登場するし、あの辺りは、季節を象徴するのは例外なく女性なのかな?



COCOLORS
[70点]
@下北沢トリウッド
 テレビ版ジョジョのオープニングをはじめとした、アーティスティックなアニメーションで知られる神風動画が制作した短編。光と闇だけの、ほぼモノクロームの地下世界で、カラフルな地上世界を夢見る子供たちの物語。
 あなたが「色彩」を意識してアニメを見ているなら、見逃すべきでない一本。「絵」の中で少しずつ色づいていく世界の鮮やかなこと!
 しかしストーリー的には、もう少しシンプルにしてもよかった。最後の階段登りのシーン、踏みしめる足取りだけで互いの覚悟が伝わってきて涙が出そうになったのに、なぜあんな陳腐な展開を割り込ませたのか……。

 なお、事実上の本編は、その神風動画が制作する、来年公開の「ニンジャバットマン」の予告編な! 最近のDC&WBのカマし方は、本気だとわかってきました。





DCスーパーヒーローズ vs 鷹の爪団 -
DCスーパーヒーローズ vs 鷹の爪団
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2017年12月04日

鋼の錬金術師

[55点]@チネチッタ

 前評判がアレだったのでもともと期待値が低かったところへ、冒頭も冒頭、ふたりの子役が登場した瞬間の金髪のギャグッぷり、前触れなく唐突に倒れる母、その母の錬成をするシーンは大半を「夢の回想」という方法で大人の山田涼介にやらせてしまう、そして超肝心な「魂の錬成→鎧への定着」をまったく描写しないので、多分初見の人はアルが何なのかわからない。

 ……まあ序盤だけでここまでサゲまくってくれれば、あとたいがいのところは許せるんじゃないでしょうか。
 事実、そこから先は、(学芸会と称されるキャラ周辺の美的センス以外は)少なくとも原作へのリスペクトは感じられ、原作序盤の展開をわりとうまいこと2時間にまとめきっていると思います。


 じゃあなんでここまで粗探しされて叩かれてるのかというと、一言で言って、根本的にアクション映画として面白くない、に尽きるんじゃないかと。その部分に語るべきところがないので、粗探しで盛り上がるしかなくなってるように思えます。
 作者女性で、生命倫理や哲学的要素も多いとは言え、根本は少年バトルマンガで、その映画化なんですよ。なのに、アツさとか勢いとかカッコよさとか、そういう盛り上がりがほとんどないんです。

 初戦のコーネロ戦はよかったけれど、それがクライマックス。それ以外で見た目で盛り上がるのは、ホムンクルスやアレのホラーチックなところで、それをぶっ飛ばすのは基本的にディーンフジオカの火炎放射なわけでね……。


 僕個人としてはそんなに嫌いな作品ではないのだけれど(少なくとも、真理の扉を「異世界ワープゾーン」にしちゃったアニメ第一期の会川版映画よりは数倍マシ)、叩かれてもしかたない気はするのです。


 あと細かいとこ。

○この作品で、驚愕するくらいすごい点、それは「アルに不自然さがない」こと。
 観客プレゼントの0巻でも言及されていて、曽利監督的にはそれだけでだいたい成功だと満足しちゃったっぽいのだけれど、観客的には「そんなの当たり前」なのでまったく伝わっていない。
 曽利監督、CGに傾倒しすぎて、我を忘れるところがあるような気がします。

○いちばんカワイイ女の子キャラはロス少尉。

○いちばん原作からの再現率高いのはニナとアレキサンダー。

○逆に、いちばん再現率低くて、かつ、いちばん演技が作品に載っかってないのは、個人的には「小日向文世」だと思います。大泉洋が大泉洋のまんまだって言われてるけど、それ以上に小日向文世が小日向文世のまんまです。「いぬやしき」も全然合ってないし、最近の彼の起用のしかたは何かおかしい。

○この作品でいちばん笑えるので、これから見る方は是非気をつけて見ていただきたいのは、原作において身長がウィンリィ>エドのせいか、作中で二人が並んだ場合に、何が何でもウィンリィの方が高く見える構図を作ってるって点です。そのせいか、ウィンリィのガタイがやたら不自然にでかく見えます。
 公称だと、リアルでも本田翼>山田涼介なので、そこまで気を遣わなくてもいいと思うんですが……。



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2017年12月01日

ジグソウ -ソウ・ザ・レガシー-

[80点]@イオンシネマみなとみらい

 ご覧の方のどれほどがご存じかわかりませんが、僕は「ソウ」シリーズ全作を見ているレアな人間です。ファイナル
 近頃は嗜好がだいぶ狭まっていて、この手の血みどろものをみる体力なんてほとんど残っていないのですが、さすがにこのシリーズが復活とあってはつきあわざるを得ないよな、と思って、公開からだいぶ時間も経ってようよう重い腰を上げて見に行きました。あまり期待はしていなかったのですが。


 驚いた。これ……ちょっとスゴいぞ。話題になってないのは、やっぱ飽きられた感があるからか。

 シリーズまったく未見の方は辛いと思います。また、「ソウは無印こそ至高、ただの残虐ゲームと化した2以降はクソ!」というご意見の方も避けた方がよいです……が、「そこまでは言わないけど、2か3くらいで見るのやめちゃったな」くらいがベストと思います。
 アマンダやホフマンの存在は完全に忘れ去られているので、シリーズをがっちり見てる必要はありません。トビン・ベル演じるジグソウ=ジョン・クレイマーが殺人ゲームをする動機と、彼がすでに死んでいることを知っていれば問題ないです。シリーズのリブートというより、ジグソウが死んだことを前提としてあらためて2を作った、と表現するのがよいでしょう。

 その上で。
 完璧にだまされました。
 前シリーズでは刺身のツマ状態になってた捜査官のドラマパートの方に、最大のトリックが仕込まれています。
 ジグソウは死んでいるはずなのに模倣犯が出たわけで、当然、誰が犯人か、という観点で話が進みます。で、「物語内で疑われる人物」と、「観客から見て怪しい人物」が初手から違い、かつ、「ジグソウが実は生きている」という情報が絡み、どこに転ぶかわからない、正解に至るまでのミスリードが巧みすぎてヤバい。
 そして、トリック自体はこれまでにもよく使われてきたものですが、今やられると日本人はアレ思い出しちゃうから!

 今回は逆に、残虐ゲームの中身がやや微妙ではあります。ジグソウは、「生き残るための正解」をきちんと用意するのがポリシーのはずですが、アクシデントから始まる第3ゲームや、クリアが可能だったかはっきりしない第4ゲームはちょっと反則に思われます(後者は『肝心なシーンが残酷すぎて編集でカットされた』のかも)。ただし、最後のゲームは秀逸!


 というわけで、トリッキーシナリオに飢えている方は、やっぱこのシリーズは根っこの頑強さがひと味違いますので、見ておいて損はありません。まだまだイケるもんですなぁ。



ソウ (字幕版) -
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2017年11月30日

短評(フルメタルパニック1/ジャスティスリーグ)


フルメタル・パニック ーディレクターズカット版 第1部 ボーイ・ミーツ・ガールー
[75点]
@立川シネマシティ
 新作をやるという話になって、15年前の旧作の総集編を、3部作で今公開。しかし、恐ろしいことに全然見劣りしないんですわこれが。
 いわゆる物語強度が、最近の作品とまるで違う。最近のは、キャラ見せや設定説明に躍起になりすぎて、物語はこの半分も盛り上がらないのがざらにありますから。素っ頓狂な設定を、ねじ伏せて理解させつつ世界観を暖めて盛り上げる手際、こういうのって実は、細かいとこに目配せできてないと成立しないんですよね。お見事と言うしか。
 角川シネマ新宿で日にレイト1回、立川シネマシティで日に2回のわずかな公開がもったいない。時間的に日曜を使わざるを得なかったのでシネマシティまで出向いたら、満席でした。


ジャスティス・リーグ
[65点]
@ヒューマントラストシネマ渋谷
 んー、僕が「バットマンvsスーパーマン」を予習せずにこれに臨んだことがミスだったのかもしれんけども。
 ヒーロー映画としては落ち度がなくて、「仲間集め」な前半もきちんとテンポよくまとめてて、悪くはないけどなんか物足りないんです。
 悪役が、めっちゃ強いのに怖くないのがいちばん痛いかも。全年齢対応のためか、「この世を支配する」とか言いながらも、虐げるとか踏みつけるとかのシーンはいっさいなく、一般庶民が彼の悪事に巻き込まれないのよねあのロシア人家族以外。敵が怖くないと味方の強さが引き立たない、ってよくあるパターンをこの大作でやっちゃうのはなぁ……。

 ガル・ガドットのレザーパンツ姿がめちゃエロいのと、彼女を意図せず押し倒してしまったエズラ・ミラー(彼の、現スパイダーマンを模した明るさは、この作品をホント救ってると思う)が照れるシーンがよかったです。
 あれだけで、あちらさんでも薄い本が大量に飛び交うことになるんでしょう。なので、あの押し倒しシーンで「何のセリフもない」のが、「物足りない」ポイントの一つなのですが、うっかり気の利いたセリフを入れちゃうと、SJWのみなさん方がよってたかって暴れ出してやっぱり全年齢対応に引っかかるんだろうなぁ……。



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2017年11月22日

KUBO/クボ -二本の弦の秘密-

[70点]@109シネマズ川崎

 「コララインとボタンの魔女」の制作スタッフが、日本を舞台にして作った新作ストップモーションアニメ……という触れ込みなわけですが。
 なんで欧米での公開から日本公開までに1年もかかったのかなぁ、って思っていたのですが、マスには売れないデキ、という判断で、日本で配給に手を挙げるところがなかったんかな、という気がします。
 コララインのときも同じことを思ったけど、全部人力のストップモーションアニメって知ってると、なぜここまでやるの、という発狂級の映像に乾いた笑いしか出ないです。いやホントこれだけでも必見だとは思うんです。
 ……でも、知らない人には、よくできたCGだねで終わっちゃうんですよ。


 そうなるとストーリーがなぁ……。
 描かれた「日本」は想像以上に日本でしたが、それゆえにちょっと狭すぎます。最終的に「みんな思い出を持っている」が回答なら、もっと社会を広く描き、たくさんの人と交流する中で、サルとクワガタがとりわけかけがえのない存在である、という流れにして、その上で正体をバラすべきでした。敵が「月」で、夜である限りどこにいても常に見られている設定も、それでこそ生きたはず。

 主人公は剣・鎧・兜の3つの秘宝を捜して旅をするのですが、「兜の隠し場所」がすごく傑作だったんですよ。あれは絶対日本人には思いつかない発想です。しかしこれも、いろんな「」を見せておいてから「アレだ!」とやった方が謎解きとして面白かった。


 吹き替え版で見ましたが、Origami とかの日本の風物をどう表現しているのかちょっと気になるので、字幕で見た方が良かったかもしれません。
 ピエール瀧や川栄李奈の吹き替え演技に特に問題は感じません。むしろ矢島晶子が、少年声のベテランとはいえ、この主人公にあてるには幼すぎる気がします。


 あと、主人公が「KUBO」って名前なので、「公方」に通じる比喩かと思ったら、ホントに単に人名でした。それは日本人としてはファミリーネームであって、ファーストネームにはならないと、誰も教えなかったんでしょうか。



コララインとボタンの魔女 (吹替版) -
コララインとボタンの魔女 (吹替版) -
posted by アッシュ at 17:15| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月21日

短評(怪獣惑星/ガンダムサンダーボルト2/Twilight Axis)


GODZILLA 怪獣惑星
[65点]
@TOHOシネマズ川崎
 すごかった……のだけれど。
 まず、「文明を破壊する」という見せ場のないゴジラは、どんなに迫力ある造形でもイマイチだと思いました。
 そんで、こちらはもう虚淵脚本だよと訓練された状態で見に行ったので、今回の話における「作戦」がやや複雑で、しかしそれが開始される作品内の時間配分に気づいたとき、「尺的に」、これもう虚淵脚本らしいトリッキー展開はないな、と見えちゃいまして。
 実際には起きるといえば起きるけど、アレなんとなくホラー映画のラストのオマケみたいでしたよね。「もっとデカいのがいた」というだけでは、現時点では凄みをまったく感じませんでした。少なくとも、虚淵玄が本性見せるのはこれから。

 あんまりよけいな方向に流れず、無駄な説明も入れず、主人公を「ゴジラ絶対殺すマン」に全振りした展開は好きです。
 代わりに花澤さんが何の役にも立ってないの、あれたぶん、虚淵玄がとりあえず書き殴って企画に投げた段階で、「女性の登場人物が一人もいなかった」のを咎められた結果だと思います。種族の違いで個性を出してるから性差なんて何ひとつ必要のないはなしだからね、しかたないね。



機動戦士ガンダムサンダーボルト ーBandit Flowerー
[65点]
@新宿ピカデリー
 ありゃりゃ。前作はぎりっぎりのトコまで殺し合い上等なハードな戦争を描いていたけども、どうやら普通にガンダム外伝に路線変更した模様。
 これはこれで面白かったけれども、主人公と絡んだ瞬間に「コレ絶対死ぬ」と思ったビアンカさんが普通にヒロインやって、あの人もあの人も都合よく生きてて、そんで肝心の主人公二人のマッチアップがないまま「続きます」ではちょっと評価しづらい。
 ただ、水陸両用を中心にこれでもかとモビルスーツの種類を出す展開は、ガンダムUCの第4話の乱戦みたいでちょっとアガりました。アッガイ出るとき民謡流れちゃうのはアレ何、もうサンライズじゃアッガイはコメディ要員で確定したってこと? ベアッガイさんとか出す?

機動戦士ガンダム Twilight Axis -赤き残影-
[30点]
@新宿ピカデリー
 Bandit Flower と併映のこちらは、ちょっと酷かった。デザインとか作画とかはガンダムAGEかと思ったアニメーション、単純なのに「よくわからん」という反応しかできないストーリーを、止め絵、リピート、時系列切り刻み、あらゆる手で小難しくしてなにがなにやら。
 少なくとも、とうてい劇場公開するレベルにない作品。これを、ムリヤリくっつけて公開する判断を下したのは誰なのか、責任を問われるべき。



シン・ゴジラ -
シン・ゴジラ
posted by アッシュ at 16:46| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月18日

短評(はいからさんが通る前編/シンクロナイズドモンスター/マイティ・ソーBR)


 映画クラスタの人って、「1年」の始まりを 12/1 にしてる人と 1/1 にしてる人でどっちが多いんでしょうか。僕は1/1なんですが。
 で、1年の始まりを 1/1 で定義している人は、「今年のベストテン」を今年中に発表してはダメです。
 「バーフバリ2」が12/29に公開だからです! バーフバリ! バーフバリ!



はいからさんが通る -前編・紅緒、花の17歳-
[65点]
@シネリーブル池袋
 少女マンガの名作のアニメ化。主役の紅緒は、今や少女マンガのヒロインやらせたら鉄板の早見沙織。監督はガンダムUCの……というか、本作の場合、「るろうに剣心」の古橋一浩。
 さすがの古典で、起伏が大きくてつかみ所の多いストーリーは、シンプルなのにすごく面白かったです。彼氏が戦争に行くくらいの知識はあったけど、意外にえげつない方向にぶん回すのな……これ女の子泣くやろ……。
 しかしながら、あらゆるシーンでタメが浅いのが難。ちゃんと丁寧に描いてはいるけど、展開速すぎ、もう1ステップほしい部分が多数。これは、2クールくらいのアニメで見たかった!

 ところで、観客が10人以下で、かつ男性の方が多かったという惨状、これはなんですか。
 悪評立ったとかの話は聞かないから、どう考えても宣伝がリーチしてないよね。まさかと思うけど、アニメ誌とか深夜のMXでしかやってないとか、ないよね? 主たる客層は今、VERY とか昼ドラとか見てるんだよ間違えてないよね?



シンクロナイズドモンスター
[50点]
@ヒューマントラストシネマ渋谷
 基本ラブコメで、痴話喧嘩を怪獣バトルで表現しようぜ!という根本の発想はサイッコーによかった、のだけども。
 そこで登場するヒロインが、男目線から見て控えめに言って顔がかわいいだけのクソビッチ。男性陣も揃いも揃ってクソ野郎ばかりで、感情移入も何もあったもんじゃない。逆にこういう恋愛模様を「等身大のアテクシたち」とか言って持ち上げる向きは、怪獣が出る時点で本作に見向きもしないと思います。主演のアン・ハサウェイは、プロデューサーにもクレジットされてますが、何を考えてたんでしょうか。

 あとさー、怪獣とロボットが出る話なら、考えた人は100%日本をイメージしてたと思うんですよ(企画のプレゼン時にゴジラを勝手に使って訴訟になったそうな)。日本じゃあんな絵撮れないから、韓国が舞台になったのは結果的によかったんでしょう。物語上、「箱庭的な異境」であればどこでもいい話ですし。
 でも韓国にすると決めたなら、北斎絵柄のPCとか出すなよヒュンダイのCMじゃあるまいし! 「過去」をソウル五輪の時期と重ねれば大幅に説得力が増すのに、なぜ思いつかないのか!



マイティ・ソー バトルロイヤル
[60点]
@TOHOシネマズ上野
 出だしの10分とラスト20分は最高。あとハルクvsソー戦とかヘラ様無双とか。アメリカでも無双系のゲームってあるのかな? 全般的にバトルシーンはさすがの貫禄。
 ただなぁ……僕個人はこのシリーズ初めてなんだけど、もう何本も作ってるおなじみキャラだよね? 何でこんな、アメリカンヒーローもののテンプレというか、ジャスティス・リーグでもたぶん見せられるであろう、「メインプロット放置してでも『仲間集め』」な話を見せられにゃあかんの? サカールという舞台全体が1ミリもクライマックスにつながらない、そんなのどこが面白くて作るんだろう?
 ヘラの強さの意味と、それをいかに倒すかというラストのどんでん返し、実にうまい展開だっただけに、なればこそ、彼女のキャラ立てのほうをもう少しじっくり見たかった。



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2017年11月16日

BRAVE STORM

[75点]@TOHOシネマズ上野

 まず! まず! この作品に対して言うべきことは!

 TOHOシネマズこのクソ野郎どもが!

 通常上映が上野のみ、それも日に一回、21:55からというクソレイト!
 それ以外の上映は全部MX4D、その大半が逆に午前中に集中するとか、オマエラのこの作品に対する認識は「カゲロウデイズ」と同レベルかぁぁぁ! ふざけてんじゃねぇぞこのクソクソクソクソ!

(来週からはどうなんだろう? と思ったら、上野はもう終了……でも、なんと通常上映を17:20からかけてくれるところがあるぞ! ……西新井だけどな! やっぱTOHOシネマズはクソ野郎だ!)


 正直言って、この作品は完璧とはほど遠いよ。

 「シルバー仮面」と「レッドバロン」のリメイク特撮という、需要がどこにあるかわからん企画。そもそも僕にとって「シルバー仮面」いうたらコレだしな。どんな酷いもん出てくるかと、期待値低かったのは確かで。
 その上、オープニングでダメアニメによくありがちな「設定文字列の表示」をダラダラ垂れ流したから、初っぱなは絶望しかなかった。序盤の友人キャラの無駄死に、シルバーの初戦の負け戦をグダグダ続けるしょーもなさ、そもそも主人公ズのキャラが好かんし、シナリオが安っぽくなるとこもままあるし。

 でも、これは「エンタメ」なんだよ見ててどんどん楽しくなってくんだよ!

 アクションがきっちり伝わるように撮られてるのがデカい。どこをとってもカッコよく、とりわけレッドバロンが馬鹿でかい図体でぶん殴る爽快感は、「パシフィック・リム」より上だと断言する!

 よく僕は「3〜4人の登場人物で世界の運命を云々」て批判をするけど、この作品は、本当に人類が残り5人ってトコから始める割り切りようがいい。人間関係が狭いところに説得力があり、中盤以降は各キャラの行動にいっさいの無駄がなくて、すっきりバトルにのめり込める。
 展開も映像の細かいところも、理屈は最小限だけれどもツボを押さえている。そのツボとは、「迷ったらカッコいい方を選ぶ」という思想で、それを貫くために余計なものを排したのだと思う。
 なぜ月へ行くのか? なぜブラックバロンはいきなり東京に現れるか? それがカッコいいからだよ!

 ……そうかあれは「シルバー仮面」じゃなくて「シルバースキン」だったのか! ブラボーだ!(笑



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2017年11月13日

ゴッホ 最期の手紙

[70点]@イオンシネマシアタス調布

 Wikipediaによれば、自殺といわれつつも謎が多い画家ゴッホの死について、2011年に新説が提唱されたそうです。
 それに基づいて「ゴッホの死後、彼が書いた最期の手紙を託された若者(アルマン・ルーラン。彼をはじめ登場人物はほぼ全員、ゴッホの絵のモデルとなった実在の人物)が、届け先を探す過程で、死の謎に迫る」という趣向で作られたサスペンス実写映画。……に、ゴッホ風の油絵彩色を施した長編アニメーション。

 もっかい書く、「油絵のアニメーション」です。短編ならともかく、100分近くビッチリと!
 面白いというよりスゴイ作品。背景や主要登場人物の多くが、ゴッホの絵そのままに描画されており、「リスペクト」ってのはこれくらいやってナンボなんだろうなと思わされるとこがまず感動の域です。
 エンドロールにVFXって出るので、全部が全部ではなさそうだけども、冒頭に100人以上描いてるよ! とわざわざ断りを入れるのも納得のクッソ手間がかかってるデキ。

 キャラクターが肖像画なので、ほぼ会話劇。背景も風景画から作りこまれていてシーンが限られるので、やや単調な印象があるのはいたしかたなしか。正直、中盤はちょっと眠いです。
 それでも、常にどこか動いてますし、回想シーンではタッチを変えたりして、一筋縄でない絵巻物が構築されています。

 アニメーションの新たな可能性として、興味があるならこれは見逃してはいけない一本。



ゴッホ絵画集 近代絵画 -
ゴッホ絵画集 近代絵画
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2017年11月10日

氷菓

[55点]@ユナイテッドシネマ豊洲

 大コケ、とか話題になってますが、コケるほど製作費かかってないので、あまり気にすることはないです。むしろこのレベルの作品を、40周年記念と銘打ち200スクリーン以上に押し込んだカドカワの劇場営業が頭おかしい。10分の1のスクリーン数でもたぶん黒字出るでしょこれ。
 もともと大盛り上がりするような内容ではないのですから、手堅く安く、きわめて日本的なB級映画を目指した印象で、そう考えれば、むしろ当たりと言うべきでしょう。
 ただ、ただな。
 この作品にはたくさんある良さをすべてぶっつぶしてしまう、どうっしょうもない点がひとつあってな。

 広瀬アリスがどうあっても高校1年生に見えない。

 いやさ、そりゃ妹には及びませんが、決してけなすほどひどい演技はしとらんですよ、むしろ摩耶花役の小島藤子のほうが、演技がわざとらしいとこが多いくらいで。
 でもな、「私、気になります!」というキメゼリフの性質上、どうしても顔がどアップになるわけでさ。ホント、当人には悪いけど、マジで吹く。美人は美人なんだから、相応の役を演れば絶対映えるのに。

 そもそもこの作品が全国的な知名度を得たのは、「えるたそ〜」と鳴くだけの廃人を多数生み出したほどの、天使チタンダエルをいかに天使に描くかに全振りした京アニ版アニメがあってこそなんだから、彼女のキャスティングがすべてを握っていたといっても過言ではないわけです。
 日本の「実写」の悪いとこが如実に噴出した典型っていうか、当の役者自身を含めてそれ以外のすべてができる限りのよさを目指しても、キャスティングだけで全部ダメにした一例として記憶に刻みましょう。
 (……ていうか、広瀬アリスに女優として名を挙げる気があったのなら、万難を排してでもまず実写「ちはやふる」に綾瀬千歳を登場させて、そこに収まらなきゃダメだったと思うのですが。)

<追記 11/14>
 ふっと思い立って調べてみたら、それでもあの中で一番若いのが広瀬アリスだという事実を知って驚愕。
 さらに古典部4人より年上の本郷奏多! 一番童顔なのに!



 あと、これも物語の性質上どうしても多くなる山崎賢人のモノローグが、「斉木楠雄のΨ難」にしか聞こえなくてこれまた吹く、ってのは、公開順の不運というべきでしょうか。「……山崎賢人、実写出過ぎじゃね?」「わかりますよ、超能力者ですから」



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2017年11月09日

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。

[60点]@ヒューマントラストシネマ渋谷

 ……最初に知りたいこと。平日午後6時台の回で見たんだけど、席がほぼ高校生でギッシリだったんですよ。何これ、「君の名は。」的な謎のSNS拡散来てる? 一般若年層にここまでウケた洋画って、ここしばらく記憶にないんですけど?
 「スタンド・バイ・ミー」+ホラーという構造は確かにウケそうだけど、そこまでスゴい作品だったかと言われると……。
 というかなー、僕の感覚でいうと、この作品すげーガバガバなんですよねー。高校生くらいだと、これがかえって謎めいて見えるのか。「イヤゲな演出てんこ盛り」なんでそれで十分なのか。


 物語の枠組みはとても単純で、「敵」となるペニーワイズは、「子供に恐怖を見せ、怖がっているところを食う」怪物なわけです。で、7人の主人公ズは、それぞれ恐ろしいトラウマを持っている。
 彼らが、幼いなりの友情を結び、それを糧に勇気をはぐくみ、克服して怪物と対峙する。ジュブナイルとしては鉄板のストーリー。
 ところが、各自の「トラウマは何か」「そのトラウマに対しペニーワイズが見せる『恐怖』は何か」「それを克服するためにとる行動は何か」が噛み合ってないので、なんじゃコレな感じがぬぐえません。

 「恐怖」が設定されていないので重要キャラかと思いきや、賑やかしに終始したリッチー。「ラビの息子」という特徴的な設定がありながら「絵が怖い」だけのスタンリー。ピエロそのものを見ているキャラと見ないキャラの違いは何?

 明確に「恐怖」しているのに、「食われる」キャラと「食われない」主人公達の違いもわからない。さらにはヘンリーみたいな変貌パターンもある。ペニーワイズが単に「子供だけが観る幻想」とすれば説明できなくもないけど、それならなぜ「27年ごとにペニーワイズが現れる(死亡率が上がる)」なんて設定がなされるのか?


 というわけで、ストーリー的には全面的にご都合主義にしかみえないので、全然すっきりせず、「イヤゲなだけ」になっている、というのが自分の印象です。高校生にウケるのか、コレが……うーむ。



スタンド・バイ・ミー  (字幕版)    -
スタンド・バイ・ミー (字幕版) 
posted by アッシュ at 16:05| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月05日

映画館の株主優待


 イオンの株主優待がこの9月から変わり、イオン株主はイオンシネマが常時1000円+ドリンク付きとなっていることが判明しました。今までは300円引きでしかなかったので、超進化です。
 で、この機に「映画関連企業株主優待リスト」をざっくり作ってみたんだけど、よく考えたら、イオン・東京テアトル以外は、およそ「株価x単元株数」が100万円を超え、ちょっと現実的でないので公開はしません。東宝は1000株未満だと優待券のみだし……。
 逆にこの2社は、15万円程度で買えるので、映画ファンなら絶対持って使いこなすべき。東京テアトルの割引証(常時900円)は、自分もめっちゃお世話になってます。


 リスト作ってて気づいた、いくつか特筆事項。

 映画館向け株主優待はほぼ窓口対応のみですが、東急レクリエーションズはついに自動発券機対応。

 優待使用が初週不可かどうかは各社で違いがあって、東宝、東映、イオンは可。松竹は「初日」不可。東急レクと東京テアトルは不可(割引証は使用可)。
 使用可なところも、「混雑時には使用をご遠慮ください」的な但し書きはあるので注意。東宝は、今回作られた無料席数上限に引っかかるかも……。



株で勝つ!  会社四季報超活用法 -
株で勝つ! 会社四季報超活用法
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2017年11月04日

短評(斉木楠雄のΨ難/Free!特別版/バリーシール/ヤマノススメ)


斉木楠雄のΨ難
[65点]
@109シネマズ川崎
 マンガの方は正直肌に合わなくて読んでいないのですが、銀魂同様福田雄一監督は今回も原作のテイストに従ったと見え、スピード感のあるセリフ回しでギャグをやりっぱなす展開。福田雄一のマンガ的センスと非常に噛み合ったんだと思われ、時間を忘れて見てられました。下手にシリアスにならない分、銀魂よりはるかに好感度高いです。
 え、これで終わり?な感じが強かったんで、オチはもう少し盛り上げてもよかったんじゃないかと思いますが。

 あと橋本環奈は完全に路線を固めましたね。声にもう少しカワイイ感じが欲しいところです。神楽ならともかく、照橋さんはもう少し高めのヒロイン声がいい。アニメだと茅野愛衣だからね……。



Free! 特別版-Take Your Marks-
[50点]
@チネチッタ
 わかってたとはいえ、今回はスポ根要素ほぼなし、男同士イチャイチャなサービス回連打でして、新作映像という惹句につられて見たものの、さすがにしんどかったです。きらら系百合アニメを女性が見た場合もこんな感覚なのかしら。
 男視点から見ると、江ちゃんの出番がかなり多めで、けっこう可愛く描かれているんで良かったです。第4話のこじれっぷりは好き。あと3話のあまちゃん先生の黒歴史話はもっと掘り下げてくんないと(笑)

 新シリーズが始まるようだけど、東京での大学生編って話だと、すんません自分は卒業させてくださいとしか言いようがないなぁ。



バリー・シール -アメリカをはめた男-
[65点]
@立川シネマシティ
 CIAに依頼されて中米へ武器援助&コロンビアマフィアとの麻薬密貿易を同時にやってのけ、荒稼ぎしたという人物の実話ネタ。……にしては、どこまでもめっちゃ軽いノリ。かといって「ウルフ・オブ・ウォールストリート」ほどキレキレではない。
 そりゃまあ、当時/その後の大統領が合わせて4人も噛んでるって話だからな。ま、そのうち一人は、ホワイトハウスで出会う「君もパイロットなの? 僕も1968年に州軍でパイロットやってたんだ!」て言うボンボンだけども!
 そのシーンもそうだし、「エルサルバドルじゃねぇぜニカラグアだぜ!」というネタをわざわざエンドロールで天丼するとか、フィクションですコメディです、とエクスキューズを重ねて軽く浅く見てもらいたい作りになっています。
 たぶん、当時の中米軍事事情を詳しく知ってると、もっとえげつない本質があるんだろうなー。



ヤマノススメ -おもいでプレゼント-
[50点]
@イオンシネマシアタス調布
 実質30分以下、テレビと同じ画質で1300円、と考えるとちょっとコスパ悪い気がするファンサービスの新作映像。free! が泳がないのと同様、本作も今回は山に登りません。思い出連呼の安いシナリオですが、本作の場合、前半が「小倉唯無双」になってる点に価値があるのかも。

 イオンシネマ限定公開なのではるばる調布へ。シアタス調布は初めて。映画見に調布って、パルコ調布キネマ以来だよ!
 元々線路があった上に建てた、実質シネコン専用の棟で使いやすそう、でも通路の照明ちょっと暗くない?



ウルフ・オブ・ウォールストリート (字幕版) -
ウルフ・オブ・ウォールストリート (字幕版)
posted by アッシュ at 16:38| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月03日

ゲット・アウト と、TOHOシネマズ上野のこと

[75点]@TOHOシネマズ上野

 白人の恋人ができた黒人男性の主人公。差別されないか少し気になりつつも、うれし恥ずかし彼女の実家で親とご対面……だけどこの家、何かおかしい。使用人は黒人だけ、それもどこか挙動不審……という内容の、黒人差別をテーマにしたサスペンス。
 「この家で何が起きているか」は、「父が医者・母が精神科医」という情報が出てくれば、序盤におよそのところはわかってしまいます。だけどこの話、それはバレていい、という前提でさらに積み重ねていく上、ほぼ無駄な情報がないところまで脚本が練り込まれていて、すごく満足感があります。「動機」をひとことでひっくり返し、でも結果は何も違わない、という展開にはオドロキ!

 彼女の真意がわかるシーンや、危地からの脱出シーンなど、安直すぎて拍子抜けするところもあるんですが、むしろドラマ性の薄さは本作の場合、差別をうまく風刺した、文字通りのブラックジョークを際立たせる効果にもなっているようにみえます。
 見るからに安っぽい映像でも、脚本を練ればここまでできるんだよという好例。本国アメリカで高評価だったのもむべなるかな。



 というわけで、プレオープンのTOHOシネマズ上野に行ってまいりました。……施設自体のグランドオープンが11/4と決まってても、ファーストデー&祝日をつぶすわけにいかんてことでしょうねぇ。
 JRなら御徒町駅から歩いて数分、地下鉄上野広小路駅目の前、商業ビルの7階より上を占めて8スクリーン・最大1420席。都心のシネコンとしてはミニなほうでしょうか。秋葉原徒歩圏なので、アニメに力を入れていくとか。
 ここにTOHOシネマズができて、さらに来年日比谷にできると、日本橋をどうするんですかね。確実に持て余しますね。


 エントリを分けなかったのは、特筆することがないからです。駅近くて迷うことなくすぐ入場できて、内部はすごくシンプルな構造で、ロビーは広々、動線はらくらく、ケチつけるとこないです。商業ビル内のシネコンて、もう少しひねくれた構造なのが普通なんで、それがむしろ奇跡的に素晴らしい。

 唯一気になったのは、ちょうど終映が腐女子向けアニメイベントと重なって、エレベーターに大行列ができたことかな? 実質の入り口が、ビル全体と共同利用のエレベータ3基しかない、のはちょっと辛いかも。……ていっても、この条件、もっと席数が多いバルト9と同じだしねぇ。彼女らに「もっと詰めて乗れよ」って言うのが正しい反応かもしれません。



ヴィジット (字幕版) -
ヴィジット (字幕版)
posted by アッシュ at 00:00| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする