2015年09月25日

ピエロがお前を嘲笑う

[75点]@新宿武蔵野館

 ある殺人事件に関与したと言って、ハッカー集団「クレイ」の一員と名乗る若者が警察に出頭してくる。彼の回想・陳述により、彼らハッカー集団がこれまで何を企て、何を引き起こしてきたか、物語られていく。彼が出頭した目的は? そして事件の真相やいかに?

 ……えぇと、「100%騙される」がウリのトリックものなんで、どこから書いてもネタバレになっちゃいそうなんですが、確かにこれは読めません。
 というか、主軸となる「ハッキング」が、ハッカー心理の移ろいやソーシャルエンジニアリングの手管を含めて、きちんとわかりやすく、そしてカッコよくスピーディに、見惚れちゃうくらい見事に描かれているため、「謎が仕掛けられている」ことがどうでもよくなるんです(笑。
 「ターゲットのセキュリティエリア内に物理的に侵入できるか、が最大の障壁である」という観点で「ハッキング」を描写した作品って、初めて見たかもしれません。

 「ソーシャル・ネットワーク」「ピクセル」もその一種といえそうだけど、いよいよ増えてきた、「ナードやギークをリアルに描きつつもスタイリッシュでカッコいい」作品のひとつの到達点だと思います。同時に、これが新たな基準点となって、また増えてゆくのでしょう。世に物語の種は尽きまじ。


 後から考えると、主人公ズのキレ具合に比べて周囲がアホ過ぎるので(MRX氏がまさかあんなあっけなく退場するとは……)、トリック&結末にはどうも納得がいかない部分もあるんですが、実は冒頭で全部答えを提示してるというのは鮮やかでしたね。



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posted by アッシュ at 17:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする