2016年08月28日

君の名は。

[85点]@TOHOシネマズ新宿

 おぉぉぉ……。
 言わずと知れた新海誠監督の最新作ですが、従来作品と比べて作品世界が広すぎる気がして、きちんとさばけるのか、見る前はめっちゃ不安でした。しかし、結論からいえば素晴らしかったのひとことです。
 全面的に「続きを読む」以下に隠します。未見の方はこの先読まないようにね。

 ミステリでもないのになぜ隠すかって、新海誠監督は「ハッピーエンドかバッドエンドかさえ見るまでわからない、先の読めない」作り手で、この作品でもそこが楽しみのひとつであり、語らずにはいられないからです。



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2016年08月24日

ゴーストバスターズ(2016)

[55点]@チネチッタ

 男女転換させてのリブートが話題となった新生ゴーストバスターズ、かなり期待して見に行ったのですが……1984年版旧作の印象が強いせいかもしれないけど、微妙。

 個人的には、男女逆転は特に斬新とは思わなかったので、「ゴーストバスターズ」としてどうなのか……という視点だったのですが、旧作をなぞる構成なのに、かの作品にあった爽快感を失う方向にアレンジされているので拍子抜けです。唯一良くなったのは、「黒人キャラの扱い」くらい?
 旧作のオマージュやカメオ出演を優先して、ストーリー進行をぶっ壊す愚行にあきれました。ビル・マーレイのキャラの存在も、彼に関連してゴーストを逃がすイベントも、全体に何ら影響しないのにビックリです。

 何より「お仕事をやり遂げた」達成感がまったくないのが致命的。異端視されながらも新たな技術開発により事業を立ち上げ、困難があっても何とか成し遂げ、その結果富と名声を手にする、アメリカらしいサクセスストーリーがきっちり描かれているから、旧作は面白いんじゃないですか。
 本作では、旧作のホテルに該当する「ゴースト退治に成功する」シーンまでに1時間以上かかり、それが終わるといきなり市長による完全隠蔽。富もへったくれもないです。資金や機材をどうやって手当てしてんのかわからない中、テクノロジーはアホみたいに向上してパワーアップするから、バトルものとしてもどっちらけ。

 「サクセスストーリーこそ男性主体の発想だから、今回は女性同士の友情がメインです」ってことかもしれないけど、エリンとアビーの二人は最初から最後まで普通に仲いいじゃん。なにかその点でカタルシスのある展開ってありましたっけ? オレが女性だったら伝わってきたのかね?


 ところで、旧作の何がスキって、僕の場合「アニー・ポッツ」なんですよ!
 本作でアニー・ポッツに該当するのがクリス・ヘムズワース。うん、そういうキャラ付けでそういうストーリーになったのはわかる、

 でも違うんだそうじゃないんだ。



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2016年08月20日

短評(ペット/ニュースの真相/傷物語2/魔法使いの嫁前編)


 以前、ちらと話題にしたのでいちおうフォローしておくと、
 築地市場の豊洲移転で問題視されていたことは、少なくとも建造物としての観点ではおおむね論破されており、運用で対応できる話になっているようです。

 ……ていうか、言いがかり的な「指摘」がかなり多かったみたいね。
 最終的には、反対派の人が「冷房病になる」とか「絆が失われる」とか、本質からかけ離れたことを言い出して、かなり見苦しいことになってました。しかし、ことここに及んで、都議連の問題と関連して、反対派を鵜呑みにしつつマスコミが盛り上がってきているので、ちょっとやばいです。



ペット
[65点]
@109シネマズ二子玉川
 イルミネーションスタジオだからしかたないんだけど、例によってバカやりっぱなし。
 「ルドルフとイッパイアッテナ」を見た直後ってこともあり、わりとナイーブな題材なのに荒唐無稽さが行き過ぎてる感じがして、ちょっとノレませんでした。捨てペットがあんなにウヨウヨしてる世界観で、動物管理局をやられ悪役にしちゃかわいそうだよ!
 色々仕込まれてる小ネタが楽しい人向け。主人公ズよりギジェットルートのほうが楽しいです。あと、「日本語版キャスト」が出てやっぱりオチをつける宮野真守。


ニュースの真相
[65点]
@TOHOシネマズシャンテ
 あぁ……これ、バランスが取れてるというか、リトマス試験紙というか……僕なんかは、「裏取りに失敗したまま拙速に報道した結果、酷いしっぺ返しを食らった話」(しかもその『拙速になった理由』がヘド吐きたくなるほど醜い)が主に見えて、それをよくもまぁこんなにカッコつけてドラマチックに描くなぁ、と思っちゃったんだけど、多くの人は───特に、これに登場する調査委員会的なものを敵に回したことなどなかろうから、偏向してようが勝手気ままなはずの日本の報道屋さんたちは───「政治家の悪の真相に迫ったのに、権力に押しつぶされた悲劇」を主に受け止めるんだろうな、と。ヒロインが調査委員会で言う最後の「私はそうは思いません」は、決め台詞じゃなくて、「解雇を確定させた最大の失言」だからね!
 いかような見方にも堪えうるかたちで現実を詳らかにした、真にジャーナリズム的な作品で、ケイト・ブランシェットも迫真の名演。映画として見応えのある一本ですが、さてあなたはどう受け止めますか。


傷物語II -熱血編-
[60点]
@ブルク13
 前回に比べ、バトルシーン中心の回のはずなのに、アーティスティックなアニメーションは控え目になり、しかし「羽川さんとのエロトークは全開」で記憶に残るのはおパンツと乳袋、という、シリーズ全体としては正しいがこの「傷物語」としてはそれでえぇのん? という内容でした。眼鏡巨乳委員長の属性がない人にとっては、戦って勝ったので忍がもとに戻りつつある、以上の進展はほとんどないと言ってもいいです。羽川さんにはあれやこれやあるんですけども。


魔法使いの嫁 -星待つ人:前編-
[評価不可]
@ブルク13
 あー、うん、噂には聞いてたんですが、これは酷い。サービス精神満載の「イベント上映」にずっと甘えてきてたから、愕然としちゃった。
 最近ではニャル子さんが酷かったように、本来「OVAのイベント上映」ってこういう殿様商売が当たり前かもしらんのですが、ハイテンション阿澄佳奈が既にファンをがっちり捕まえてたかの作品とは違い、本作はこれが初のアニメ化、なんですよね……。
 なのに、原作既読前提、背景や状況の説明をしないまま始まる前日譚サイドストーリーを、30分物(実質20分)3本に分割して別々にイベント上映、残りの上映時間は「映像特典」なメイキングフィルムで水増しするという、ご新規さんの獲得は一切眼中になくファンからは搾り取る思想は、近年稀に見るギラギラ感にあふれておりまして。
 とりあえず、「残りは見ねぇよ」と言ってやるのが礼儀ではないですか?


 ところでブルク13は、6階に10台発券機があるのに、1階に発券機を1台だけ放置してるせいで、知らない人がエレベーターホールに大行列を作る状況を、いいかげんなんとかしたら?



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2016年08月13日

ルドルフとイッパイアッテナ

[75点]@109シネマズ川崎

 ガンバで大失敗した?「児童文学を3D化」路線再び。新たな地雷の出現かと思いましたが、「ポケモンの監督」と「妖怪ウォッチの脚本家」の組み合わせ、というふれこみの本作、さすがによく理解しているというべきか、期待よりもずっと良かったです。

 題材が題材なため派手なところはほとんどなく、子供たちがどれだけ喜ぶかはちょっと微妙ですが、説明過剰にならない安定した語り口で描かれる「猫の世界」は、とても居心地が良いです。デフォルメされた3Dモデルなのに、動きが実に自然体なのも、「猫の世界」の表現を豊かにしています。この点、コミックリリーフだけ根本的な挙動が違う、というのもよいアクセントでした。
 また、日本映画って「俯瞰ショット」を苦手とする印象がありますが、本作は、子猫の低い目線と狭い世界を、上下からのカメラワークで丁寧に切り出しており、世界が広がること、そして「名前が増えること」の持つ意味が、自然と伝わるつくりになっていると思います。

 惜しむらくは、ルドルフがわりとあっさり「りえちゃん」への郷愁を失ってしまう点か。もう少し、街になじむための日常パートが欲しかった気がします。猫って、もっと「秘密の場所や通り道」を持ってると思うんです。
 あとは、やっぱり声優かなぁ……善戦してるとは思いますが、鈴木亮平にはもう少し迫力が要ったし、井上真央は「女の子」を消してほしかった。サブに大塚明夫と水樹奈々が構えているんで、その両名のバージョンも聞きたいかも?



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2016年08月12日

ハイ・ライズ

[45点]@ヒューマントラストシネマ渋谷

 わりと期待してたのですが、70年代SFを映像化するとこうなるってことなのか……ポスターの推薦文が妙に「主演のトム・ヒドルストンかっけー」に偏っていると思ったら(この肉体美は確かにすごい! ソレで人妻寝取りを繰り返すので、そういう性癖の方はぜひどうぞ)、なるほど、それ以外に何も言えないレベルでワケがわからない。
 40階建てタワーマンションがそのまま階層社会になってて、リソース不足(停電)をきっかけに格差の拡大が止まらなくなり、秩序の崩壊へ至る……という話なのですが。

 1970年代の小説とはいえ、いかにも「現代に通じる題材」であり、なればこそ期待したのに、70年代設定をそのままやっちゃうとは思いませんでした。なんたってこれみよがしに掲げられるチェ・ゲバラ! 2016年にやってどーすんの?!
 むしろ、より悪い方向にこじらせている、ともいえます。当時のヒッピー映画にあったような、理解させる気のないゲージツ的カッティングが繰り返され、何が何やらで眠くなるばかり。「崩壊」のシーンはまさに全部ソレで、主人公のいる階層がほんの数分でスラム化してしまうのには口あんぐりでした。
 そのくせ、(この映画には「軍」「警察権力」が登場しないので、下層社会の治安悪化はダイレクトに上層まで波及するにもかかわらず)上層の連中は、「下層の連中をいがみ合わせとけばいいんじゃね」とか、まるで安全圏にいるみたいなヌルいことを言うのです。
 逆に、「映画監督」が15階の住人だっけ? それ以下の住人についてはマジでビタイチ描写されません。これが格差社会、ねぇ……。

 正直、「金持ちが憎たらしいのでメチャクチャにしてやったぜ」以上のことを言ってる感じがしませんでした。



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2016年08月11日

「New Game!」6話の映画館


 今期アニメの「New Game!」を見ていたら、登場人物たちが映画館に入っていくシーンがあって。
 建物の外見はバルト9で、シースルーのエレベーターで上って(でもバルト9から都庁って見えたっけ?)、9階のスクリーンのいずれかで見ていたとおぼしき描写があるのだが。

 中が明らかにシネコンじゃねぇ!!!

s-newgame6映画館.jpg

 え? これどこ? いまどき、緞帳?

 前方がほぼ平坦のホール。4/8/4の座席割り。木目調の斜めの壁。直付けのスピーカー。
 絶対に行った記憶がある。
 斜めの壁が緞帳の一部を隠してて、え、これでちゃんと見られるの? と思ってたら、上映が始まって緞帳が開くと、内側のスクリーンと壁とは重なってなくて一安心した、なんて記憶もうっすらある。

 でもどこだったか思い出せない。
 古いこんなページ見つけたけど、どこにも該当してない。

 なんかすっごい喉に小骨が引っかかった感覚。どこだここー!
 誰か助けてください。



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2016年08月07日

実写「銀魂」のキャストに衝撃


 橋本環奈が順調に汚れ女優の道を歩んでいるのも凄いが……、

 中村勘九郎……だと……?

 あぁそうか、「将軍かよぉぉぉ!」やるんだな、中村勘九郎にパンストかぶせるのか、それは確かにちょっと見てみたいかもしれん。

 え? 違う?

 近藤勲役:中村勘九郎……だと……???

 よもやのゴリラとは。
 ……福田雄一監督の近作を考えれば、どう考えても鈴木亮平がベスト配役だ。貫禄出すなら堤真一もアリだろう。なぜ中村勘九郎?
 ……もしかして「近藤勇」でオファーしてない? そんで「騙された」というネタをかます気では?

 そして公式サイトのコメントに絶句する。

 調べてみたらそんなに映画やドラマに出てないのな、六代目は。五代目のイメージかな。



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2016年08月03日

短評(ちえりとチェリー/トランボ)


ちえりとチェリー
[55点]
@ユーロスペース
 「チェブラーシカ」で知られる中村誠氏のオリジナル新作。
 これマジでストップモーション? と驚く流麗なアニメーションは、背景まで丁寧に作り込まれており、「コララインとボタンの魔女」くらいは比肩できる素晴らしい出来。特に「死神」のガチ怖さは異様。
 ……なのですが。
 ポスターではユーリ・ノルシュティンが「脚本がすばらしい」と褒めてんですが、どんなリップサービスかあるいは海外向けの字幕or吹替がよほどうまく刈り込まれていたのか? プロットは間違ってないのに、状況も気持ちも話の意味も、映像で見ればわかることをセリフでも畳み込んでぜーんぶ説明する、邦画の悪いところを詰め込んだような吐き気を催すシナリオに、「この人本当にアニメーション作家の自覚あるのか?」と軽く絶望しました。
 セリフと過去回想削って作り直してください、話はそれから。アニメってのは、それでも伝えられる表現手法だからこそ、世界で愛されるのだと信じてます。


トランボ -ハリウッドに最も嫌われた男-
[60点]
@TOHOシネマズシャンテ
 赤狩り時代に創作を禁じられた脚本家ダルトン・トランボの境涯を描く作品。「これは映画ではない」のような、それでも創作せずにはいられないクリエイターの矜持……を期待して見に行ったのですが。
 20年に及ぶ歴史に主要人物だけでも20人以上が絡み、年齢や立場や流行の変化によって容姿がどんどん変わる中、物語の視点はあっちにブレこっちにフラフラ、トランボ自身も意図がブレて一貫しませんし(人間性の証左ではある)、「家族大事」話も当然のごとく割り込んでくる非常にごちゃついた作り。すごいことやってるイメージはあるのに、あまり伝わってきません。
 「表現者への弾圧」が、人間の尊厳とか精神論より先に、訴訟と失業で語られるというのは、アメリカだなぁとは納得しましたが……僕自身の受け皿不足で理解が及ばない部分もありますので、これから見る方はせめて「予習必須」で臨んだほうがよいかと。

 ……ジョン・ウェインが年取ってもジョン・ウェインだったのはなんかカッコよかったです。いや、この映画では悪役の側なんですが。



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2016年08月01日

シン・ゴジラ

[90点]@TOHOシネマズ新宿

 凄かった。おそらく今年のベスト。

 ハリウッド版ゴジラでも書いたけれども、本作もとにかく「こんなん来たらもう人類にはどうしょうもない」絶望感がハンパないです。序盤でさえそうなのに、中盤のあのシーンの圧倒的熱量ときたらもう……。
 それでも人類は、ずーずーしくも何かしなきゃいけない池田華奈なのです。ハリウッド版はそこを「軍人」に託すわけですが、日本では、軍事力の前に「政治家」が背負わねばなりません。

 スタッフロールに「岡本喜八(写真)」と出て驚きました。はっきりと覚えていないので間違っていたら何なのですが、この作品で写真しか登場していないのは「博士」のみ。そして博士が託す印象的なメッセージ。
 「3/11」を経験した日本で、「日本のいちばん長い日」を下敷きに、「エヴァ」の手法を駆使して描く、ゴジラ。庵野秀明が培ってきたすべてをぶっ込んだ、まさしく「好きにやった」真骨頂。ツッコミどころや細かいウンチクをこれでもかと詰め込みながら、圧倒的な情報量とスピードで「状況」を一気に押し流していく。
 錯綜する情報、役立たずの常識、序盤ではややコミカルに右往左往しながらも、明らかになっていく犠牲の生々しさに、「関わらざるをえない人たち」の覚悟と意志が次第に固まり、その先に知識と技量が集結していく、状況。
 本作に、「情念」や「ドラマ」はありません。
 真の危機に、そんなものを描いている余裕はないのです。

 ただゴジラがいる。
 奴がやってくる。
 一切のことわりの通用しない相手に、それでも人間は、ことわりをもってせねばならぬ。人の人たるは理性以外にないのだから。




細かい余録。

○唯一あれれと引っかかったのは、「循環冷却剤である血液を凝固させた」のになんで「凍結」したんだろう? 熱暴走で殺すんじゃないの?

○ひたすらマジに見える世界観の中で、監督の中の小学生魂が炸裂した「新幹線爆弾」に「在来線爆弾」をたたみかける天丼にもうなんか涙が出そうでした。アレ絶対「ぼくのつくったさいきょうのごじらのたおしかた」みたいな、常人なら黒歴史級の過去のアイディアを引っ張り出してやったと思う。
 なお、

 本作の協賛企業・協力企業に「JR」は入っておりません。

 勝手にやったのか! すげぇな。

○石原さとみは完璧でした。見事なまでに「特撮に登場する謎の女性」です。予告編だけで dis ってすんませんでした。
 石原さとみについて友人と話したこと。
 「海外から唐突にやってくる混血の強気女子、あれってつまりアスカだよね
  +こんだけのテクノロジーあれば実写版エヴァンゲリオンとか考えちゃうよね
  =つまり石原さとみにプラグスーツ着せたら最強

○見える画面の多くが自分の生活圏で、それでアガった部分もあります。
 しかしながら、ぼくんちは壊されてませんでした。ちぇっ。
 予告編、南から来る映像かと思ってたら西からだったのか。

○この映画に対し「政治パートが退屈」「安倍政権のプロパガンダ」なんという感想が散見されるけども、それはたぶん「政治家は政治という仕事をしている」という本質的な理解ができてないかわいそうな人なので、生暖かく見守りましょう。

○本作は、百ヶ国以上で公開されるそうです。
 大変にめでたいことですが、……あのシナリオをどうやって翻訳するのか、翻訳家が絶望してる顔が目に浮かぶ……ご愁傷様です。



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posted by アッシュ at 16:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする