2016年10月21日

短評(ベストセラー/チャーリー/ガンツO)


 「アイアン・ジャイアント」のリマスター版、劇場公開中止(延期?)の報。
 実は見てない作品だったから、ものすごく楽しみにしてたのに。



 ニュースとしては今さらなのでしょうが、知らぬうちにシネマメディアージュの閉館が決まっていました。
 都心ど真ん中のシネコンが潰れる、というのはMM横浜以来だと思うけど、別に競合する施設があったわけでなし、純粋に「需要(=人口)がまったく育たなかった」ってことでしょうか。
 アクアシティ自体をつぶすわけではなかろうに、あの構造で跡地をどうするつもりだろう。



ベストセラー -編集者パーキンズに捧ぐ-
[60点]
@TOHOシネマズシャンテ
 アメリカの作家トマス・ウルフと編集者マックス・パーキンズの交流を描く話。いい作品にするために推敲を重ねるシーンや、トムが「あんたは俺の文体のリズムがわかってねぇ!」つってジャズクラブに連れてくシーンなど、小気味よく語られる前半は、めっちゃ面白いです。で、二人は「疑似親子」になって相互に依存し始め、しかし「子」は自立するのだ……という話になるのですが、「親子モノ」って考えると面白味に欠け、後半はどんどん眠くなります。そんで、夭折は史実とはいえ、手紙だけ遺して唐突に死ぬ、って、それで泣けとか言われても僕はムリ。
 何でもかんでも「家族」で語りたがる、アメリカ映画の悪癖がまた出たようです。「トランボ」もそんなところがあったな、と思いつつ、かの作品のように本作も、「作家の矜持」的なところを突き詰めた方が、もっと面白くなったんではないでしょうか。


チャーリー
[60点
]@キネカ大森
 キネカ大森単館上映という珍しいパターンのインド映画。今年もインド映画祭は行けそうにないので、間もなく公開の「PK」と合わせインド分補充ということで。
 家のしがらみから逃げた自由人なヒロインが、得た新居。残されたガラクタや制作中のコミックに興味を持って、前住人を探し始める……という取っ掛かりはインド映画らしくなく、ちょっと面白かったのですが、結局は「そいつ」の活躍ぶりをひたすら並べる、いつも通りのインド映画に。「それはそれで」な感はあるもののちょっとフックに欠け、集中力が途中で切れてしまったのが本音。


GANTZ:O
[65点]
@ヒューマントラストシネマ渋谷
 TOHOアニメーションが本気でフル3D映画に手を出してきたと考えると、今後も含めいろいろ楽しみなのですが、しかしながら本作は、相変わらず「マンガ表現の映像化の難しさ」を感じる作品でした。
 実写に近い情報量を流麗なCGで描き出しているのはすばらしいのですが、逆にコレが徒となっています。なんとなれば、「誰かがメインでアクションしている」ときに、背景にいる他のキャラが「突っ立ったまま」のシーンがあまりに多いのです。反射神経で、あるいは自分で何か考えて動くべきところでも、単に見てるだけです。すごく萎えます。これ、「平面でのコマ割り・カット割り」なら、あまり気にならない部分だと思うんですよ。
 で、今回の主役たる加藤が、なんかあるたびに「突っ立つ」のでいつまでもヘタレイメージがつきまといます。彼に「活躍」のイメージがないと、他のキャラもことごとくヘタレかカマセかウザイかというキツイ話なので、あんまり楽しめません。
 ただし、3DCGのレベルの向上により、GANTZならではのエロスーツと揺れるおっぱい見てればとりあえず時間は過ぎるので、絶対退屈はしません、そこは保証しますよ!



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posted by アッシュ at 13:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする