2017年01月12日

短評(人魚姫/ドラゴンマッハ/傷物語3)


やっときたチャウ・シンチーとトニー・ジャーの新作だってのに、なんでこんなに公開規模小さいんだよ(怒!


人魚姫
[75点]
@シネマート新宿
 素晴らしかった。
 チャウ・シンチー流の人魚姫は、話の筋はめっちゃ単純。海を開発しようとしてた拝金主義の富豪と、それを阻止すべく暗殺しに行った人魚が、なんやかんやで恋に落ちる。以上!
 しかし話が単純なだけに、ミラクル7号を彷彿とさせる(実際、軽くネタにされてた)小学生が考えたようなギャグがハマるハマる。踏まれるヒロイン、食われる兄貴、笑ってはいけない人魚警察24時、ホントくっだらねーのばっかだけど、これくらい軽快に笑えるドタバタ喜劇映画が、全然出てこないのが現状なんだってば!


ドラゴン・マッハ!
[75点]
@シネマート新宿
 香港(ウー・ジン)とタイ(トニー・ジャー)との共闘だから邦題がコレ。わかりやすい。実は原題はSPL2」。続編?! と思えど、ウー・ジンが出演している以外のつながりはないみたい。
 臓器売買をテーマにして、いくつかの血縁関係が愛し合い行き違い、その中で繰り広げられる駆け引き、というストーリーの濃厚さがすばらしい。アジア映画でなかったら、アクションシーンなしで作っちゃいそうなくらい。
 香港とタイの両国を舞台にしたことで起きる、「言葉の違い」の組み込み方もドラマチック。「emoji」は国境を越える! すごいな(笑
 言葉という点では、「マッハ!」の頃は全然喋らなかったトニー・ジャーが、めっちゃ多くなったセリフをちゃんと演技しきってて、俳優としても大物感を漂わせていることに驚きました。

 ところで、High&Low 見て、アクションシーンすげーなとか思った人は、この作品の刑務所乱闘で腰を抜かすこと。これくらいが当たり前と理解しましょう。
 個人的には、「前作のサモ・ハン・キンポーの暴れっぷりのほうがすごかったよな……」と思ってて、アクション映画としては評価しにくいです。本作も十分すごいんですが、慣れって怖いね。


傷物語III -冷血編-
[65点]
@TOHOシネマズ川崎
 /
 西尾維新作品といえば、独特の言い回しで幻惑することに妙があり、ドラマそのものの奥行きはあまりない、というのが定説。ましてビギニングものの最終話である今回は、物語の結末はおろかどう決着するかもほぼわかっているわけで。じゃあ、それをどう盛り上げるか。
 ……そうかー、そっちいっちゃうかー、話に出てくるのとは別の意味でチキン野郎だわ。「その」直前の羽川さんの天使描写と、忍との悪魔的な決着の間に「ソレ」がはさまるのは、いかにもスジが悪いです。おかげで超アニメーションの決戦の説得力も薄れた感じがして、個人的には不完全燃焼だった感。
 ただ、アララララギくんが(失礼、かみまみた)、最終的にガハラさんを選ぶ理由はとてもよくわかりました。いろんな意味で、羽川さん相手では絶対に一線を超えられない、と認識してしまったんだな。

 あと、特に序盤、作画が妙だったような……レベルが高くてもカットごとに質がばらつくと、すごく微妙。



ミラクル7号 (字幕版) -
ミラクル7号 (字幕版)

SPL 狼よ静かに死ね 特別版 [DVD] -
SPL 狼よ静かに死ね 特別版 [DVD]
posted by アッシュ at 16:59| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする