2009年03月21日

ホルテンさんのはじめての冒険

[75点]@文化村ル・シネマ

 「ダウト」を見に行こうとしてル・シネマの上映時間を調べてたら、これが目に留まって。タイトルだけで見たくなりました。これはいい邦題。
 結局「ダウト」がほぼ満席状態で(ル・シネマは火曜がサービスデーになった)、見上げる形になってつらい前方の席に座るくらいならと、こちらをセレクト。

 ノルウェー映画で、「キッチンストーリー」のベント・ハーメル監督の新作。
 この作品は基礎知識として「スキージャンプは男子だけの競技」であることを知っておくと良いです(今年からようやく女子の世界選手権が始まるのだとか)。


 想像以上にあっさりとしたでき。それでも最後にはほっこりと暖かい気持ちにさせてくれる良作でした。
 生真面目な鉄道の運転士であるホルテンさん。まもなく定年退職で引退。このまま何事もなく引退して、何事もなく余生を過ごすはずだった。仕事一筋の彼は、定年が人生の終着点みたいなものだと思っていた。
 でもその直前あたりから、「何事もない」ための行動が、ユーモラスな表現を交えつつ、「何かある」結果を生み始めます。そもそも老い行く彼にとって「何事もない」というのはどういうことか?
 そのはてに偶然出会うシッセネール老人とのやりとりがすばらしいのです。特に隕石にまつわるわずか一往復半の会話で一気に物語を収束させるのはすごみを感じました。
 そして、彼の「冒険」が何なのか示されてガツンときます。

 ……でもシッセネール老が死んだ後見捨てちゃうのはどうなんですかホルテンさん。


 なお、ノルウェーの鉄道の雄大な情景と、そこでかかる音楽を聞くだけでも価値があるので、鉄ちゃんは迷わず見に行くこと。
posted by アッシュ at 17:40| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Tracked: 2009-04-08 21:28