2006年01月14日

銀色の髪のアギト

[10点] 
 予告見たときからやな予感はしてたんだよなぁ。
 映画生活じゃ最下位ぶっちぎってるしさぁ。まぁ自分もそれに荷担してきたけど。

 もうね、ひどいよ。
 キングコングの次に見たのがこれですよ。奈落の底まで転げ落ちちゃった感じ。

 この映画、開始早々とんでもないことをやらかします。
 詩が「表示」されるんです。「表示」です。字が並んでるだけです。誰も読み上げません。スクロールもしません。コムズカしい言葉のわりにルビもないので、小学生はここで観客層から蹴り出されます。
 その詩に何ら重みのある言葉は含まれていません。よくありがちな「この地にはこんな伝説が残っている」ってヤツです。「表示」された後、この詩の存在は映画全編にわたって忘れ去られます。
 もうこれだけで、ツカミはオッケー! です。甚だしくどうでもいい方向で。

 ここから先は日本語すらあやしい脚本、それをタメなしに超速でぶっとばすコンテ、掘り下げのないキャラ、ハデに見せつつも細かいところで手を抜きまくる作画、ほとんど存在理由がない見せるためだけのCG、率直に「ファイナルファンタジーみたいだ」と思った音楽、「キャシャーンみたいだ」と思ったアクション、「スチームボーイみたいだ」と思ったアレ、それぞれが層を成して無意味でどーでもいい話を畳みかけ、こちらをただひたすら置いてけぼりにしていきます。映画世界に入り込むスキを与えてくれません。
 ホントです。観客として、どんなに真剣に話を受け入れようと努力しても、制作者たちに「おまえら何ジロジロ見てんだよ」って言われてる感じなんです。これはオレたちが丹精込めて作った世界だから、おまえら土足で入ってくんなって。こんな感覚は初めてです。

 いちおう、誉めるべき点を。テーマソングだけは日本映画史上に残していい名曲。
 あと、すげぇ個人的なんですが、「声優・宮崎あおい」が私は好きなのです。これは及第点かと。その他声優に関してはかなり言いたいことがありますが、それ以前に素人臭いセリフばっかりなんであまりくさすのは酷でしょう。
 そして、ラスト10分くらいの展開は、何とかまとめようという努力がうかがえて好感が持てました。何しろ、ほとんどセリフがなくなるんで。ここで初めて、あ、そういえばこの作品アニメだったんだっけって思い出したらしく、絵で見せようとしてくれます。ちょっと救われた。

 それにしても、
 この作品のどこを見たら、劣化ジブリ、っちゅー評価が出てくんの? ジブリの名を出すだけで誉めすぎだよ。
 この程度の未来ものなんざ掃いて捨てるほどあります。日本には。何しろ僕には、この作品において、「森」が何か重要なオブジェクトであったという認識がまったくありませんので、単なる「荒野モノ」の亜流のひとつにすぎません。
posted by アッシュ at 02:20| Comment(0) | TrackBack(2) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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