2010年01月27日

旧作短評(セントアンナの奇跡・私の中のあなた・ノウイング)

セントアンナの奇跡
[80点]
@新文芸坐
 正月に実家帰ったら親がえらく褒めていたので見てみました。
 序盤30分くらいの「WW2における黒人兵の立場」を示す展開が圧巻。何しろ、登場するアメリカ白人士官たちは、黒人兵の排斥の方が戦争の先行きより重要だと心底から思ってるんです。えげつなくて悲惨。恐ろしいのは戦争よりもレイシズム。
 差別する者もされる者も普通の人も同じ神を信じていて、同じ祈りを捧げているのに。


私の中のあなた 
[75点]
@下高井戸シネマ
 主演映画を主演として見てもらえず、主演でない映画で主演扱いされるアビゲイル・ブレスリンがかわいそうです。だってこの作品、誰がどう見たって主演は、髪まで剃って体当たりで難病の少女を演じきったソフィア・ヴァジリーヴァでしょうが!
 「難病の姉を救うため、ドナーとして生まれたデザイン・ベイビーの妹(アビたん)とその親(キャメロン・ディアス)との確執」とプロモーションされてますが、実際にテーマとしてフォーカスされるのは、「難病の子供の生死の権利」であり、姉の人生。
 彼女が見せる「姉のプライド」が泣けます。キャメロン・ディアスも「姉」の役なので、「姉同士のぶつかり合い」と考えると別の見方ができそうです。
 ただこの作品、映画としては残念な部分が散見されます。判事や弁護士にいらぬドラマを振ったり、ムリヤリ盛り上げようとして流れる音楽のセンスが外してたり。あと、「老け役のキャメロン・ディアス」が、その、時間は残酷だよな……ってことで。


ノウイング
[60点]
@新橋文化劇場
 「ばびょーん」こそなけれど「フォーガットン2」と言われても驚かない、トンデモSF超大作。何がトンデモと言って、物語のキーになる「50年分の予言」が、「その予言があってどうしろと?」という結論にずっこけるしかない点。予言云々以前に、なんちゃらいう論文を発表したときに主人公はなんか気づけよ! MITの教授だったらもう少し頭使って行動しろよ! だいたいその髪の量で9歳児の父親役はムリがありすぎるだろう、ニコラス・ケイジは本当に節操がねぇな!
 でも、伏線とその回収がわりとマジメなのと、ラストのディザスター展開だけで前半のダメさを吹き飛ばす豪腕なねじ伏せっぷりは、ちょっと気に入ったかもしれない。
posted by アッシュ at 02:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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