2011年09月22日

鉄拳 BLOOD VENGEANCE

[65点]@109シネマズ川崎

 この作品が製作された理由がとてもよくわかる。
 ハリウッドの「TEKKEN」を見たナムコのスタッフが、その世界観のガン無視ッぷりに怒り心頭に発し、「鉄拳を映画化するんだったらこうするんじゃーい!」と思いの丈をぶつけてしまったのである。

 結果、国産フル3DCG映画という観点では、現時点の日本最高峰と思われる逸品に仕上がった。
 しかし内容は、鉄拳ワールドを知っている人は存分に満足するであろうけれど(「三世代ガチ激突巴戦」が見られるんだぜ?!)それ以外の人には、ギャグとか意味不明とかついてけないとか、ありきたりの言葉を通り越した近年まれに見るぶっ飛んだアホ映画になっている。
 「2004年版デビルマンの正当なリメイク」といわれたら、納得する人も存在するんではないだろうか。

 しかし。
 鉄拳シリーズ自体がもとよりそういうアホ設定の塊とはいえ、それにしたって、物語世界が狭すぎないか。
 高校2つと先生の家と悪の根城と金閣寺(笑・国宝ぶっ壊すなよ!)だけで世界のほとんどすべてが収まるって、20年近く続いているシリーズを映像化してカンフーくん並みってどういうわけよ。そんで、決めゼリフのひとつが「親子喧嘩で滅びる世界など滅びてしまえばいい」だもんな。うん、滅びて大丈夫。全然平気。
 本作の主人公はいちおうシャオユウなんだけど、劇中で説明されるとおりの「エサ」の役目しか果たしません。なのに中盤はシャオユウとアリサのロリ百合で物語を全面的に引っ張っておいて、終盤手のひらを返すように三世代バトルに突入するってのは、さすがにファン、ていうかオタクに媚びすぎだろう。

 制作陣はこれをハリウッドに売り込み返したいとか思ってるのかもしれないけど、ストーリーラインはハリウッド版の方が数段マシなのでムリです。
 「ドリフトするパンダ」「鉄壁のスカート」「変形美少女ロボットのロケットパンチ」あたり、発想もあらかた Japanese Only だしな!

 ていうか、ふっと思ったんだけど。
 ハリウッドの TEKKEN は3世界だけど、シャオユウ登場してなかったよね。そんで、DOAのレイファンは女性陣で唯一メインキャラにならず、ストUはクリスティン・クルックに替えられ、KOFのアテナも無視。
 日本じゃチュンリーが完成度高すぎて追随せざるを得ないんだろうけど、チャイナ娘ってワールドワイドには全然人気ないんじゃないの?
posted by アッシュ at 01:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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