2011年11月07日

ミッション:8ミニッツ

[85点]@109シネマズ川崎

 周囲の評判がものすごくよいので見に行って、見てから「月に囚われた男」のダンカン・ジョーンズ監督の新作と知りました。だからと言うんじゃないけどこれまた傑作。

 8分間を何度も繰り返すループものSF。
 想像以上に公開規模が大きいのは、「まどか☆マギカ」「シュタインズゲート」のヒットの影響もあるんでしょうか。今年はいったいどういう世界線なんでしょうね(笑?

 シカゴで起きた列車爆破テロ。再犯をほのめかす犯人を捜すため、ひとりの軍人があるプログラムを使った任務に就く。それは、「死者の記憶は死の直後8分だけ残っている」という理屈で、犠牲者の記憶を取り出して作ったバーチャルワールドで、その8分間を、犯人を突き止めるまで繰り返すこと。テロを阻止できなければ毎回爆死!

 設定はムチャクチャもいいところだけど、何度も書いてるように、物語の説得力が科学的正当性を上回っていれば問題ないのです。ここらへんの線引きのうまさ、そうして作った設定の妙から人間ドラマに引き込む手管は、なるほど「月に囚われた男」に通じるものがあります。
 本作の面白いところは、放り込まれた軍人の側も、自分が何者か理解しておらず、仮想現実の側から、自分が何者かを探る、というドラマがあること。その結果、「彼の正体」もわかるのだけれど、それ以上に丁寧につまびらかにされていくのは、この任務そして使用されるプログラムの非情性。

 非情なプログラムの中でひたすら繰り返される8分。
 そして主人公が、その非情さを理解しかつ逆らって最後に選び取る、「一瞬」の美しさ
 ここ泣ける。マジで泣ける。

 惜しむらくは、世界線を越えたそのポイントでぱたんと話も閉じればいいのに、少し引っ張っちゃうんだよね……ラストカットのグッドウィン女史の振る舞いと、「実はこの物語自体がループ構造」というオチは、エンドロール後に置くっていう方がすっきりしてたと思う。

 それにしても、まさかヴェラ・ファーミガに萌えて悶える日が来るとは思わなかったゼ!
posted by アッシュ at 02:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック