2012年03月11日

メランコリア

[70点]@TOHOシネマズ川崎

 「メランコリア公開記念」としてキネカ大森で「ダンサー・イン・ザ・ダーク」が上映されまして。
 気になりつつも見たことなかったので、いそいそ見に行ったらば、これがオールタイムで五指には入るすこぶる傑作でして。
 それで本作も見に行ったわけです。

 本作は、前後半で二部作に分かれているわけですが。
 ぶっちゃけ前半が辛いよ!

 キルスティン・ダンスト演じるジャスティンの結婚式。夜っぴて行われる結婚式をひたすら描写してわかるのは、どうやら彼女はかなりエキセントリックな性格で、お仕着せ通りにハッピーになることに抵抗があるらしい、一方で常識人の姉クレア(シャルロット・ゲンズブール)がその様子を心配したりしなかったり……という内容が、ひたすらだらだらと続きます。
 ぶれる手持ちカメラでのドキュメンタリータッチというのは作風だからわかるとしても、話をどこへ持ってこうとしてるのかが、まったくわからないので、時間が流れることが苦痛なくらいです。

 しかしソレを踏まえて続く第二部が、凄絶です。




 第一部でそういう「破滅的な生き方」を描写した後で、

 本当に世界を破滅させちゃうという。

 文字通り起きる「月打」に、ジャスティンが逆に月光条例執行されてスッキリしちゃうのに対し(ゴメンわかる人だけわかって/でもこのシーンのキルスティン・ダンストの美しさは鮮烈)、そう簡単に破滅を受け入れられないクレアが右往左往する展開に。

 簡単に書いてるけど、ホント言葉にならないくらい強烈なんですよ。
 来たる破滅を、どう受け入れるか。終末をテーマにした作品はいくつもあるでしょうが、こういう切り取り方で迫ったのは、映画史上初めてではないでしょうか。
 「世界が滅びる日に」という詩を思い出しました。

 矜持に満ちたとても美しい映画だったと思います。
 これで第一部があと20分短くて、あの冒頭のイメージ映像的なものも半分くらいに減らしていただけましたら、手放しだったと思うんですが。
posted by アッシュ at 20:24| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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