2012年04月04日

テイク・シェルター

[70点]@ブルク13

 アメリカ中部の家庭によくある竜巻用のシェルターを主題に、「不安」を描いた佳作。

 この世は不安に満ちている。
 人は不安を恐れる。不安に備え、取り除こうとすれば、また別の不安が現れる。悩みは尽きることがない。

 不安に備えるには金がかかる。非常事態への不安に備えれば、日常生活に不安が差し込める。
 不安に備えていない人は、不安に備えている人を恐れる。不安に備える行為こそが不安を呼び起こす。

 これらの不安を紡いでいきながら、この物語はひとつの答えを出す。
 物語は、主人公の行動───というか、「選択の自由」を否定しない。不安を乗り越えるという意志と決断のもとに、愛する人を守るという矜持のもとに、人間の選択は自由である。
 問題は、その「後」なのだ。


 だからあのラストは、……うん、まぁ、「不安に備える」という行為の行き着く先はおおむねそういうことだったりするけど、せっかくシェルターできれいに話をまとめたのに、それでよかったんかなぁって。
posted by アッシュ at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/262295561

この記事へのトラックバック