2012年09月17日

るろうに剣心

[65点]@チネチッタ

 ……自分内賛否両論が激しすぎてどうしていいかわかんない。

 端的なのは配役だよね。(演技の上手下手は関係なく)佐藤健と武井咲は、他に選択肢があるのかと思うほど雰囲気があるのに、江口洋介と蒼井優はどうしてその選択肢になるのかと絶望するくらいイメージが湧かない。

 人気マンガを映画化するとき、普通ならいちばん難しくて、下手すれば「原作レイプ」よばわりされかねない、「二時間の物語にまとめる」部分は完璧。比留間伍兵衛・仁衛・蒼紫をひとつにまとめ、幕末の亡霊として新たに組み立てた新・鵜堂刃衛の立ち位置は非常に鮮やかで、目を見張るものがありました。

 なのに、構成や脚本の細かいところが「ちゃんとチェックしたのか」レベルでぐだぐだなのはどうしてだ。
 開幕いきなり「鳥羽伏見」が「ひとつの地名」として扱われてたんで「オマエラ大丈夫か」と衝撃を受けたよ!

 その後、特に序盤は「マンガのネーム切る」って偉大な作業なんだな……と原作の少年マンガの構造、特にシリアスとコメディの切り替えがどれだけ心地よいテンポを産んでいたかを思い知らされました。
 映画にあたって、コメディ要素を排したのは英断だったと思うんだけど、「マンガ的なキャラが行動する」という点に必要な部分まで切り捨てて、不必要な部分を残してしまっている。一人称が「拙者」か「俺」かという超重要ポイントは佐藤健の演技任せにしといて、「おろ」だけアップで切り取ってもしょうがないでしょうに。

 その意味では、原作序盤はコミックリリーフでしかない弥彦は、今回は出すべきでなかったよね(出すなら最低、赤べこのイベントで観柳が士族を馬鹿にしたときにキレるシーンは必要だった)。燕ちゃんは何をかいわんや……(泣。
 観柳の作りこみもひどかった。あれはダメな香川照之。


 殺陣は龍馬伝譲りだけあってすばらしかったです。通常の殺陣とマンガ的なありえん体術や剣術との融合がごく自然だったので驚きました。(アレが外印と番神とはエンドロールまでわからなかったが……ってか、長期シリーズになって人誅編までやることになったらどうすんだ)。
 でも、それだけきっちりチャンバラを作った人たちが、「最後の双龍閃における駆け引き」を表現できないどころか、「居合いの体をなしていないレベル」で納得して完成にした理由がまったくわからない。それに、二階堂兵法を出しておいて、なぜ「我、最強なり」を削るのか……。


 それなりにヒットしたみたいだから続編作りそうだけど、だとしたら絶対京都編だろうなぁ。かつ、蒼紫もエピソードに加えることになるよな……。せめて二部作〜三部作でお願いします。新京都編みたいなムチャはしないで……。
posted by アッシュ at 22:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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