2012年12月03日

北のカナリアたち

[45点]@王子シネマ

 閉館前に一度王子シネマに行っておきたかったんですよ。そしたらもう「のぼうの城」とこれしかやってなくて。
 ……のぼうの城2回目を見た方がよかったかもしれぬ。


 一流の俳優、一流のスタッフを揃えたことをウリにして、まずは、なぜ「脚本・那須真知子」になるのか、というところから問い質したい。実に薄っぺらい。ギャグにしかなってないシーンが多数。二〇年言葉を交わさず、陰から見てただけの女から、いきなり「好き」といわれたら、僕なら地の果てまで逃げます。
 でさ。この物語って、「最後に全員が集まって合唱」以外に、感動に導く着地点がないのは誰が見ても明らかだよね。だからって、それに至る過程の描写は一切なし、諸問題も一切合切無視して、「みんな集まってくれました! わぁい!」で終わらせるのはあんまりでしょう。
 ……ていうか、ちょっと想像してみよう。
 「石橋蓮司が警察官として常識的な行動をとっていたら」
 ……なんてひどい教師なんだ吉永小百合。


 そして俳優は一流でも、配役の頭が悪い。まずは里見浩太朗と吉永小百合が「親子」というのが衝撃的。吉永小百合が若々しい証左ではあるのですが、里見浩太朗も年齢にしては十分若々しい方なので、違和感ばりばり。
 それから、小池栄子が第二次産業のど真ん中できばってたら、そらああいうコントじみたことにならないほうがおかしいわな。奥さん、最初から疑ってください。信じてた、みたいなこと言わないでください。

 で、名の通った俳優を揃えて、演技でその薄い物語をカバーしているのは確かですが、木村大作撮影の北海道の絶景を背景にして、ほとんど「立って話すだけ」という。がんばるのは過去回想内の子役たちという。一番感動したのは「クリスマス・イヴ」の合唱シーン、でもそれって小学生に歌わす曲か?

 素材だけ一流でも、料理したら大失敗、という典型にみえます。どうしたものか。
posted by アッシュ at 23:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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