2012年12月23日

ワンピースフィルム Z

[65点]@109シネマズ川崎

 面白かった……けど……
 なーんかいろいろ違和感が多くて。


 まず第一に、壮大な物語の軸になっているのは「海軍側」。しかし目線は麦わら一味。彼らはかなり悪意のある、必然性のない「巻き込まれ」で物語に参加するハメになります。どうも入り込みにくい。

 「Zをぶっ飛ばしたいから」はともかく「モドモドの能力で12年前に戻された仲間を救う」の部分、その後の展開や収拾のつけかたに至るまでいろんな意味でおかしい。主に頭が。

 壮大な野望とは別に、ナミの能力を必要としてさらったシキと、それを奪還しようという一味の明確な対立軸があったストロングワールドと違い、すっきりせず、印象が非常に悪いです。


 「エンドポイント」の設定も、どうなんだろう。「新世界」という舞台設定自体が崩壊するウィークポイントを今回一回きりで使うの? 今後原作で、ドフラミンゴあたりが利用するような展開があるんでしょうか。

 「一味の全員にセリフを割り振ろうとしてテンポを悪くしている」点の多さといい、バラエティ頭の鈴木おさむに脚本がうまく作れなかったのか、「本編で描けない設定・エピソード」に映画を利用しようとする原作者の悪ノリが過ぎたのか……。

 個人的に一番不快なのは、原作でもテレビアニメでも、まだ「新世界における一般人」って、まったく登場してないのですよ。海賊や海軍が行き来しているのだからある程度はいるでしょうが、「人が住めるような環境ではない」ことが新世界の一つのウリじゃないですか。魚人島のような特殊な適応を見せている人々しかいないと思っていたのに。
 あっさり登場。しかも「観光スポット」とか。あまつさえ普通に全滅させるとか。


 前作同様、アクションシーンのキレは良く、お祭り企画なアニメ映画としては十分満足。
 「ヒーローになれなかった」Zの立ち位置は良かったですね。しかしチビッコには彼の生き様の意味は全くわからんでしょうなぁ……。


 あと、「ゾロは女性を斬れないんじゃないか疑惑」という伏線が、原作の方であっさりめに、しかし数話かけて回収されましたが、この映画と辻褄合わせるため、という理由もあったんじゃないかと……。
posted by アッシュ at 21:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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