2013年05月02日

短評(アイアンマン3/変態仮面他)


アイアンマン3
[65点]
@TOHOシネマズ川崎
 えっと、あの……本作は「アベンジャーズの続き」として作られているわけですが、その前に前作前々作とあるんですが……「前作からのヒキ」ってどっかで消化されましたっけ? 
 アベンジャーズの時に、これ見せてアイアンマン3もないだろうって書いたわけですが、まさしく危惧してたものが出てきましたね……。全然期待してない方向に進んだなぁ、と。
 アメリカンヒーローが悩みを抱えるのはデフォルトだし、今回はいろいろメタファーがあるのも理解したけど、「PTSDでパニック障害起こすアイアンマン」とはまぁ、行き着くとこまで行っちゃったなぁ……。つーか、アイアンマンは道楽でヒーローやってるからいいんじゃんか……。

 物語は悪役方が欠陥製品を欠陥のままで何をやりたかったのかよくわからず、アクションも何やってんのかぴんとこなかったです。総じて、大味だったなぁと。
 今回は、アイアンマンでないトニー・スタークによる戦闘シーンがカッコ良かったのは、狙いだったでしょうか。お手製武器のシークエンス→1883キロ超えての遠隔操作→片手片足だけ装着しての戦闘という流れが一番楽しかった。


HK 変態仮面
[70点]
@TOHOシネマズ川崎
 僕にとっては、この作品を作った名匠である福田雄一監督。
 何しろ「勢い任せにバカをマジメにやる」が魅力の方ですので、最近人気が出てきて仕事が増え、その勢いが分散されて、当たり外れが激しくなってきた感があります。本作も、脚本だけ抜き出したら浅くて安くて目も当てられないデキではないかと推察するのですが、力で押し切ってきました。
 つーか、主演鈴木亮平の肉体美に説得力がありすぎて困ります。あの変態仮面の造形、ワザをスクリーンに完璧に映し出しただけでも、本作は傑作と呼ばれてしかるべきでしょう。
 だがしかし、ラストの愛子ちゃんが脱ぐ→被るまではワンカットでやらなきゃダメだろー!


リンカーン
[70点]
@109シネマズ川崎
 最近、アメリカでも「歴史映画を歴史考証に基づいてマジメに撮る」というのが多くなってきているようです。
 本作も、「リンカーン一代記」の映画かと思っていたら意外なことに、たったひとつの憲法修正案の議会審議だけを、丁寧に追った作品でした。過度に感傷的にならず、清濁両方を踏まえて描写されています。ていうか、票を普通に買収してるし。
 その結果、リンカーン本人より、様々な手管や対話を経て態度を翻していく他の議員の姿が印象的に描かれています。とりわけ、「苦悩の末に信念を曲げた」トミー・リー・ジョーンズ演じるスティーブンス議員の最後の行動に涙。

 ……だからこれ、なんで「リンカーン暗殺」までやっちゃったんだろう……最後の一〇分まったく蛇足……。


ハッシュパピー -バスタブ島の少女-
[60点]
@シネマライズ
 毎度のことなので、ある程度覚悟はしてたんですが、「サンダンス映画祭」は今回もイマイチでした。
 予告編を見て、「落下の王国」のように、少女の想像力全開で進める話かと思っていたのですが、野生児として生きる姿をガチに描き出していました。本質的には、凄い映画であり、天然美、肉体美、自然のままに生きる様をよくぞここまで撮ったと賞賛されるべき内容だとは思うんです。
 だけどまず。ほぼ全編手持ちカメラでの撮影で、常時画面がブレてるの勘弁してください。まったく画面に集中できず、内容を咀嚼しながら見ることができませんでした。
 それに、ここに描かれている「野性」は、「自由」だと謳ってるけど、全然自由じゃないよ。排他的なだけの宗教で、むしろ「束縛」だよ。何だかかわいそう。
posted by アッシュ at 12:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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