2013年05月22日

きっと、うまくいく

[85点]@キネカ大森

 すばらしかった。
 隅から隅まで泣けて笑えて。これほどまでに爽快な気持ちで映画館を後にできたことが、何度あったでしょうか。
 是非多くの人にこの爽快感を映画館で味わっていただきたいものです。


 なにぶんインド映画ですから、長いです。でも、長いことが嬉しい。彼らの青春がたった3時間しか語られないことがもったいなく感じるほどです。
 また、スクリーン上に並べられた主張の多くは「きれいごと」にすぎません。教育理念だけに原因や解決を求めても詮ない話です。

 でもいいじゃん、きれいごとで。映画なんだから。
 みんなが楽しんで、ハッピーになれるきれいごとならそれでいいじゃない。

 この開き直りを、今の日本映画はほとんど失っていると思いませんか。


 物語は「現在」から始まり、「10年前の学生時代」とを行き来してストーリーが進展していく構成。
 学生時代3バカトリオ(原題:"3 idiots"。邦題の方が的を射てすばらしい)として名をはせた男たちがいたが、天才肌のリーダー格は卒業後消息を絶っていた。彼のライバルだった男から得た情報から、残りのふたりは彼を探す旅に出る。同時に、点数主義の学長と衝突を重ねながらも、機知とユーモアで切り抜けた10年前の彼らの学生生活が語られていく……。


 この作品の爽快感の源のひとつは、「ちょっとしたくすぐり用の小ネタ」だと思えるシーンが、ことごとく伏線として回収されていく技巧のすばらしさです。クライマックス〜ラストまでの流れは、快感すら覚えるほどのハマリっぷり。
 特に、いくつか織り込まれている、よくあるアカデミックジョーク。本当によくあるものなので、「あぁ、エッセンスとしてうまく使ってるな」ていどにしか思わないはず。しかし、そのひとつが、号泣ものの伏線として機能します。まさかここでそれを出すか、と衝撃を受けました。


 難といえば、最初の「All is Well」が爽快に流れた直後が衝撃シーンで、落差の激しさがちょっときつかったことと、「現在」にいくつか「なんで10年も経ってんのに今さら……」という展開がいくつかあったことか。
 あと、「インターバル前の写真撮影」シーン……学長にヒゲが残ってたような……もう一度観て確認するか?


 ちなみに、キネカ大森でインド映画を見ると、チケットカウンターの目の前にあるインド料理屋のサービス券がもらえるので、ちょっとオトクですよ。
posted by アッシュ at 21:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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