2013年08月22日

今週の早稲田松竹(愛、アムール/偽りなき者)

愛、アムール
[35点]

 ダメでした。作劇が自分のバイオリズムとまったく合わず、かったるいばかり。「次第に悪化していく」を表現しているようで、全然伝わってこなくて、ばあちゃん突然壊れたようにしか見えないアレはなんだったんだろう。
 そんでさ、こんなの至高の愛じゃねぇよ。単なる閉塞だよ。「隠された記憶」でも同じことを思ったけど、「社交性があるはずのキャラ」がその社交能力を何ら発揮しない状態で話を進めることを、さも当然とやってのける神経が理解できない。さらには、若者はなべて理解のない劣った無能と見下してる感覚。不愉快だ。
 これがパルムドールというのは、映画論壇そのものが老いさらばえたんだな、と思ったのが本音。


偽りなき者
[65点]

 マッツ・ミケルセンが一挙手一投足素晴らしいです。これはもう、感動の域でした。
 が、この作品を見て、僕はふたつの作品を思い出しました。
 「原因」としては、「それでもボクはやってない」。「結果」としては「テイク・シェルター」。
 本作の主人公もまた、「自分はやってない」ことの絶対性を最後まで疑わないんですよね。それを矜持とか人間性とかいうところに落とし込みたいんだろうけど……。
 僕は、それが虚妄・理不尽な話であるにせよ、「自分の存在が社会に不安をもたらした」ことを勘案するシーンがあってしかるべきだったと思います。あっという間に広がっていくネガティブな意識に対して、渦中の人間はどう行動するべきなのか。
 「テイク・シェルター」の主人公はそこで「怒る」「煽る」ことで逆に「不安」を露わにすることを選ぶわけですが。本作の主人公は結局、「社会」に対して何かアクションしたわけじゃないんだよなぁ。「いつもと変わらず行動する」では、社会不安はそのままに決まってるじゃん。あの結末は衝撃でも何でもなく、必然。
 アクションは逆効果である、どうにもならない、という意図なのかもしれんけど、僕はなんか物足りない感じがしました。
posted by アッシュ at 21:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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