2013年11月22日

清須会議

[75点]@109シネマズ川崎

 いいかげん何とかしてほしいんだけど、、日本の映画人は戦国時代の作品を撮る前に、濃尾平野がどういうところか一度見てきた方がいいと思うんだ。標高五メートル以上あるとこねーから。……ていうか、あのロケ地って「のぼうの城」と同じじゃ?


 さて。
 三谷幸喜作品、久々の当たりです。印象は「笑の大学」に近いですね。あの傑作ほどじゃないけど。
 歴史題材で、何が起きるかが明確な作品だけに、ここしばらくの作品に顕著だった、後半のストーリーのテキトーさがありません。最後までだれずにしまりのある映像が続きます。彼は今後も歴史を題材にした方がいいんではないかな。

 しかし、歴史的背景をほとんど説明しないのはどうかと。歴史上の清洲会議を、「みんな知ってるよね?」という前提で、「ディテールがこんなだったら面白いんじゃないかなー」という味付けをしてる、って体裁なんですよね。歴史に興味ない人が見たらどう反応するんでしょうか。
 逆に、ディテールをいじるんだったら、小日向文世の最後の決断シーンは、もう少し感動的な台詞回しであってほしかった。ダレはしなかったけど、ツメの甘さはまだ残っている感じで、ラストのエピローグ的なシーンもやや冗長でした。
 物語的に伊勢谷友介・松山ケンイチはいてもいなくてもいいレベルなのも難点か。織田信包に南蛮趣味があったって話は知らないんだけど、有楽斎と混ぜてる?

 とはいえ、大泉洋はむろんのこと(中谷美紀共々、名古屋弁をうまく駆使してたなー)、役所広司もやっぱコメディの方が面白く、随所に品のいい笑いが織り込まれて気持ちいいです。役所広司がらっきょにこだわるあたりは、なんとなく「キツツキと雨」を彷彿として思い出し笑いしちゃった。
 あの人の特別出演もよかったなぁ……。


 それにしても、本作で、「剛力彩芽をスクリーンに出してはいけない」ことを映画界のみなさんがきちんと理解して下さればよいですね。まろまゆキャラに仕立てるという、おそらくは考えられうる最善の起用をされながら、それでも中谷美紀と向かい合うシーンの芝居の格の差に、素人ながら慄然。



笑の大学 スペシャル・エディション [DVD] / 役所広司, 稲垣吾郎, 高橋昌也, 小松政夫, 石井トミコ (出演); 三谷幸喜 (原著); 三谷幸喜 (脚本); 星護 (監督)笑の大学 スペシャル・エディション [DVD]
posted by アッシュ at 21:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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