2013年12月16日

ゼロ・グラビティ

[85点]@109シネマズ川崎

 今年いちばん予告編で wktk した作品。初日にIMAXで見てきました。
 ひとこと、すごかった。打ちのめされた。

 何より、「どうやって撮ってるんだコレ!」というのが衝撃です。
 この映画が、「史上初の宇宙ロケ」と言ったら、ほとんどの人が信じるでしょう。
 それくらい、違和感のない「無重力」。宇宙空間での船外活動。宇宙での出来事を見たまんま撮っているとしか思えません。これだけでもう、一時でも宇宙にあこがれたことがある人は、一瞬たりとも目を離せないこと請け合い。

 なのにカメラは想像を超えて自由自在で、宇宙服の内外すら出入りして、暗闇の孤独も希望の光もあざやかに写し取ります。さらには、ISS破壊のカタストロフの迫力といったら!
 音の使い方もすばらしかったです。重低音でずぅんとくるのが、IMAX だからなおさらだったかもしれませんが、効果的でした。

 いやもう……ホントすごかった。とにかく見てくれ。


 ストーリーの方に言及すると、「プラネテス」が十年前に、この十年先を描いてしまっているような気はします。
 「プラネテス」が恐怖として説明し、テロリストの目的とすら描いたケスラーシンドロームを、あっさり起こしてしまうロシアさんダメダメすぎ。まぁこれは、本作では最後の砦的に描かれた中国が、現実にやらかしかけたことではあるのですが。
 ……それに、ハッブル宇宙望遠鏡って、宇宙空間で船外活動までしてあんなふうにボード抜き差しで直すものなんでしょうか?
 宇宙服の着脱や気圧順応も簡単すぎて、かなり恣意的に作り込んでいるイメージはありますが、娯楽としてはこれでいいのでしょう。


 それでも、このすさまじい表現ができるテクノロジーを得て、現代科学で想定可能な範囲で起きうる宇宙空間のトラブルを、まずはシンプルに、生命の尊厳という単純普遍の価値観をベースに置いた上でのパニック娯楽作として、きっちり完成度高く仕上げた点において、本作は傑作と評されてしかるべきだと思います。
 この作品は、映像史において大きなマイルストーンとなるでしょう。将来、「プラネテス実写版」やってくんないかな!


 ところで、本作でいちばん笑えたシーン。
 中国の宇宙ステーション内に、なぜか卓球のラケットが浮いてる。

 あと原題が「GRAVITY」なのに邦題が「ゼロ・グラビティ」というのはちょっと恥ずかしい。逆になってんじゃん。



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posted by アッシュ at 18:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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