2014年06月24日

超高速! 参勤交代

[60点]@チネチッタ

 昨今の邦画にしては珍しく、これだけで人を釣れるいいタイトル。
 自分もタイトルに魅かれて見に行ってしまいました。ヤラレタ。

 貧乏小藩・湯長谷藩に、五日以内に参勤せよ、と悪徳老中が無理難題をふっかけてきた! さぁどうする! という実にわかりやすい内容。湯長谷藩は現在のいわき市にあたり(藩名人名は実在だが内容はフィクション)、「福島応援作品」のひとつでもあります。
 ちなみにタイトルは「参勤交代」だけど、実際は「参勤」だけ。まぁ歴史用語としては「参勤交代」の方が通りがいいけどね……。


 さて、面白かった、んだけど……。何かいろいろ変だ。
 脚本は何か賞を取ったらしいけど、何でこんなに詰めの甘い脚本が、と思います。映像を作る過程で大幅にいじられたのかなぁ。箇条書きで並べていくとキリがないくらい、この題材を料理するのに失敗してる。もっと面白くなったはず。もったいない。

 ピンポイントで素晴らしいところはいろいろあります。
 たとえば、クライマックスのチャンバラ直前、家臣たちがそろって見得を切るシーンは素晴らしかったです。「田舎侍だと高をくくっていたら、実は強かった」という展開がかっこいい。何段も前振りがあり、見てる側にも「高をくくらせてしまう」コメディー展開を仕掛けてからなので、意外なのに説得力がある。
 ……ところが、殿様のチャンバラの直前は何の前振りもないんだなぁ、これが。「殿様は強くて当然」みたいな。それに「隠密は切り捨て御免」というのは初めて知ったんだけど、殿様が言ったらただの説明セリフじゃんか。隠密側に「自分は死ぬ覚悟で来てる」っていう意志で言わせなきゃさ。
 で、どちらも殺陣そのものにはキレがなくて、いまいちぴりっとしないのです。

 他にも、「ある部分はいいのに、関連する別の部分がより悪い」というところばかりで、突き抜けてよいところがなく、総じて満足できなかったです。


 もっともこの作品、いちばん言いたかったのは最後の吉宗公のセリフだったかもしれません。
 ここを綺麗にまとめた時点で、作品としては勝ちか。
 悪しきまつりごとで、いわきの土を汚してはならない



超高速!参勤交代 (らくらく本) -
超高速!参勤交代 (らくらく本)
posted by アッシュ at 22:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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