2015年03月29日

暗殺教室

[70点]@チネチッタ

 最初に書いておくこと。
 単行本派は絶対見ちゃダメ!
 この作品は続編前提の作りになってて、各所に続編への前振りも配置されてるんだけど、なんと、週刊ジャンプ誌上で現在、絶賛読者をビビらせ中のあの展開の伏線が、かなりはっきりと置かれています。
 いやー、「あの人」が、雪村先生の話題になるとビミョーな表情をするのは気づいてたんだけど、まさかあそこまでハッキリ出すとは……。


 さて、先に難点を書いておくと、とにかくエピソードが散漫です。特に中盤まで、各キャラを「立てて」いく流れは、原作の目立つ部分をまったく脈絡なく並べただけの代物で、マジで帰りたくなるレベル。

 でもこれ、「じゃあどうすればよかったか」と言われると難しい。実は週一放送のアニメ版もこれに近い散漫さがぬぐえない感じでして。つまり、短いエピソードを連ねつつも、それらは省くと話全体が成り立たなくなるものばかり、という原作の強靭な構造、週刊マンガならばとびきりの美点が、ここでは足を引っ張ってる。
 たとえば自律思考固定砲台(律)は、この映画単体で見るとまったくいらん子ちゃんですが、「クラス全員が揃う」ことが作品の大前提なので省きようがないんですね。絵面的にも、「暗殺」で「教育」というスラップスティックさを、最も面白く見せられるネタだし。でも、映画で許される尺は3分、みたいな。
 正直、実写化するなら連続ドラマの方がいい気がするんですが、そうすると殺せんせーをあれだけ表現できるか、とも思うし……難しい。
 (まぁ、律に関して言えば、当代きっての人気を誇る橋本環奈をキャスティングできて、しかも好きなだけコスプレさせてOK! てなったら、オレが監督でも、何がなんでもねじ込むけど。)

 そうした問題はあるけれど、いろいろ揶揄される「実写化」と比べたら、とても愛されて作られている感覚が伝わってきて、好感の持てる「実写化」だったと思います。
 再現時間は短くとも、個々のネタの切れ味のよさはちゃんと原作準拠。凡百のコメディー映画と比べれば、桁違いの面白さです。
 また、各キャラが、原作絵とは当然顔は似ても似つかぬのに、ちゃんと作品の意図をよく捉え、雰囲気を作れてる点がすばらしい。この点、すごくよかったのが「二宮和也」。アニメ版の福山潤より断然いいと思った。あと、高嶋政伸はもう別格。

 クライマックスの展開は、イトナの参加と鷹岡との決着という別個のエピソードを、きれいに併せてまとめる離れ業。お見事でした。


ところで、
○加藤清史郎を出したってことは、「彼が成長期を迎える前に映像化を終わらせる」ということなのだろうか? それはつまり、原作があと一年くらいのうちには終わってしまう、を意味してはいないか? それとも、ハリポタみたいに、でかくなっても無視して演じさせるのか?
○女の子みんな可愛いよね! ジヨンもいろいろいわれたけど、滑舌が中韓の人のソレになりがちなことさえ気にならなければ(「殺し屋」としては致命的な気はするが)、よく似合ってました。僕のお気に入りは中村さん!



映画 暗殺教室 (JUMP j BOOKS) -
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posted by アッシュ at 23:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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