2015年04月02日

唐山大地震

[80点]@横浜シネマリン

 もともと2011年3月26日に公開予定で、東日本大震災のため公開が延期された(しかも3月11日には、都内唯一の犠牲者が出た九段会館で試写会が予定されていた)いわくつきの作品。4年を経て、ようやく公開の運びとなりました。


 本作は、日本人こそ見るべき傑作です。
 不謹慎なもの言いになりそうだけど、この作品は、震災後の公開になってよかった。理由は、見ていただければわかります。

 あまり多くを語るべき作品ではないです。
 死者24万人に及んだという地震の描写は実に生々しく、さすがにこれを震災直後に公開できないのは納得の出来映え。でもそれはメインではありません。
 震災によって離れ離れになった家族がその後どのように生きたか、中国という国家の変化に重ね合わせながら、ありのままに写し撮っていく、その年月の重みが響いてくる作品です。


 日本では、阪神淡路大震災でさえ、「その後」をきちんと見据えた作品がないように思います。今後いろいろ出てくるのでしょうが、けなげに頑張る犬とか、ワケありな元レスキュー隊員とかで「震災映画でござい」とやらかされる前に、こういう人生に寄り添う作品を、「前例」あるいは「基準」として見ることができてよかったです。



唐山大地震 (角川文庫) -
唐山大地震 (角川文庫)
posted by アッシュ at 16:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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