2015年04月09日

短評(たまゆら1/翠星のガルガンティア(後)/牙狼/君がいなくちゃダメなんだ/ニンジャ・アベンジャーズ)

アニメ/短編中心に一気にドン。

たまゆら 〜卒業写真〜 第1部 芽 -きざし-
[75点]
@新宿ピカデリー
 佐藤順一流ピュア「女子高生」ストーリーの完結編四部作、初回から全開。期待されてるものがそのとおりに出てきた感じで、盤石でした。
 ……テレビシリーズと特に変わったところはなく変える必要もない作品で、劇場にかける必然性がまったく見当たりませんが、1クールの予算で8回分しか作らず密度を高めた分、劇場公開で攻める、という新しいパターンでしょうか。

 いきなりほぼオールキャスト登場(出てこないのはほぼろの店長くらい?)で繰り広げられるのは、ARIAで大原さやかから次代を託された葉月絵里乃が竹達彩奈に次代を託す話(笑。本作における「成長」としては超大ネタをいきなり使ってしまう奮発っぷり、この「卒業写真」では今後「その先」を描こうという意図と思われ、期待ができそうです。
 写真が題材の物語にもかかわらず、彼女らは「自撮り」をしないよね、という話を友人としました。楓以外のキャラも含め、セルフタイマーすら使わず「撮影者」がフレームに入ることが決してありません。これは考えた結果なのか、それとも制作陣に「女子高生は自撮りする」という発想がないのか、さてどっち?

 あと、本気でビビったこと。……こまちが中学生?! てことは、香たんも初登場時点で小学校高学年?!


翠星のガルガンティア -めぐる航路、遥か(後編)-
[65点]
@新宿バルト9
 前編。
 公開直後に「二期の制作中止」が判明してニュースになりましたが、なるほど、この作品自体が「二期へのつなぎ」として作られていたわけか。
 でも、中止して正解。だってその二期ってつまり、「戦争中の国家が古代超文明兵器の復活を目論んで云々かんぬん」にしかならんわけで、それもうガルガンティアでなくてよくね? て話ですよね。
 そういう「つなぎ」というか、本来は二期に向けてガルガンティア船団外部へ世界を広げるための「新設定お披露目」の内容が無駄になってしまったとはいえ、各所に目配せされた、よく締まった「完結編」だったと思います。
 ただやっぱり、どう考えても前後編まとめて一本の方がすっきりしたと思います。ていうか、前編で起きた嵐はおろか船の引き揚げさえ後編のイベントに関与しないって何それ? 前編そもそも要らなかったんじゃ……。

 まぁ、酔っ払ったリジットさんが可愛かったのですべてヨシとする(笑


君がいなくちゃダメなんだ
[60点]
@テアトル新宿
 今や声優界に君臨すると言っても過言でない、花澤香菜の実写主演作。あの棒読みなカミナギリョーコが……と思ってしまう自分は、ちと古いか。
 役どころは、スランプに陥った絵本作家。編集者から逃げ出して街をお散歩中、奇妙な物語が書かれた奇妙な伝言板が次々現れて、それを追いかけていくうちに……みたいな。

 主題歌のPVに毛が生えたていどだろうなー、くらいの期待で見に行ったら、ストーリーが意外とガチでした。「はなざーさん可愛いなぁ」くらいのつもりでゆるゆる見ていた観客を、一気に物語に引きずり込むパワーがあります。あまりにガチなので、彼女のウィスパーボイスに合ってたかというと、ちょっと疑問に思うくらい。
 というか、物語中盤で、メタ的にガラリとひっくり返す豪腕なことをやっていて、共演の小木茂光がベテランの貫禄を見せつけ、このタイミングで、「はなざーさんのための映画」のはずなのに、「自分のもの」にもってってしまいます。

 この転換は、序盤がコメディーっぽく作り込まれているのでなおさら驚きを増すのですが……最大の伏線となるオープニングカットがコメディーを超えてギャグでしかないふざけた演出なのは、後で落差に驚いてもらおうって趣向じゃなくて、単にケチっただけだよね?


牙狼 -GOLD STORM- 翔
[55点]
@新宿バルト9
 春から始まるテレビシリーズの前振りで映画を一本、という体裁。

 もともとストーリーはたいしたことのないシリーズですが、率直に言って、歴代作品でも一二を争うくらい中身がなくてつまんなかったです。ボスが自分の目的を叫ぶシーンは予告編にもあったので、当然もう一ひねりあるかと思ったら全然そんなことなくてそのままだったぜ! まあ変にひねってもしょうがない話を率直にやった、ともいえるんですが。

 でも、アクションは相変わらずよかった。序盤の剣と銃弾を組み合わせたアクションなんか、どっから電波受けたんだって感じでサイコーでした。
 雨宮慶太、まだまだ特撮でやりたいことがあるんだ! てことのようです。思えばGレコの富野由悠季も、ストーリーよりモビルスーツ戦のアイディアのほうがすごかったし、本当に創作能力のある人は、いくつになってもアイディアが尽きないものだなぁと感服。どっかの押井某と違ってね!

 あと、ゲスト出演に柄本明。古代の魔戒法師の役どころで、ちょっとだけど体を張って戦います。えええええ、まだアクション作品に出演する気力体力がありますかあなたは! すげぇな!


ニンジャ・アベンジャーズ
[65点]
@ヒューマントラストシネマ渋谷
 ニンジャである。
 忍びでなく忍者でなくナルトでもない、アメリカ人の想像する、マーシャルアーツ+チャンバラ+よくわからん秘術+黒ずくめな、ニニニニニンジャである。最後の決まり手はもちろん、首チョンパだ!

 ……というわけで、凝ったストーリーに期待してはいけません。ていうか、ケイン・コスギ演じる「センパイ」序盤にあるセリフを口走ったとき、「○○てことじゃないの?」と思った展開がそのまんま来たのでむしろビックリしました。
 素直に、妻(牙狼の初代ヒロイン肘井美佳!)を殺されたニンジャが、復讐のためミャンマーの麻薬組織をぶっ潰す、ていうだけの話を堪能するのです。ミャンマー? と思うかもしれませんが、旧日本軍にニンジャ部隊がいて、その生き残りが作った組織、という設定なので無問題! 決して予算の問題じゃないよ!
 そして復讐の過程で立ち向かってくるやつらは、どーでもいいような地元のチンピラでも、怒りにまかせてぶちのめしちゃうのです。忍者って隠密じゃねぇの? とか、間違っても思ってはいけない! ニンジャだから!

 なので、頭を空っぽにして、手を変え品を変えて突っ込まれるアクションのキレを楽しむ作品といえます。速くて手数が多いのでめちゃめちゃ爽快です。
 あるいは、市場でテキトーに買ったものから「忍具」を製作してしまうシークエンスが、けっこう面白かったりしました。



「たまゆら~卒業写真~」 第1部 芽-きざし- Blu-ray【イベント参加抽選券付】 -
「たまゆら~卒業写真~」 第1部 芽-きざし- Blu-ray【イベント参加抽選券付】 -
posted by アッシュ at 16:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック