2015年04月27日

短評(境界の彼方未来編/復活のF/アメスパ/KITE)

劇場版境界の彼方 -I'll be Here- 未来編
[60点]
@チネチッタ
 過去編の感想。
 何度か書いているけど、個人的には、こういう「マイナスをゼロに戻す」だけの筋立てはキライです。本作の場合、過去編がアゲアゲに上げるクライマックスだったにも関わらず、「記憶をなくす」なんという手垢のついたシチュエーションでゼロリセットし、そこから実に身勝手な思考回路と、それがなければ(彼らが万全の心身状態であれば)起きえない事象でマイナスに引きずり落とすというタチの悪いつくりで、その状況を打破して元の鞘に戻ってあぁよかったね、という話で全然「未来」じゃないので、イマイチ乗れませんでした。
 でも栗山さんたちの初々しいらぶらぶっぷりが可愛いから全部赦す(笑。
 作りは丁寧ですので、もともと「伝奇物入門編」たるポジションの本作で、こういう展開を初めて見た若いファンには、いい原体験になったのではないかと思います。


ドラゴンボールZ -復活のF-
[75点]
@チネチッタ
 前作。
 いやぁ素晴らしかった。これがみんなの見たかったドラゴンボールだよ! 「脚本・鳥山明」わかってるよこの人は本当に!
 まず、そもそも「どうやって奴が復活するか」ってあるじゃん。「ドラゴンボールを使う」潔い! 潔すぎる! そんで、話の中身が「復活したから、倒す」本当にそれだけだよ! 潔い!
 コミカルなシーンが入るタイミングの適切さも含めて、「ドラゴンボールの正当な続編」です。週アニメの3か月分くらいを(笑)濃縮してあります。仲間たちとフリーザ軍との能力値バランスが明らかにおかしいけれど、そんなこたぁ気にすんな!
 あと、まさかジャコが登場するとは……鳥山明がこの映画を作った真の目的は、「彼をアニメで動かしたかったから」だと思います。

 そんで、これって、前作で出した「別宇宙」話は盛り込まれなかったわけなので、それを踏まえて「悟空とベジータが嫌々ながらも共闘してめちゃくちゃ強い」を見せる続編映画をもう一発作る、ってことだよね? ……大丈夫か?! 声優とはいえ、「アクションヒーローものの主演」が80歳越えたら(野沢雅子現在78歳)、ギネス級でしょ……。


アメリカン・スナイパー
[65点]
@ムービル
 見るかどうかすごく迷って、結局ムービルの最終回で見てきました。……だってさぁ、いくらクリント・イーストウッドたって、「イラク行ったアメリカ兵が心病んじゃいました」ってだけの話となるとなぁ……気分がぞわぞわーってするに決まってんじゃん。イーストウッドなればこそ、真正面からマジメに取り上げてがっちり作りこむことがわかっているし。
 実際見てみて、ぞわぞわー、ってしたのが正直なところで、あまり好ましい作品とは思いません。リベラルな立ち位置にいて、「グラン・トリノ」ではあれだけ異文化の受容を突き詰めた彼をしても、こと題材が米軍であり、相対するのがアルカイダとなると、価値観と筋書きが「バトルシップ」になってしまうんだなー、と、そういう印象。そうでないとアメリカの観客が受け付けないんでしょうけどね……。
 あと、すげー醒めちゃったのが最後の戦闘シーン。UAV(無人機)の映像を取り入れた事実ベースの戦争映画って、これが初めてだと思うんだけど、しかし、UAVの監視がある状態で、「工兵部隊に対する狙撃の阻止」を目的に確保した場所が、なんであんな敵が後から後から湧いて出るような状況で包囲されちゃうのよ。誰だよ「オールクリア」とか判断したヤツ。アホか。つーか、あれ間違いなく工兵部隊は全滅して最悪な状況で任務失敗してるよね? そこ無視すんのひどくない?


KITE
[45点]
@ヒューマントラストシネマ渋谷
 た……退屈だった……。
 開幕10分くらい、サワとアカイの会話を少し聞いただけで、物語の全体構造が読めちゃいまして。それ以上の何かがあるのかなと思ったら何もない。どう考えても2時間も引っ張るネタじゃない。原作のOVA2本分なら、面白くまとめられてたのかもしれんけど。
 退屈を増幅するのは、当面の敵であるエミールに、存在感が絶無ってこと。登場する前の伝聞にも恐怖感がないし、登場してさえ小物すぎて、代理人的な何かかと思った。そもそも肝心の悪事である「人身売買」をきちんと描けてないじゃん……。

 退廃的な雰囲気だけはものすごく良くて、海外の映画は低予算でもこういう「汚さ」をよく作り込むよなぁ、とそこだけ感心。



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posted by アッシュ at 13:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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