2015年05月04日

パトレイバーは見ません


 去年このエントリを書いたら、押井信者なアルファブロガーさんに引っかけられてえらいことになったわけですが、検索してまで結果を確認しに来る方がいらっしゃるみたいなので、いちおう書いておきます。
 今回の劇場版パトレイバーは見ません。

 人柱の友人から(例のシリーズ7作全部見たそうだよ……)、「映像は邦画にしてはよくできてる。自分は十分満足。ただし内容は『劇パト2』のセルフリメイク。思想や動機については一切描かれない」との報告を受けました。
 ……なんか状況が、グスコーブドリの伝記」を見て絶望を味わったときとかぶる気がするんでねぇ。パトレイバーに「銀河鉄道の夜」ほどの思い入れがあるわけではないですが。パトレイバーに対して思い入れがある人は、どうだったのかなぁ。

 なおその友人は、「思想や動機について描かない」のは意図的であろう、と言ってましたが、僕はそれが、何か創作における深い洞察があってのことではなく、「借りた器が古いままで同じ答えしか出せない=描けない」が正解であると確信しています。
 そして押井守に、新たな器を取り込み分析して現代に切り返す能力はもはやないでしょう───その力があればそもそも、1980年代から見て1998年を舞台にした作品を、2015年にリメイクする意義を感じないはずですから。

 ホントにね───このところ、「老境に入ってなお、現在のオーディエンスに向けて新たなものをひねり出そうと七転八倒してるクリエイター」の作品を、面白いかどうかは別として、富野由悠季雨宮慶太北野武と、立て続けに見てて、その姿勢こそを評価したい自分がいるので。
 時計の針が止まった人の作品に、金と時間かけてらんないですよ。
 「器を変えた」という意味で、まだ「東京無国籍少女」の方に興味が湧きますが、この器もまた手垢にまみれた古いのをわざわざ選んでんなぁ、って感じです。


 なので自分は、109シネマズ二子玉川のスクリーン2(座席数わずか49!)が、公開初週、ゴールデンウィーク、休日の真昼という超好条件ですら埋まらない現実を、「これでもうさすがに、バジェット与えちゃいけない作家だと認識されただろうなぁ」と、ニヤニヤしながら見ているのであります。



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posted by アッシュ at 00:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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