2015年06月02日

短評(ロストリバー/ネスト/ニャル子さんF)


ロスト・リバー
[30点]
@ヒューマントラストシネマ渋谷
 「ドライブ」主演のライアン・ゴズリング初監督という触れ込みの作品。ゲージュツ寄りの作品だろうと予想はしてたけど、まさかここまで辛いとは。渋谷駅前でモンスターエナジーの試供品配ってたから飲んで臨んだのに、それでも眠らせる破滅的な退屈さ。
 「閉塞した世界からの脱出」の物語だのに、「脱出」はラストにほんのちょっぴり「だから何?」級につまんない描写だけなので、つまりは「閉塞」だけが、「自分には映像センスがあるんだぜ!」と自意識過剰な絵作りでひたすら連ねられるという、ウゼェし不愉快だし何したいんだコレ? あの悪趣味なクラブとか格子模様の壁の閉鎖空間とか、あんた松本人志ですか? テーマをはっきりさせてストーリーを進める意志があるだけ、松本人志のほうがはるかにマシだよ!
 そんで、ホント途中眠ったので見落としてるだけかもしれないけど、「母ビリーと息子ボーンズ&フランキー」の母子がいて、「ラットとおばあちゃん」がいて、でも最後に火事になっておばあちゃんが焼け死んだ家って母子をローンで縛ってた家だよね。つまり、あれ全員家族で、ボーンズとラットは恋人じゃなくて従兄妹同士? ……家族の話っぽいのに「誰と誰が家族なのかわからなかった」って、初めてだよこんなの!


ネスト
[60点]
@シネマカリテ
 鬼才アレックス・デ・ラ・イグレシアのプロデュースによるスパニッシュ・ホラー……というか血みどろ系サスペンス。
 あるアパートに住む歳の離れた姉妹。姉は仕立屋を営むが、外出恐怖症で外に出られない。あるとき上階の男性が階段を落ちて怪我をし姉妹の部屋に助けを求めると、惚れた姉が彼を軟禁してしまう……という筋で、「スガラムルディの魔女」で書いた、「女は邪悪、男は馬鹿」のうち「女は邪悪」だけを抜き出したような話になっていきます。
 で、ですね。女性の話のせいか客も女性が多かったんですよ。そしてこの作品、イグレシア節を踏襲していて演出はけっこうコミカルなのです。物語中盤、姉がはずみである別の女性を殺すのだけれど、部屋から出られない彼女がどうやって死体を処理したか? それが判明した瞬間、女性客揃って甲高く大爆笑。
 ……確かに面白い仕掛けだったよ? でもね、この時点でもう「実の父にレイプされてた」っていう悲惨な過去ゆえ外出恐怖症になった(家を守るには自らの犠牲が必要という使命感に支配された)って情報は明らかになってるから、姉の邪悪さや必死に隠蔽を図る愚かさを責められません。とても笑えない。

 でもあいつら大爆笑なんですよ。女は怖い、と心胆寒からしむる作品でした……。


這いよれ! ニャル子さんF
[40点]
@TOHOシネマズ川崎
 中身云々以前に、正味30分アニメ一本分・残りの時間は、どーんとスクリーンに顔出しな声優ご挨拶&映画館の音響設備で最大ボリュームに増幅して阿澄佳奈がけたたましく叫び続ける総集編、正直どっちも苦痛、という構成の上映に対して、ファーストデー割引すら不可で1600円固定の値段設定とか、そういう状況でもアニメの初週には席数最大のスクリーン5を割り振っちゃうTOHOシネマズ川崎の判断とか、いろいろイビツになってきたこのビジネスに合掌。



スガラムルディの魔女 Blu-ray -
スガラムルディの魔女 Blu-ray
posted by アッシュ at 15:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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