2015年09月04日

テッド2

[65点]@チネチッタ

 前作でいちばん衝撃的だったのは、あのボンクラのジョンと、ヒロインのロリーが4年もの間交際できていた、という点でした。ヒロインの交代にどういう都合があったのかしらんけど、そこであっさり「離婚します、つぎアマンダ・セイフライドとイチャつきます」とか……。

 で、今回はテッドが結婚し、子供がほしくなって養子を取ろうとする、という展開から、「人権」という重いテーマに移行していくわけだけど(テッドに人権はあるやなしや、という着眼点は実に面白い)、そうするってぇと万人が抱く疑問「そもそもおまえらどうやって婚姻届を受理してもらったん?」は当然のようにぶん投げ。


 セス・マクファーレンという監督個人の気質がそうなんだろうとは思うんだけど、「物語」に重要なそもそも論を全部あっさりと放置して、「小ネタぶっこむ」に全力集中するってのはどうなんかなぁ。最近の日本のオタ向け作品もそういうの多いけど、おおむね大成はしないですよね。
 前作は内容も軽くて、小ネタ連打は美点だった気がするけど、本作はいささか空回り感が否めません。


 人権話については、「ルーツ」の映像まで持ち出し、行政側の主張がまるっきり黒人差別当時のそれをなぞっているわけですから、当時の苦闘をもう少し尊重する解決であるべきだったのではないでしょうか。―――ていうか、テッドによるキング牧師ばりの大演説、をクライマックスに予想していたので、ちょっと期待しすぎた感があります。
 モーガン・フリーマンによる「解決」は、最初は市民権と基本的人権を混同してるし、その後「愛があるからOK」になり、法廷においては、あまりに当然、というか最低限の「人間とは何か」論をぶつけて終わり(あれだけ調査する描写をしておいて、この程度の主張をなぜアマンダ・セイフライドはできなかったのだ?)なのはどうも腑に落ちないです。つか、モーガン・フリーマンの主張が人権の保障ってことなら、認知症老人にはもう人権がないことになっちゃわない?


 コミコンへの突入を含め、オタ系小ネタは存分に楽しめたので、セス・マクファーレン監督には今後もあまり間口を広げないコメディを期待。とりあえず、この作品におけるハズブロ社の懐の深さは感動的です。

 あと、アマンダ・セイフライドとゴラムはソックリだ!



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posted by アッシュ at 15:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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