2015年09月24日

ピクセル

前半[90点]後半[60点]@TOHOシネマズ渋谷

 言わずと知れた、80年代レトロゲームがリアルに地球に襲い来る、「ゲームセンターあらし」の実写化(違。パンフレット買うと、ちゃんとすがやみつる先生インタビューが載ってます。わかってますなぁ。
 でも、日本人が作るべきだよなぁ、こういうの。「ど根性ガエル」が実写化される時代だし、冗談でもなんでもなく、ゲームセンターあらしも実写化しよーぜ!


 何しろ、冒頭のゲーセンシーンで「ディフェンダーだぁっ! 最新鋭のゲームだぜ!」と叫びたくなったほどには「ゲームセンターあらし」世代なもので(といっても、よいこはゲーセン禁止な時代でもあって、コロコロでしか知らんわけですが)、ここなナードなダメ男が、それなりにカッコよい主人公として説得力を持って描き出されていくのがとてもうれしく、気持ちよく感情移入できました。彼が巻き込まれつつも活躍を始める序盤は、年間ベスト級の興奮を味わいましたとも。
 ……センチピードあたりまではね……。センチピードは「ゲームを攻略」してるんだけど、それ以降はゲーマーでなくてもいい話になっていくので、尻すぼみ感が強いのが非常に残念。

 パックマンは何しろ「パックマンが敵」なので攻略というには弱いし(モンスターの性格づけをなぜ利用できなかったのか……)、ラストのドンキーコングに至っては、直前に「チートはダメだよね」という話をしておきながら、ゲームシステムに存在しない、チートとしか表現できない方法で倒してしまうのは、さすがに拍子抜け。あれをちゃんと「面クリア」で終わらせるだけでだいぶ印象が違ったはずなのに……。
 ラドローがらみのシーンがことごとくつまんなくて、彼の話が割り込むと滑って盛り下がるのも難点。これは、せっかく作ったオリジナルゲーム「DojoQuest」の存在感が皆無なのも大きいです。ちゃんとゲーム画面を出して、レディ・リサは魅力あるキャラなんだってことを表現してほしかったです。

 でもまぁ、たいへんにゲーム愛にあふれた作品には違いないので、当時のゲーマーは礼儀として必ず見に行くこと。
 続編があるなら、今度は格闘ゲーム時代の話でお願いしまっす!


 なお、字幕/吹き替えの両方を見てみたのですが、個人的には吹き替えをおススメ。
 吹き替えだと、岩谷教授に会った時にラドローが日本語で挨拶するネタが意味不明になるんだけど、それ以外のネタの翻訳の程度は、字幕と吹き替えに大差なかった印象で、そうなると表現の色のつけ方に勝る吹き替えの方が面白いかと。
 柳沢慎吾は、やや感情の乗せ方が微妙な部分が散見されるも、アダム・サンドラーの声質にバッチリはまってる感。アダム・サンドラーのコメディは今後、全部柳沢慎吾に任せるくらいでいいと思います。さらに、エディ役の神谷明が、あちこちで80年代の彼の持ちネタをぶっこんでくれます。狙いすぎかもしれんけど、80年代ノスタルジーネタもバンバン織り込まれてる本作では、これくらいやってくれてちょうどいい。

 また、エンディングテーマを日本だけ差し替え、とかやると普通の作品ではたいていドハズレになりますが、本作に限っては、吹き替え版エンディングの方が断然いいです。中田ヤスタカ謹製のチップチューンですぜ!



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posted by アッシュ at 16:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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