2015年10月20日

短評(図書館戦争LM/全力スマッシュ/ジョンウィック)


図書館戦争-THE LAST MISSION-
[75点]
@ムービル
 続編作るとパワーダウンしそうな印象があったのに、想像以上に面白かった。野木亜紀子という脚本家は侮れない人のようなので、少しチェックしといた方がよさそうです。さすがに「俺物語」は見に行かないと思うけど……。
 前作でも似たようなこと書いたけれど、この作品を「リアリティ」の問題で否定するのはまこともったいない話です。この作品世界は、明確に「嘘」です。リアルであっては困ります。邦画の多くは、真実味を求めてなした描写がかえって嘘くさくしてしまいますが、本作はその「嘘くささ」がすこぶる有効に機能しています。この点、前作よりグッと見せ方が上手くなってる感。
 「たかが検閲で」彼らはここまでやる、そういう世界なんです。そう思わせられたら、作り手の勝ちです。そこで「たかが」と思ってしまった自分を省みられるかどうか。
 この作品を「荒唐無稽に過ぎる、馬鹿馬鹿しい」と切って捨てる人は、きっと本当にこの国に武力衝突が起きて国家による統制がなされる事態になったとき、本作の松坂桃李のようなしたり顔をするのでしょう。気をつけた方がいいよ。


全力スマッシュ
[60点]
@シネマカリテ
 香港発の、バトミントンでスポ根。人生の逆転をバトミントンに託した前科者と元チャンピオンの奮闘劇。題材は珍しいけど、「少林サッカー」ほどははっちゃけておらず、香港コメディーとしては標準形か。ゲロ吐く時間が長めなので食後の鑑賞はおすすめしません。
 スポ根としてはいささか意外な幕切れが、ちょっと興味深いです。「競技」をもっと見せて欲しかった反面、これはこれでアリというべきでしょう。


ジョン・ウィック
[65点]
@ムービル
 キアヌ・リーブス主演のアクションもの。マフィアのボスのドラ息子が、主人公の怒りを買い、組織ごとまとめて壊滅せしめられる……というのはよくあるプロットですが。
 本作が一風違うのは、主人公が裏社会で知らぬ者がない元殺し屋で、その「一目置かれッぷり」がハンパない点。そのマフィアのボスとの電話からしてこんな感じだもん。

 ボス「うちのボンクラがご迷惑おかけしまして……あのぅ、話し合いで何とか……」
 主人公「ムリ」ガチャン!
 ボス「ですよねー」(意訳)
 それでも息子の方を選択しなきゃならんのが、ロシアンマフィアの辛いトコで、
 ボス「しかたない、刺客を十人くらい送れば何とか……」
 主人公「返り討ちにしますた」
 ボス「ですよねぇぇぇぇ」(超意訳)

 という、もはや笑うしかない展開を超のつくくらい真面目にやってくれるため、主人公が容赦なく追い詰めていく様子はむしろホラー映画の主客逆転(劇中でも「ブギーマン[ロシア語はババヤガー]」になぞらえられている)。
 ただそれなら、ターミネーターばりに派手なドンパチをやってくれた方が娯楽としては楽しめたと思うのだけれど、本作はアクションシーンにこだわりが強く、こちらの作りこみもすごく真面目なため、かえって地味。「無益で無様な争い」という印象になっています。選び取った描写だとは思うんだけど、面白かったかといわれると……。



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posted by アッシュ at 13:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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