2016年01月12日

アリス・イン・ドリームランド

[40点]@K's Cinema

 清水真理製作の球体関節人形を使用した、「不思議の国のアリス」をもとにした人形アニメーション。
 日本製の人形アニメが劇場にかかるのって久々な気がして、それなりに期待して見に行ったのですが。
 ……酷かった。去年公開なので、ワーストに追加しとくぜ!

・第一に、「人形アニメーション」じゃない。どアップにしているシーン以外は、人形の「体のパーツごとに撮影した画像」を組み合わせてコンピュータで加工した、「切り絵アニメーション」と表現したほうが近いことをしているみたい。
 ていうか、「切り絵アニメーション」ならばぎりぎり許せる範囲。これを「人形アニメーション」などと呼んだら、川本喜八郎先生が化けて出るぞ。
 そう揶揄して差し支えないのは、表情のない人形に、どうやったら「表情」をつけられるのか、所作や間合いを研究した形跡が微塵も見受けられないからだ。たぶん、文楽という、日本が世界に誇る、かつ、人形趣味があるなら常識と思える伝統芸も、存在すら知らないんだろう。世に出してよく恥ずかしくないな、と思うレベルの動きしかしないから、これから見る方は覚悟してください。
 それとも球体関節人形って、手首動かないの? 冗談だろ? 動かないとしても、その「切り絵テクノロジー」でなんとかなるだろ?

・そして脚本が支離滅裂。なにかの意図をこめて言葉を並べる努力がなされておらず、いきあたりばったり。
 好意的に解釈するなら、もともと映像だけで作ってたものにむりくりセリフつけて調整したんだ、これ。客寄せに使われた声優の内田彩・下野紘両名にはかわいそうだけど、無音のほうが楽しめると思う。音楽もあまり映像に乗っている印象がないしね。
 (音楽といえば、オープニング曲のリズムパターン、パクリとは言わんがまるっきり同じものをどこかで聞いたことあるぞ。どこだっけ?)

・物語の途中でアリスは「魔法の杖」をさずかるんだけど、その杖でいきなりチャンバラを始めた時にはマジで吹き出してしまった。ラスボスに決める最強の攻撃は「体当たり」だ! プリキュアでもやらんだろそんなん!

・よいとこを探すなら、色彩感覚は見惚れた。「絵」としてはすごくいいものなんだと思う。素直に「紙芝居」的な認識で作ればよかったのに……。



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posted by アッシュ at 15:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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