2016年02月01日

エージェント・ウルトラ

[60点]@渋谷シネパレス

 いやぁ……ある意味、こんな酷い映画は他にないんじゃないでしょうか。
 なぜって、一番面白いのが「エンドクレジット」(に挿入されるアニメーション。これは唸るほど凄い)ですもん。
 この作品は、冒頭シーンで「現在」を描き、「過去回想」というかたちでスタートします。そして、少しひねった「トゥルーマン・ショー」的な舞台設定の根幹を、開幕十五分ほどでほぼバラしてしまいます。
 こういう場合、物語中盤で時間軸を現在に戻し、そこから主人公のめくるめく活躍、に転じるのが定石だと思います。バラし済みの世界を、謎めいた何かとして描き続けてもしょうがないじゃないですか。

 ところが本作はダラダラダラダラと、バレている世界に「もうちょっとだけある秘密の関係」について語ろうとします(作り手としては「ボンクラ野郎がプロポーズに至る」が主眼のつもりだったのかもしれないけど、それにしたって遠回りしすぎ。それに、ヒロインの秘密バラシが唐突過ぎて、なぜそのタイミングでバラす気になったのかまったくわからない)。
 んでラストに至ってようやく現在に戻り、その後に起きる爽快なシーンをエンドクレジットで表現する、という……優先順位を間違えた感覚が否めません。

 ジェシー・アイゼンバーグは、どうも才能の無駄遣いな作品に当たることが多いように思います。すごいポテンシャルがある俳優だと思うんですけどねぇ。もったいないなぁ。



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posted by アッシュ at 16:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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