2016年04月04日

短評(ちはやふる上の句/暗殺教室卒業編/父を探して/たまゆら4)


ちはやふる -上の句-
[75点]
@チネチッタ
 構成や演出について、細かいことあげをすればキリがない感じはあるんだけど、オーバーアクトが合う広瀬すずを筆頭に、とにもかくにも、かるた部五人のどハマり感ハンパない。もう、この作品はそこに尽きる。よくぞ揃えた。あとあのヒョロ連れてきたの誰だ(笑
 原作からだいぶはしょられてるようにはみえるのだけれど、彼女らがスクリーン映えしていて、立ち振る舞いだけで「キャラ立ち」している時点で、もう全部無問題大正義横綱相撲感があります。下の句も楽しみ。

 ところで、銀の匙も思ったし暗殺教室もそうだったんだけど、最近の日本映画は、「一般生徒」を自然に撮るの下手になってない? どうも動きが不自然で、エキストラですって看板ぶら下げてるような感じのばっかり……。


暗殺教室 -卒業編-
[60点]
@チネチッタ
 前作で僕はかなり誉めた。何より「イトナ合流=クラス全員集合」まで一気に描いたことで、この作品は「教室」を描く気があるのだと勝手に思い込んだからだ。だから僕にとって本作は、サブタイトルを知った瞬間に終わってしまった。「卒業編」……だと……? 「二学期編」「三学期編」の三部作、じゃなくて……?
 つーことは何か、二学期イベント全ブッチ? 原作全編通して最高のイベントである「赤羽業vs浅野学秀」、ああいうのを喜ぶ観客などおらんと? 松井優征にしては予定調和感が強くてあまり評価の高くないあの「暗殺」でまとめると? てことは、「積み上げた上で」ガツンとぶっこまなきゃ全く意味がないカエデイベントを、ツカミに置くんですかァーーーーっ?!
 はい、全部その通りでした(泣。 何あの申し訳程度に「学校」にした学園祭。怒りだ! もう怒りしかない!
 ……もっとも、単体の映画としては、前作の散漫さと比べればきちんとまとまってた印象です。特に殺せんせーの過去部分は、細やかに描けてたと思います。……それは僕が桐谷美玲大好き人間ゆえのひいき目かも知れんけども。

 ところでさ。最終的に「渚が首席」っていうセリフが出てくるけどさ。
 映画だけ考えると、どう見ても首席は奥田さんだよね。


父を探して
[75点]
@シアター・イメージフォーラム
 ブラジル産のアート系アニメーション。色鉛筆で描いたような牧歌的な色彩、棒人間のようなシンプルなキャラクターが印象的。
 そんな一見穏やかな画風で、出稼ぎに出た父の消息を求めて、田舎住まいの少年が旅に出る。綿花の農場、紡績工場などをたどり、産業や社会を知っていく……て書くと、なんかすごくマイルドで教育的で眠くなりそうな「子供の見るアニメ」に見えるでしょ? うん。ぶっちゃけ中盤までは眠いんですよ。

 ……中盤以降、もの凄い勢いで、どこまで広げんねん! ってとこまでぶん回し始めるのでビックリしました。二大怪獣空中決戦とか、ありえねーわ。そんで、かなりせつなくなるところへと落とし込むというね。
 否定的に描かれる、「機械化・工業化によって環境破壊が進み人間性を失う」みたいな表現は、いやいやブラジルの場合それは序盤で平穏に描かれる大規模プランテーション農園を作るためにやってたんでしょ? とツッコミ入れたくもあるのだけど、久方ぶりに気合入った海外アートアニメーションを見られたので満足。


たまゆら 〜卒業写真〜 第4部 朝 -あした-
[80点]
@新宿ピカデリー
 の感想。
 「卒業」というゴールに向けてひたすら畳み掛けていく、この作品から想定しうる、完璧な大団円。それも、今までやってきた「友達」を整理しつつ、本来底辺に横たわっていた「親子」をかっちりすくい上げて締める意外性。大袈裟に泣かせるイベントなど何一つ起きないのに、男だらけの館内にすすり泣きが漏れる凄さ。誰かが言った、「これ、まさしく松竹映画じゃね?」と。
 もう何度か繰り返して言ってるけど、「日本映画」を正しく継承したのはアニメである、という新たな証左です。

 今回は公開延長したこともあって、作画も完璧でした。
 あとは、ちもさんの結婚式がきちんと描かれていればなぁ、と、そこは少し切ないですね。「〜に捧ぐ」ではなく、「セリフはなくてもキャストのクレジットに入っている」のが、この作品のひとつの「らしさ」だったかもしれません。



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posted by アッシュ at 15:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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