2016年05月02日

モヒカン、故郷に帰る

[70点]@テアトル新宿

 邦画はダメだダメだと言われる中、ストーリーコメディ路線において、安定した打率を誇る沖田修一監督の新作。
 今回は「里帰りで家族ドタバタ」という、わりとありきたりなシチュエーションでどうなるかと思いましたが、ある意味いっそうキレが増してました。
 ひとつひとつはクスリニヤリていどの薄い笑いで、それぞれの笑いの取り方は従前の作品と比べるといまひとつの感はあるのですが、その薄皮が積み上がって厚みを増していくにつれ、僕らの世代特に地方出身者にとっては、ちょっとシャレにならないくらい重くて分厚い「現実」となってぶつかってくるのです。
 主役の松田龍平が、モヒカンのまま腹を据えるさまが、見た目おんなじなのに、ちゃんとカッコいい。モヒカンがピンと立っている。

 難を言えば、柄本明はもっと若い人がよかったんじゃないかなぁ。ダメ親父演技はもちろん素晴らしいんだけど、「えーちゃんに憧れた」というには老けすぎなのよね。あの夫婦からなぜモヒカンの息子ができあがって断末魔を叫び出したのかが、ちょっと腑に落ちないです。

 あと、本作は沖田監督渾身の「メシ演出」が炸裂するから刮目して見よ! 例によって食事シーンが何度も出てくるわけですが、「メシがまずそうなシーン」と「メシがうまそうなシーン」が明確に分かれています。そしてそれは、食事の種類やデキとは関係ないのです。

 ……ところで、千葉雄大がふりかけてるアレはなんだろうか。



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posted by アッシュ at 15:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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