2016年06月16日

ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出

[80点]@109シネマズ二子玉川

 あなた! は! お姫さまが! 好きですか!
 好きですね!
 なら観なさい! 見ないと後悔するぞ。


 「ローマの休日」のモチーフとなったとされる、英国王室の王女姉妹が、戦勝記念日にお忍びで外出した史実のエピソードを、もちろんほぼ創作で映画化。監督は「キンキーブーツ」の、というか個人的にはこの作品のジュリアン・ジャロルド。
 ドキュメンタリーぽくなるかと思ったら、めっちゃコメディ。これ一本見るだけでも、英国王室がいかに寛大で人々に愛されてるかわかろうというもの。というか、当のエリザベス女王は本作を見たのか見てないのか、すごく知りたい。

 妹のマーガレット王女のほうがぽっちゃりで貫禄があって、最初はどっちが姉かわかりません。しかしすぐに「初めての外出」にはっちゃけまくる妹と、従軍して戦勝の重みを知り、王位継承者の自覚が芽生えつつあるまじめな姉、そのギャップがあらわになって、それだけですごく楽しいです。
 そりゃあオードリー・ヘップバーンの尋常ならざるかわいらしさには及びませんが、エリザベス王女を演じるサラ・ガドンには、自然体の美しさがあって、当時の感覚をまさに再現していて、観客を画面に引き込む力があります。
 あと、一生懸命スピーチ原稿に取り組むとーちゃん(「英国王のスピーチ」のジョージ六世。今回はルパート・エヴェレット)も魅力的。


 間抜けな護衛の目を盗み、怪しげな士官についてっちゃった妹を探して、偶然出会った空軍兵士の助けを借りながら姉もロンドン中を駆け巡る。でもどっちも世間知らずには変わりなく、地理はわからないし、お金の使い方も知らない。
 勝利に湧いたロンドンの一夜、その陰に残る無視できないいくつもの爪跡、そして姉妹が醸し出す、「これが最初で最後の自由」という寂寥感も重ね合わせながら、目くるめくドタバタ珍道中と一夜のロマンス。
 アクションシーンなどないのに、全編見どころまた見どころのノンストップムービーです。

 それだけに、終盤のまとめに少しもたつき、きれいにオチがつかない部分が多いのが惜しいですが、ラストの「守衛の視線」に免じてヨシとしましょう。
 すでにフィリップ殿下とはおつきあいしている時期だからね、まぁアレでね、あの演出はうまかった。



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posted by アッシュ at 16:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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