2016年08月12日

ハイ・ライズ

[45点]@ヒューマントラストシネマ渋谷

 わりと期待してたのですが、70年代SFを映像化するとこうなるってことなのか……ポスターの推薦文が妙に「主演のトム・ヒドルストンかっけー」に偏っていると思ったら(この肉体美は確かにすごい! ソレで人妻寝取りを繰り返すので、そういう性癖の方はぜひどうぞ)、なるほど、それ以外に何も言えないレベルでワケがわからない。
 40階建てタワーマンションがそのまま階層社会になってて、リソース不足(停電)をきっかけに格差の拡大が止まらなくなり、秩序の崩壊へ至る……という話なのですが。

 1970年代の小説とはいえ、いかにも「現代に通じる題材」であり、なればこそ期待したのに、70年代設定をそのままやっちゃうとは思いませんでした。なんたってこれみよがしに掲げられるチェ・ゲバラ! 2016年にやってどーすんの?!
 むしろ、より悪い方向にこじらせている、ともいえます。当時のヒッピー映画にあったような、理解させる気のないゲージツ的カッティングが繰り返され、何が何やらで眠くなるばかり。「崩壊」のシーンはまさに全部ソレで、主人公のいる階層がほんの数分でスラム化してしまうのには口あんぐりでした。
 そのくせ、(この映画には「軍」「警察権力」が登場しないので、下層社会の治安悪化はダイレクトに上層まで波及するにもかかわらず)上層の連中は、「下層の連中をいがみ合わせとけばいいんじゃね」とか、まるで安全圏にいるみたいなヌルいことを言うのです。
 逆に、「映画監督」が15階の住人だっけ? それ以下の住人についてはマジでビタイチ描写されません。これが格差社会、ねぇ……。

 正直、「金持ちが憎たらしいのでメチャクチャにしてやったぜ」以上のことを言ってる感じがしませんでした。



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posted by アッシュ at 17:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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