2016年08月13日

ルドルフとイッパイアッテナ

[75点]@109シネマズ川崎

 ガンバで大失敗した?「児童文学を3D化」路線再び。新たな地雷の出現かと思いましたが、「ポケモンの監督」と「妖怪ウォッチの脚本家」の組み合わせ、というふれこみの本作、さすがによく理解しているというべきか、期待よりもずっと良かったです。

 題材が題材なため派手なところはほとんどなく、子供たちがどれだけ喜ぶかはちょっと微妙ですが、説明過剰にならない安定した語り口で描かれる「猫の世界」は、とても居心地が良いです。デフォルメされた3Dモデルなのに、動きが実に自然体なのも、「猫の世界」の表現を豊かにしています。この点、コミックリリーフだけ根本的な挙動が違う、というのもよいアクセントでした。
 また、日本映画って「俯瞰ショット」を苦手とする印象がありますが、本作は、子猫の低い目線と狭い世界を、上下からのカメラワークで丁寧に切り出しており、世界が広がること、そして「名前が増えること」の持つ意味が、自然と伝わるつくりになっていると思います。

 惜しむらくは、ルドルフがわりとあっさり「りえちゃん」への郷愁を失ってしまう点か。もう少し、街になじむための日常パートが欲しかった気がします。猫って、もっと「秘密の場所や通り道」を持ってると思うんです。
 あとは、やっぱり声優かなぁ……善戦してるとは思いますが、鈴木亮平にはもう少し迫力が要ったし、井上真央は「女の子」を消してほしかった。サブに大塚明夫と水樹奈々が構えているんで、その両名のバージョンも聞きたいかも?



ルドルフとイッパイアッテナ 全4巻 (児童文学創作シリーズ) -
ルドルフとイッパイアッテナ 全4巻 (児童文学創作シリーズ)
posted by アッシュ at 12:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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