2016年10月07日

短評(ハドソン川の奇跡/超高速参勤交代R/RWBY2)


ハドソン川の奇跡
[65点]
@ムービル
 クリント・イーストウッド監督にしては起伏も少なく、無理にドラマ性を高めようとして「事故調査委員会」が悪役めいた描写になっており(あのシミュレーション、マジで公聴会でやったの? 頭悪すぎじゃん。それに、「フライト」みたいな行状でなきゃ、パイロットを悪しざまに処遇しても再発防止に繋がらないので無意味です)、映画としてはどうにも「弱い」と言わざるをえません。
 しかしながら、そうした弱い作品であればこそ、「当たり前のことを冷静に確実に当たり前にやりました」とだけ示す結末は、絶妙な意外性の面白さで、イーストウッド監督らしくもありアメリカ映画の懐の深さでもある、収まりのいい作品であったと思います。


超高速! 参勤交代リターンズ
[50点]
@TOHOシネマズ川崎
 つまんなかった。話にまったくノレませんでした。
 前作は、「ともかく江戸に到達しさえすれば何とでも面目が立つ」という一点突破のストーリーだったから、「無茶をする」ことに説得力がありコメディとしても成立したんでしょうに。
 で、前回が参勤で、今回は「交代」つまり帰路の話なわけだけど、発生する状況がもはや「笑えない」深刻さなのですよ。でも結局コントじみた芝居しかやらないので、「全然深刻に見えない」という意味で、ストーリーが破綻しています。
 また、前作でも忍びの連中は、主人公ズの苦労をあざ笑うごとくに時空間を超越してたけど、今回は忍びどころか、単なる行列が時空間を超越する演出がなされる(信祝が水戸からいわきまでを2日で踏破したように見えた)ので、もうどういう作品だったかわかりません。
 一方で、前回はクライマックスの乱闘以外ぴりっとしなかったチャンバラが、全体的にしっかりしていた印象。主人公ズが人間離れして強いのを前作でわからせていて、戦力差を無視できるのが前提ではあるのだけど、映画の時代劇が真剣な剣劇を見せる方向にシフトしている昨今、テレビ時代劇がかつて見せていた、やんやと斬り合う娯楽チャンバラをたっぷり入れた作品は久々な感じがしました。


RWBY -Volume 2-
[55点]
@シネリーブル池袋
 どうもピンと来ません。
 Volume 1 と比べると、今回はアクションのほうが、連携技や連続技にアイディアが盛られていて、こなれてるところはホント鮮やかでした。傘中ボスの技のキレといったら……。あとわんこミサイル。なんだありゃ(笑。
 けど全体的に、こなれてない印象が強すぎ。アクションもダメダメなとこが多いけど、ストーリーがもっとアレレな方向に。
 きれいにまとまったのは黄色による黒の説得、くらいで、進展や成長が見当たらず、起きるイベントの軽重がよくわかりません。「異民族」が単なるテロ集団に堕した現状、「何のために戦うか」みたいな問いが必要とは思えないんだけど、「オタアニメのフォロワー」的な感性で創作する海外勢には、それがルールか何かに見えてるのかしら。
 なお、豊口&下野ペアに期待してましたが、もしかしてアレで片づいたの? だとしたら、あのサブチーム自体に、噛ませ犬以外の存在価値が残ってないんですけど。つか、豊口は悪堕ち路線じゃないの?



グラン・トリノ [DVD] -
グラン・トリノ [DVD]
posted by アッシュ at 15:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック