2016年10月17日

日本アニメ(ーター)見本市

[80点]@新宿バルト9

 というか「PATLABOR REBOOT」
 いやぁ、すばらしい作品でした。押井版「NEXT GENERATION」がどれだけ関係者を激怒させたか、とてもよくわかります。
 「そもそもコレをやらなければ『パトレイバー』はコンテンツとしての独自性を持ち得ない」という内容を、10分間できっちりかっちり見せてくれるシンプルな作品で、「リブート」と呼称するにふさわしいものになっていました。何しろ抜擢された監督は、「ロボットで人情もの」を語れる吉浦康宏。押井守と対極に近い思想の持ち主といえましょう。

 劇パトが高評価だったのは、何度でも言いますけど、まずこの部分を直球として投げた後の、キレのいい変化球だったからです。「変化球だけでは勝てるわけない」この当たり前のことを、押井守は本気で理解していなかったという絶望が、「NEXT GENERATION」でした。

 本作が本当にリブートとして機能し、新たな展開の「パトレイバー」が作られる筋道となるのなら、その意味においてのみ、「NEXT GENERATION」には価値があったといえましょう。



 他の作品も少し。

○どの作品も各アニメーターが好き放題やっていてすばらしかったのですが、同時に「こいつらに好き放題やらせていてはいかんな……」とも思ってしまいました。「君の名は。」における新海誠がそうであったように、絶対誰かが手綱引かなきゃダメだ、と。
 だって半分は「メカと美少女」だもんなぁ。今脂が乗っている人たちが、それがどストライクな世代、ってのはわかるんですけども。
 個人的には、「アニメーター」を誇示するのであれば、「セリフなし」で勝負してもらいたいのですが、だいたいセリフが饒舌なのよね。

○そのセリフは、実績随一の山寺宏一と林原めぐみがすべて演じているので、至芸に酔える……のだけれど、さすがにここまで連続して聞かされると飽きますな。終盤に来て林原めぐみによる女子高生三人演じ分け、がぶっこまれた時には、それムリ、と思わずにはいられなかった……。

○一本いちばん好きなのを挙げるなら、「I can Friday by day!」。軽妙な動き、意外な内容、言葉より絵で伝えようという意志、いずれもステキ。



日本アニメ(ーター)見本市サウンドトラック第一弾 - V.A
日本アニメ(ーター)見本市サウンドトラック第一弾
posted by アッシュ at 17:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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