2017年01月19日

短評(UTOPIA/パシフィックウォー/鮫の惑星/ナーヴ/ホワイトバレット)

いろいろ一気に。

UTOPIA
[45点]
@下北沢トリウッド
 「カラフル忍者いろまき」に続く、アニメたまご2016からのシングルカット公開(「風の又三郎」見たいんだけどなぁ……2017はちゃんと一般公開がある模様)。

 連続ものの1話だけを抜き出した体なんだけど、キャラの魅力が全く出ておらず微妙。あのやかましいだけの猫娘は何がしたかったのか。対象年齢低めとはいえ、スタジオ4℃特有のスピード感が削ぎ落とされアニメーションの魅力も薄く、「見たかったのはコレジャナイ」感が強いです。

 なお、トリウッドでは本作公開に合わせスタジオ4℃特集をしてて、片渕須直監督の旧作「アリーテ姫」や、今週末には特別上映で「アニマトリックス」とかやるので、興味のある向きはどうぞ。


パシフィック・ウォー
[60点]
@シネマサンシャイン池袋
 ニコラス・ケイジ主演で、第二次大戦末期のインディアナポリス号撃沈のエピソードを映画化。遺族がお金を出し合って作った?らしく、日本映画並みの安っぽさだけど内容は真剣。ただし、向こうでは「ジョーズの原型」な話でもあるせいか、サメがやたらリアルなのが嘘っぽくて少し損をしてる印象。あと沈没時の構図、やたら「タイタニック」に寄せてたような?
 ハリウッド映画が、旧日本軍の潜水艦かつ人間魚雷「回天」をきっちり描写する、というのもレアだと思うので、そういうクラスタの方は、公開規模小さいですが是非。


Planet of the Sharks -鮫の惑星-
[40点]
@ヒューマントラストシネマ渋谷
 「パシフィック・ウォー」がサメ映画の原型とすれば、アサイラムといえばサメ映画の現在進行形。……だと思っていたのですが。
 ……あれ? おかしいぞ? アサイラムのサメ映画といったら、サメが宇宙に行ったり巨大ロボットと戦ったりするんじゃないの? 本作なんてこのタイトルで、これみよがしにオープニングに自由の女神出したりするから、てっきりサメが人間を拷問したりサメの大軍が銛振りかざして襲ってくるもんだと思ってたのに。
 フツーだった。
 …………いやいやいや、アサイラムはただでさえ絵面が安いんだから、彼ら流の無茶振りと、それを強引に納得させる畳み込みを捨てたら、それ単にヌルくて説明的で、似たようなシーン何度も繰り返すケチくさい駄作なだけじゃん。

 ちなみにこの作品で最も衝撃的なシーンは、サスペンス映画のセオリーなら、「真っ先に死ぬか最後までしぶとく生き残るかの二択」としか思えないキャラが、なんのタメも感傷もなく、あっさり普通に食われて死ぬところです。


NERVE -世界で一番危険なゲーム-
[60点]
@TOHOシネマズ川崎
 うーんうーん、評価難しいな。
 各チャレンジの撮り方はドキドキさせられたし、コンピュータ周りのリアリティラインの作り方も割と好きです。不特定多数参加のゲームの話なのに世界観狭すぎるのは、スクールカーストの打破というよくあるパターンを持ち込むためだろうから、理解はできます。
 ただなぁ……あの彼氏が「盛り上げるための仕込み」なの、初手からあまりにあからさま過ぎて、その時点で「このゲーム世界に参加してもつまらんよ」と突き放されている印象……観客にもっと「ゲームに参加してる擬似感覚」を強く与えないと、終盤の展開にビックリしてもらえないと思うんですよね。
 あと、「解決方法」として提示される「オープンソースだから書き換える」って、発想はすごいけど、何の解決にもなってないような気がするぞ……。


ホワイト・バレット
[60点]
@新宿武蔵野館
 改装なった武蔵野館は初めて。スクリーン2・3の入りにくい構造が改善されて何よりです

 本作は、「エグザイル -絆-」のジョニー・トー監督による、病院内のみで繰り広げられるノワール。撃たれた強盗犯が搬送された病院で、犯人、刑事、女医の3人の駆け引き。
 序盤から中盤までの、負い目のある女医と刑事のプライド描写や、それを飲み込む如くにインテリ強盗犯が上を行って立ち回る駆け引きの濃厚さ、緊迫感は素晴らしいです。
 ……それだけに、「クライマックスはとにかく派手にしました! 病院内で銃撃戦とか倫理的にどうなん、とかどうでもいいです! 勝つのは警察側、勝因は単に物量で勝ったから!」という、前半のさまざまな仕込をどぶに捨てるがごときガバガバな終盤が泣けます。技術的には、すごいことやってんのはわかりますが……。
 あと、医療シーンがリアルで、下手なホラーより生々しいので、血とか内臓とか苦手な方は注意。




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posted by アッシュ at 15:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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