アニメ2題。
劇場版黒子のバスケ -LAST GAME-
[70点]109シネマズ二子玉川
黒子のバスケの最終章が劇場版アニメ化。お約束通りの、キセキの世代再結成、ドリームチームで一戦、の話。先週の興行ランキング見てたら、3月のライオン・ひるね姫より上だったのでビックリしました。
アメリカチームを、救いようのない悪役として配置。それも、白人リーダー1人がカラード4人を、エンペラーアイを超える能力で従える(しかも最後は赤石同様、俺1人いれば十分とか言い出す)とか、アメリカ人が見たらブチ切れそうな気がしますが、日本では少年ジャンプが正義です。実にわかりやすい少年誌展開。噛ませの人選も含めて(笑)、ほぼ完璧だったのでは。
で、僕はこの作品について、バスケという球技だけで考えれば、最強は火神でも青峰でもなくて、「やる気出した紫原」じゃね? と思っていたんですが、まさしくそういう展開になったので満足感があります。
結城友奈は勇者である 鷲尾須美の章 -第一章 ともだち-
[50点]@Tジョイプリンス品川
えっと、この作品は基本まどマギフォロワーで、えげつない話なわけで、テレビシリーズ見てた人は今回の主人公鷲尾須美がどういうえげつない状況に至ったかみんな知ってるわけで、そんで今回の公開は、全三部構成なわけで、その第一部をこんな、いかにも導入! だけの内容にして大丈夫なんですか。
……率直に言って、もう少しヒキを意識しないと、自分みたいに「こりゃ秋のテレビ放映を待てば十分だわ」という反応になっちゃいますよ? てなわけで、本作はここから先は見ません。
ところで、なぜ品川で公開しているんだ……新宿/川崎/横浜/日本橋でやってんのに、どうやったら品川に客が来ると……。
例によって精神衛生上悪いから吐き出しとくけども。
「ひるね姫」の感想で、「軽重を見誤っている」と書いたけど、あ、これ、森友問題もそういうことだなって。
かの作品が、「ハードウェアとソフトウェアの対立」というメインの問題より、「メカ」「ファンタジー」「女子高生」みたいな、見た目派手なところを、まるでそれをメインのようにした結果、「どんだけ技術者をバカにしてんだ」と思えるほどグダらせてしまったように、
森友問題も、「国有地の取引に不正があったか」というメインの問題より、「右翼教育」「安倍政権打倒」「道義的責任」みたいな、聞こえのいいところをメインのようにした結果、「どんだけ政治をバカにしてんだ」という末期的状況に至った、と。
その国有地取引の問題すら、司法で論じるのが優先であるべきで、国会で責任追及云々は憶測と感情論がすぎる。国会はいつからスクープを披歴する場所になった?
というわけで、森友問題でガタガタ言ってた(そのうえ今思い出したように共謀罪についてガタガタ言っている)輩は全員、「私は物事の軽重がわかりません」というプラカード掲げながら暮らしたほうがヨイ。真偽や善悪ではなく、軽重だ。たぶんそのほうが心安らかに生きられると思うよ?

劇場版 黒子のバスケ LAST GAME (JUMP j BOOKS)