2017年05月02日

短評(フリーファイヤー/3月のライオン後編)


フリー・ファイヤー
[35点]
@チネチッタ
 見る直前に、実はあの駄作「ハイ・ライズ」の監督の作品と気づきました。でも、まさかチンピラがパカスカ銃撃戦するだけの内容に下手打つまい、だったらあのザラザラした質感の映像は合うんじゃないかな、と思っていたら。
 冒頭に出た「監督からのメッセージ」の言い訳がましい内容からして、手ごたえが変だったんですが。いやもう……退屈だった。
 だって、誰が誰を何の意図で撃つか、という表現がほとんどないんだもん。これ、銃撃戦て言わないよ! やたらに銃声がしてるだけだよ! パンパン音がしてる合間にみんな独り言をぐだぐだ並べてるのと何も違わないよ!
 あー、この監督の作品は二度と見ません。確実に時間の無駄。



3月のライオン -後編-
[70点]
@チネチッタ
 前編。
 いやはや今回も「対局シーン」が圧巻。今回は主人公がその立場に立つので、圧巻度合いがいや増しています。新キャラは伊勢谷友介くらいで、前編が前提にあれば「キャラが立ってない」感もなく、非常にのめり込んで見られました。
 ただ「対局」が凄いってことはつまり、大友監督は「強い孤高の男同士の勝負」にリキを入れている感じで、周辺にある「家族話」とは乖離しててバランスが悪い気はします。

 そこらへんの家族話がいまひとつピリッとしない理由は別にもあって、「中学生に見えない清原果耶」「年上に見えない有村架純」が主犯だと思います(特にあのイジメシーン、まんまチープな学園ホラーに突っ込みそうな気がしたヨ!)。神木隆之介や伊藤英明の凄みも、撮影は単に顔どアップにしてるだけ、と考えると、監督の力量と言うよりは俳優個々人の演技力、と思われ、うーん、正直まだ大友監督は信頼しきれない。
 というか、彼には変にウェットな要素のある作品を与えない方がいいのでは。升田幸三あたりのガチ勝負師を勝負師としてのみ撮るような作品の方が……、あ、そうか、この撮り方で「月下の棋士」を見てみたいかも!



 あと、映画の内容とは全然関係ないんだけど、前編でも書いたとおり、自分の目的の一つは、スピッツをカバーした、エンディングの「春の歌」でした。

 ……予告編の段階で気づいてろよって話ではあったのですが。
 これ、「愛と希望より前に響く」じゃなく「愛と希望を、より前に響く」って歌ってない? 愛と希望というものが存在して、それをもっと響かせよう、というニュアンスに変えてない?

 ふざけんなよファッキン編曲者。原曲と意味が真逆じゃネェか。ていうかその後の「愛も希望も作り始める さえぎるな」と合わなくなってるだろうが。
 愛も希望もない(あるいは、陳腐で価値がない)ところに春の歌は響いているのであって、そこでガムシャラに進んでいく詞が、まんま「将棋しかねぇんだよ」な桐山零に合致するからテーマ曲たりえてるんじゃねぇのかよ!



スーベニア - スピッツ
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posted by アッシュ at 07:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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