2017年08月03日

心が叫びたがってるんだ。(2017実写版)

[75点]@TOHOシネマズ新宿

 わりと早めに見ていたのですが、地上波放送されたアニメ版も再見しての感想。アニメ版の頃から実写で作るべき題材だと思っていましたが、当たりでした。
 アニメの方を高く評価しがちな当ブログですが、本作に限っては「実写>アニメ」。とはいえ、どちらも良いです。


○実写版の何がいいって、脚本の徹底したブラッシュアップ。アニメ版の感想で「『気持ちを言葉にすること』に徹底して突っ込んだ」と書き、とかく「言葉」の量がハンパなかったわけですが、実写版はその点でウザいところがありません。
 しかしちゃんと同じ内容になってる、それどころか、アニメ版でごちゃついたり勿体をつけた部分を、丁寧に解きほぐしてわかりやすくしており、理解がスムーズです。卵の妖精をオミットしたのはナイス判断。

 ただ、アニメ版の饒舌さこそがこの物語の本質、とも考えられ、そこを捨てて平板な青春群像劇にしてしまった、という見方もありそう。もともと起伏の浅いストーリーだけに、アニメ版を知らない人にはやや単調だったのでは? という印象もあるのですが、初見の方はどうだったのでしょう(てか、初見の方はあの「キャッチコピーでネタバレ」をどう思ったのか……全面的に「アニメ版見てるの前提」で作ってたのかもな……)
 また、タイトルの前後の時間経過に何の説明もないのはちょっとボーンヘッド過ぎて、序盤はどうなるかと思いましたぜ。

○アニメ版ではわちゃわちゃオーバーなボディランゲージをさせた部分を、芳根京子の演技力に全振りした点はやはり実写の良さ。
 →だからエンドロールの最初がなんで「中島健人」やねん、ちゅうの。
 →演技全振りなのに、なぜか容姿をアニメに寄せようとしすぎて髪型が変。あれじゃまるで太ってるのをごまかすAV女優じゃん?

○最近の実写では、主役級はキャラが立っててもサブキャラやモブが壊滅的で素人演技丸出し、というのがありがちですが、本作はそれがありません。野球部の山路くんの存在感がすごい。というか、野球部サブプロット全体に存在感が増してる。

○クライマックスのミュージカルシーン、アニメ版では過程にも内容にも、高校生にできるの? 的な不自然さがありますが、実写版にはあまりありません。むしろ、「田崎もっと真面目に踊れ!」みたいな生身ならではのリアリティがあって、親近感高いです。


 一長一短というか、アニメはアニメらしさ、実写は実写らしさを意識しているようで、どちらも良いので、比較して見るのオススメです。


 ……ところで、水瀬いのりはどこに出てたんでしょうか。



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posted by アッシュ at 12:43| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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