2017年08月31日

短評(ワンダーウーマン/エル/ベイビードライバー)


ワンダーウーマン
[65点]
@ヒューマントラストシネマ渋谷
 戦うヒロインの超元祖。演じるガル・ガドットのエロカッコよさが最高です。戦う姿もいいけどロンドンでの秘書モードもいい。彼女を見るだけで見る価値あり。

 ……とはいえ、それだけのために2時間半はただただ長い。ビタイチ存在理由のない「仲間」を削るだけで2時間以内に収まるでしょうに。DCの作品は、どうしていつもこんな無駄に長いの?
 また、ストーリーも率直に言ってあんまり入り込めず。物語を「女性の自立」に振りたいのか「闘争の本質」に振りたいのか、ピントがボケていた印象。これこそ、最後に「女性参政権の獲得」で〆ればぐっと盛り上がった気がするんだけども。
 そういう主張は意識せずに、純粋にヒロインの活躍を楽しめれば……と思えど、そうすると、ぶっ飛ばされる敵が「ドイツ軍の一般兵」というのは、要は「連合軍側の理屈が正義」で行動するわけなので、見ててあんまり気持ち良くないです(時代背景説明セリフがいっさい出てこなかったのは、敵をナチスと誤認させるためって気がするんだよねぇ)。もちろん、その違和感はきちんと拾うストーリーなのですが……。


エル
[60点]
@TOHOシネマズ川崎
 ポール・バーホーヴェン監督というと「スターシップ・トゥルーパーズ」を真っ先に思い出します。娯楽畑の人と思っていたんですが、すっかり老成したんだなぁ……と思わされる、文芸的作品。
 というか、(いきなりレイプシーンから始まるものの)文芸作品としても起伏に欠け、淡々と事実を並べていく構成の映画とはつゆも思っていませんでした。その意味でチョイ辛い作品ではあります。

 殺人犯の娘という出自を持ちながら、ゲーム会社の社長になるほどに人生を築いた女性の、人間関係が集まって離れて、様々なくびきから解放されていく物語。
 主人公は、仕事も友人関係も家族関係も近所づきあいもきちんとこなしつつ、その端々でどこか「壊れて」います。そんなキャラクター性だけで作品一本持たせるって並大抵のことではありません。……ていうか、おそらくは、バーホーヴェン監督の自己投影であり、「壊れ」ながらも作品を作り続けてきたんだろうなぁ……と推察。


ベイビー・ドライバー
[55点]
@新宿バルト9
 エドガー・ライト監督の新作、なのですが……。うーん……。
 「ドライブ」が思い出されます。主人公は天才的なドライバー。ツカミのカーチェイスはもう、「これ以上凄い映画ないんじゃないか」と思えるほどのデキなのに……それ以降、主人公のドライビングテクニックが十全に発揮されるシーンは二度と出てきません。信じらんねぇだろ?
 主人公の設定上、ほぼ常に音楽が流れている作品なので、「音楽映画」と思って見る方が、たぶん損はしません。80年代?の洋楽が好きな方はどうぞ。しかし個人的には、ノリのいいところと悪いところの落差が激しすぎ、ノリがいい部分のザクザク画面が切り替わる快感が強すぎて、ノリの悪い部分は、たぶん作り手の想定以上に退屈でセリフが冗長に感じられ、「不快」の域まで達します。
 でもって、「殺し」には顔をしかめるのに、その幇助と盗み傷害は平気な主人公とヒロインを、「きれいなもの」と描く倫理観の乖離(罪の自覚はあると描かれはするが)にも、僕は結局なじめなかったです。



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posted by アッシュ at 16:21| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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