[35点]@新宿ジョイシネマ2
あまり事前情報を仕入れずに、見るようにしているのですが。
本来、曽利監督はアップルシードの続編を作るはずで。しかしたもとを分かち、企画が「ベクシル」と「エクスマキナ」に分裂したというのは知っていました。
なぜたもとを分かったのか、詳しい事情は知りません。
でも、「ベクシル」を見て、おそらく、と思うことは。要するに曽利監督は、(「日本=企業国家になる」という以外)「士郎正宗ワールド」をこれ以上膨らませたくなかったんだと思うのです。彼は、もっともっと、エンターテイメントな、バカバカしい、メカメカボカーンが作りたかったんだ。
けれど、たもとを分かった時点で企画や制作はある程度進んでいて。あくまで彼は、アップルシード2をアレンジする形で、新作を作らなきゃならなかったんでしょう。
そうでなきゃ、こんな無残な姿には。
何しろ自分にとっては、「タイトル=主人公の名前」って意味あんの? ってとこから違和感でして。
映画始まっていきなり、基本設定を「読み上げる」ものだから、「いやそれこそペラ絵でいいから映像で説明しろよ!」とドツッコミ入れつつ、「銀色の髪のアギト」の悪夢を思い出して顔面蒼白になり。
いちいち玄関から入る突入シーンでヘナヘナってなりました。
完全な鎖国&実はその中では「人間」は誰一人生きていない……という世界設定や基本コンセプト自体は面白いと思うのですが。
それを生かそうとしていないどころか、ことごとくぶっ潰しにかかり、泥沼にダイブしていくかのようなストーリー展開。どうやったらここまでヘタを打てるのか。
ぶっちゃけ、僕はこの映画に対して、感想というべきものはほとんどなくって。
こうやりゃもっと面白くなるのに! もっとスマートにできるのに! あああそんなセリフ言っちゃダメでしょう! なんでそこでそういうふうに持ってくのバカー!
……ってな感じで「改善ポイント」が頭ん中に積み重なっていくばっかりだったんですよ。これは何かのテストですか。細かく書こうかと思いましたが書ききれないよ。
でも、科学的説明がゼロとはいえ「ジャグ」は見ごたえがありましたし、それを利用するトンネル突入シーンもなかなかに熱くて、手に汗握って見られました。このシークエンスだけでも買いですね。
(それゆえ、このシークエンスの終わり方のヘナヘナっぷりたるや、もう筆舌に尽くしがたいものがあるんですけどね。僕はラストよりこっちの方がヒドイと思いましたよ。)
曽利監督はホント、もし次回作にまたSFアクション作るんでしたら、有無を言わせぬ開き直りまくったメカメカボカーンでお願いします。
そーいや「ヤッターマン」が実写映画化って話、なかったっけ? 三池崇史監督らしいんですけど、彼は意外に開き直りが足りないところがあるから、今からでも三池監督から曽利監督にバトンタッチできないですかねぇ。
ともあれ、「エクスマキナ」に期待しますが。
たもとを分かったからには、本作とは逆ベクトルになってるんだろうな。とすると、で、設定にこだわりすぎて見せ場の作り込みを見失った感のある前作の轍を踏んじゃうんじゃないかしら。不安……。
2007年09月02日
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