2008年04月08日

いのちのたべかた

[70点]@下高井戸シネマ

 ここまで、「見た人に委ねる」映像を、初めて見ました。
 本作は、ドキュメンタリーということすらおおげさで、大規模農場や屠殺場にカメラを仕掛けて、「生物」を「食品」に変えていく仕事を淡々と客観的に録画したものを、編集しただけです。主張はおろか、カメラに向けて言葉が発せられることさえありません。
 唯一主張といえるのは、そういう業務に従事する人たちの「昼食の風景」が混ざること。ただし、それも真正面から撮るだけ。彼らにどういう印象を抱くかも、見た人任せです。
 
 単に事実を見せるだけの映像。でも、食という人間の最も基本的な営みの根元にあるその事実を、僕たちがどれだけ知っているか。そういうこと。
 個人的には、「これがエコロジーの本質か」と思いました。

 牛・豚・鶏は、生まれてから肉になるまでばっちり全部見せてくれるので(牛は、「精子から」やってくれます。鶏は「栽培」されています)、かなりえぐい映像も含まれますが、単純に事実を知るために、見ておくべき内容となっています。
 本作では他にもいろいろな「食品」のなりたちが見られますが、機械化されてせせこましい範囲の映像が多い中、その生産風景がおそろしくダイナミックで、荘厳にして感動的な食品がひとつあります。それは……「」!
 いやほんと、このシーンはとりわけ見る価値ありますよ。日本国内ではこの方法では作ってないので、こういう機会でないと見られないかと。
posted by アッシュ at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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