2018年02月28日

空海 −KU-KAI− 美しき王妃の謎

[70点]@立川シネマシティ

 「カンフー・ヨガ」が、中国とインドの交流の歴史を活かして両国の良いところを引き出した作品だったのに対し、本作は日本と中国の歴史を活かした両国合作作品。
 邦題はこんなことになってるけど、中国での題は「妖猫伝」。玄宗皇帝の飼っていたという猫の呪いを巡って、その妻楊貴妃の死の謎に、遣唐使空海と、同時期に生きた詩人白居易(白楽天)が迫るというバディものかつ歴史伝奇ものサスペンスです。

 中国でヒットしたという話ですが、そもそも中国ではこの「伝奇ミステリー」というジャンル自体、ほとんどなかったのではないかと推測します。白楽天代表作の「長恨歌」が重要なファクターでありながら、本作の原作は日本人の夢枕獏。
 最近、「中国人に何か中国について知ってるかと聞かれて『国破山河在』と答えたら驚かれた」、というツイートが話題になりました。要は「漢詩」自体がインテリの象徴であり、それを題材に大衆娯楽に落とし込むという発想が中国人になかったのではないでしょうか。
 日本人はなんでも娯楽に落とし込むのが得意なので、どんどんこういう「原作輸出国」になってきゃいいと思います。フランス映画のベルばらとか、イギリス映画のエマとか、ノルウェー映画のヴィンランド・サガとか。それを後押しするのがクール・ジャパンじゃないかな。
 もたもたしてると当の中国が、特にラノベ方面から追い上げてきてるようですので、逆転されやしないかヒヤヒヤです。


 で、本作なんですが、ストーリーはそんなに面白くないです。
 空海ぶっちゃけ探偵役でしかないからね。白楽天はワトソンだからね。情報を追いかけていったら騒ぎが起き、次の情報をたぐるとまた何か起き、の繰り返しで、キャラクター自体の味付けは薄めです。
 「長恨歌」を深く知ってると、白楽天の側はもっと面白味があるのかもしれませんが、空海の方は、なんでこの物語が密教を学ぶこととつながるのかよくわかりません。

 しかし内容より、背景美術の質と量に圧倒されます。アレほとんどセット撮影だよおい! 日本だったら一つ作るにも大河ドラマ級の企画規模で、通年使用してやっとペイしそうなセットを、いったいいくつ作ってるんでしょうか。10や20できかんでしょ?
 中国の宮廷ものあまり見ないから過去がどうかわからんし、中国にも太秦映画村みたいなのがあるんだと思いますが、それにしてもあらゆる面で豪華絢爛。バブルやなぁと思いつつも、日本映画はバブル期にどうカネを使ったかと考えると……。

 そして世界三代美女に数えられる楊貴妃を、いかに美しく描くかというあたりの気合いの入れようったら……。ホント、展開だけなら凡庸でたいしたことないのに、あの気高い美貌の描写によって、「祟ってでも無念を晴らしたい」思いに説得力が乗る、っていう、これこそ映画の・映像表現の極致ってもんだよねぇ。


 なお、原語&字幕で観たかったのですが。吹替版しか見当たらないので吹替で見ています。高橋一生が声を当ててる白楽天が、見た目も高橋一生なんでちょっと笑えます(w



さらば、わが愛 覇王別姫(字幕版) -
さらば、わが愛 覇王別姫(字幕版)
posted by アッシュ at 12:52| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月21日

アイアン・スクワッド/甲鉄戦線

[30点]@ヒューマントラストシネマ渋谷

 ダニー・トレホがメカ乗って暴れる、というウリのメキシコ舞台のB級映画、なんだけど……B級にもほどがある。よく日本公開できたな。

 CGは初代ロボコップの敵、あるいはハリーハウゼンかってレベルの動き。しかも最終的に「主人公が多数の小メカを操って敵のデカいロボットに立ち向かう」筋書きなのに、画面上には最大2機しか映らない。メカ以外の特撮はないに等しくあっても安っぽく、必要なシーンがやたらケチくさく省略される。

 メインで活躍するのは米軍海兵隊なんだけど、立ち姿で背筋が伸びず、動いて重心が高く、まるでド素人。銃撃戦では、射的ゲームのごとく無防備かつ棒立ちで現れるやられ役になぜか苦戦、たまに格闘シーンが入るも、日本の着ぐるみ戦隊もののほうがまだマシなヌルさ。

 ストーリーもないに等しく、キャラを次々に「とりあえず死ね」で殺していく荒っぽい展開。愛とか忠誠とか役に立たず、いちばん活躍するのはAI。ある意味メキシコ・フアレスの現実的な描写なんだろうけど、軽すぎてヘナヘナ。

 よかったのはむしろメキシコの荒野とか満月の夜を切り取る背景や、陰影を強調するライティングといった美的センスの方なので、文芸作品の方がこの監督さんには向くんでは。なんでメカアクションなんか作ったんだろう。


 逆に言うと、このレベルのできでも「何か一点突破でウリになる」何かがあれば、海外への輸出は可能だということ。日本の映画作りも、ハリウッドのマネとか演劇の延長でなく、まずその視点を持って作ってもらいたいモノです。



ロボコップ (字幕版) -
ロボコップ (字幕版)
posted by アッシュ at 13:43| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月18日

ようやく「ダンケルク」を見たのですが


 いよいよ名画座に下りてきた「ダンケルク」を、早稲田松竹で見た……のですが。

 よくできた映画とは思うんですが、ぼくうっかり直前にキネカ大森で
 「激動の昭和史 沖縄決戦」を見ちゃいましてね。


 沖縄決戦に比べるとダンケルクなんてクッソザコいので、戦争ものっていうよりタイタニックみたいな「海洋パニックもの」にしか見えませんでした。

 ある意味状況がよく似てるのよね。制空権を失った状況で敵に包囲されている。本国はもう本土決戦に備えていて積極的な増援を送る気がなく、孤立無援。沖縄はもはや玉砕しかなく悲劇に次ぐ悲劇となるわけですが、撤退を選択したダンケルクは……。
 ……ええええええ、その状況で民間船が来てワーイて喜んでたらあかんでしょ! 何あれ、スピットファイア3機が1回出撃しただけで制空権奪回できたってこと? 海にはUボートいたんじゃないの? そんなにドイツ軍がガバガバだったんなら、撤退中に万単位の兵力失う方がワケわからんわ!

 ……そういうわけで、今週のキネカ大森は「激動の昭和史 沖縄決戦」「シン・ゴジラ」という狙いすました組み合わせ。見られる人は見ておくべき。




 あと、自分向け備忘。
 「あなたはインセプションをもう2回も見ているから忘れないように」

 「インセプション」を見たことないと、ずっと思い込んでた。でもなんで思い込んだかはわかる。予告編を上回る映像がまったく出てこないので、予告編しか記憶に残ってないから。どうもクリストファー・ノーラン監督とも相性が悪い感じだなぁ……。
posted by アッシュ at 17:55| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月16日

短評(ロープ/マンハント/ダブルフェイス)


ロープ -戦場の生命線-
[70点]
@渋谷シネパレス
 予告編ですごく気になってた一本。「1995年のバルカン半島(時期的にボスニアか?)」で、建前上の和平合意が成立した後、現地入りしたNGO職員が、井戸の中に投げ込まれた死体を発見する。腐敗して水が使えなくなる前に、ロープを調達して排除しなければならないのだが……。という話。
 サスペンスよりも、むしろ「戦場NGOの日常」的な作り込み。コミカルで軽妙な会話を連ねつつも、「終わらない戦争」の凄絶さを切り取っていきます。
 問題となるロープは、サスペンスならごく単純でありがちにもみえる手段で手に入れるんだけど、事前に雑貨店で「そのロープは売り物じゃない、○○のために使うのだ」って販売を断られるシーンが置いてあるために、重みが格段に違う……そしてロープ以上に重いのが「ボール」……これから見る人は覚悟してください。

 この一見地味なスペイン映画に、ベニチオ・デル・トロ、ティム・ロビンス、オルガ・キュリレンコ、こんなにすごいメンツがそろってていいんでしょうか。ただ、オルガ・キュリレンコの存在意義はあまりよくわからなくて、野宿中のベニチオ・デル・トロとの長めの痴話喧嘩のシーンがちょっと退屈。「争いの原点」みたいな意味合いだったのかもしれませんが、アレはいらなかったと思う……。



マンハント
[70点]
@TOHOシネマズ日本橋
 ジョン・ウー監督による日本映画のリメイク。高倉健版は見てません。
 正直言って、「香港系アクションノワール」と考えれば、そんなすごい作品ではないと思います。むしろ安っぽくて単純。人体実験が悪事として描かれ、中国には「731部隊」的な抗日路線で売り込みがかかりそうなのがなんかモヤります。
 単純なわりに話の切り替わりが雑なとこ多くてわかりにくいし、中国系の女優が全員同じ顔してて見分けがつかないのが致命的(監督の娘以外・笑)。クライマックスで國村隼のボディガードした人がヒロインにしか見えなくて、いきなり戦い始めたのでびっくりしました。

 ただ、「日本が舞台のアクション映画」と考えると、きっちり福山雅治をヒーローとして描き、めんどくさい愁嘆場はなく、アホみたいな銃撃戦をぶっ込み、盛り盛りのアクションでアガることこの上ない、日本では滅多に見られないエンタメに徹した作品なので、見ないのはもったいないです。
 そして、(最近の日本のアクション映画をあまり見てないのでこれ自体古い意見かもしれませんが)「日本は法規制が厳しいから山下埠頭で撮るしかないんだよ」的な発想はもう過去のもので、制作者側のやる気次第でなんとでもなるのだと、日本の映画関係者に骨の髄までわからせたという意味で有意義な作品だと思います。

 ……あと桜庭ななみの百田さんかわいい。



ダブル・フェイス
[50点]
@ヒューマントラストシネマ渋谷
 とりまニコラス・ケイジが出てるので。しかし内容的には代理母vs法律上の母、という、あちらさんらしい女性向けサスペンス。ただこれ、中盤まではどう見ても「代理母による家庭乗っ取りエンド」に向けてばりばり伏線を張っときながら、最後の最後であんまり説得力のない展開でそれが阻止されるのでなんだかなぁ。「DNA検査」でニコケイ夫婦が知る「衝撃の事実」は、観客にはとっくにわかってて何を今さら、なんだよなぁ。
 中盤にニコケイが夜のプールでヌードを見るシーン、あれが伏線でなけりゃなんなんだ。おっぱい見せたかっただけか。おっぱいと言えば、共通の友人のトレーナーのリンダさんがランニングで見せる乳揺れ、あれここ数年で見たベストおっぱいなのでそこだけはスーパーみどころ。



フェイス/オフ (吹替版) -
フェイス/オフ (吹替版)
ジョン・ウー監督のニコラス・ケイジ映画。
posted by アッシュ at 17:29| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月14日

劇場版マクロスΔ -激情のワルキューレ-

[55点]@TOHOシネマズ渋谷

 いやぁ……なんて言おう。
 マクロスΔこれが初見の人の感想はたぶんこう。「へぇ、忙しい感じだけどわりとよくまとまった総集編じゃないの?」
 マクロスΔテレビシリーズ全話つきあったオレの感想はこう! 「ぜんぜん別物やん! 半分くらい新作やん! ていうかこのストーリー構成で全26話作り直せ話はそれからだ


 ……いやはや、全面的にワルキューレ推しに再構成、そのために不要な設定は全部オミット(主人公の親父の話とか敵方の個別話とか)。ミラージュさんは最初から負け組確定で、マクロスって三角関係がキーファクターじゃねぇの? てなもんで。

 一方、テレビシリーズでは存在感薄かったメッサーパイセンが、準主役級にまで格上げ。
 本作ではまったくわかりませんが、テレビ版ではカナメさんは、「アラド隊長が好き」なんです。メッサーは単なるウザいお邪魔キャラで、それがイデオンで死んでくヤツみたいに、唐突にカナメさんが好きで命の恩人でって持ち上げだしたかと思うや、数話でお亡くなりに。ストーリー上は、「彼の機体が移譲された結果主人公がパワーアップ」以上の存在理由はありません。それがここまで……ここまで!

 つまり、テレビシリーズの構成がクソで、ワルキューレというアイドルユニットをウリに視聴者集めたアニメなのに、ワルキューレが活躍しなかったのです。総集編作るにあたって、メッサー→カナメLove なんてサイドストーリーを引っ張り出さなきゃならないくらいに、「ワルキューレがグランドストーリーに影響を与えるイベント」が少なすぎたわけです(本作の中盤に、明らかに蛇足な「ワルキューレの過去メン」の話が入ってることからもわかるというモノ)
 後半クールなど、ずっと「敵国の人たちがいろいろしんどい」っていう話をしてるだけ! 24話くらいになって、他のアニメなら序盤で明かしてそれを骨子に話を組み立てるであろう「悪役の目的」が判明して、バタバタとクライマックス。

 そこらへんいちおう反省して内容を改善し、ちゃんとワルキューレが活躍するテレビシリーズがあったという前提を捏造して作られた総集編が、これなわけです。
 マクロスFの劇場版もある意味そういう内容だけど、ここまでかけ離れてはいなかった。あちらはテレビも劇場版も「三角関係がメイン」ってハッキリしてたから。
 (マクロスFとの比較という意味では、ライブのアニメーションも個人的にはFの方が上かな。本作も、ラブライブ的3Dでがんばったものの1シーンだけだし、演出センスもストーリー性のあるFの方が好みです。)



 とはいえ、最近のサテライトの2クールロボットアニメがなんでことごとくクソかって、せっかくロマン・トマ氏がすげぇ美術で世界組み立てても、シナリオがキャラ優先それもおおむねラブコメorエロ方向で、世界観を活かす方向にまったく膨らまない(冗談でも何でもなく、彼の世界観がもっとも生きてた作品は最初期の「バスカッシュ」である。頼むリメイクしてくれ)って点。だから、「ワルキューレ推し」にしてまとまりは抜群によくなったけど、面白さの向上は限定的に過ぎません。

 サテライトは、ここらへんきちんと考えを正さないと、凋落する一方ではないでしょうか。ほんと、トマ氏がいるという超絶アドバンテージをどうしてここまで無駄遣いできるのか、理解に苦しみます。まぁ、あちらはパチンコ作れればビジネス的にはOKなのかもしれませんが。



 ……あぁ……でも……
 「いけないボーダーライン」だけは超名曲だと思うんだぜ……
 あれ大音響で聞けるだけでもそこそこ存在価値はあるのかもしれん……


マクロスF ゼントラ盛り Blu-ray Box (期間限定生産: 2014年12月24日まで) -
マクロスF ゼントラ盛り Blu-ray Box (期間限定生産: 2014年12月24日まで)
posted by アッシュ at 16:54| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月13日

ぼくの名前はズッキーニ

[75点]@109シネマズ川崎

 孤児院を舞台にした、フランス産のストップモーションアニメ。
 なんとも感想が出づらい作品です。でも、なんか、こう、クルものがある逸品なので、気になるものがある方は是非。

 ただ、この作品は「見てはいけない人」が存在します。「アニメなんて子供の見るモノ/ヨーロッパのアート系ならウチの子に見せてもいいザマス」とか思ってる意識高い系の方とそのお子さん。実際いたんだよかわいそうに。あの少年はいったいどんな感想を抱いたのか……。
 なんとなれば、予告編からは想像もつかないくらい、各子供の置かれた境遇がエグいんですよ! はっきり書いておくと、「子供が子供の言葉で、自分の見たセックスを説明する」描写がありますので、そのうえでお子様に見せていいかご判断ください。


 起伏が少なく、「物語」としてはあまり面白くありません。孤児院に送られた愛を知らない少年が、院の中で友情を育み愛を知っていく、それだけの話。
 でもこれほど、「言葉にすれば簡単」な話って、ない。牧歌的に美化されつつも、容赦なく描かれるフランスの孤児たちのリアル。
 この作品が、ストップモーションアニメという手法なのは、「実写でやるとキツすぎるから」に違いないです。福祉側にいるオトナが、現実離れなレベルでお人好しの善人という設定も、それが理由ではないでしょうか。特にあの警官さん、「いちいち感情移入してたらキリがない」って言いそうなポジションなのに。


 ラスト、ズッキーニとカミーユだけがああなるのは、この二人だけ、「両親ともに死んでいる」から。あとの子は、「親はいるけど孤児」なのです。ヤク中の子、強盗の子、性虐待されてた女の子(この子が脇役で、詳しい事情が説明されず、「髪」だけで心情を描くってのもヤバい)、強制退去させられた不法移民の子……移民の子が、人が尋ねてくるたびに「ママ!」って言って飛び出していく設定が、コミカルに描かれてはいるんだけど、リアルを想像してみ、って話でね……。
 物語は明るいエンディングを迎えるけれど、ふたりに「託す」しかない、残されたシモンの胸の内を思うと……幸多かれと祈るしかないと同時に、できれば僕は、この物語が「大人になった彼ら」を描写する終わりを迎えて欲しかった、と思わずにはいられません。



くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ(吹替版) -
くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ(吹替版)
posted by アッシュ at 13:38| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月06日

サリュート7

[80点]@ヒューマントラストシネマ渋谷

 先に全然関係ない話。「ブランク13」って、2/3公開ってぶち上げておいて、シネマート新宿のみで日に一回しかも狭い方のスクリーン2ってアホか。高橋一生と斎藤工のネームバリューだけでどんだけ人が来ると思ってんだ。素直に2/24公開、2/3先行上映開始、って言えや。



 さて。
 やはり「ゼロ・グラビティ」は影響を……って、またか! 今度はロシアに飛び火したよ! 最近のロシア映画はいろいろ自由が利くようになったみたいで。

 内容はゼロ・グラビティというよりむしろ「アポロ13」。
 ソ連時代、宇宙ステーション「サリュート7」が制御不能になり地球に落下しかねないトラブルに対処した実話の映画化です。現在、中国の天宮1号が同様の状況に至り、地球のどこに落ちるか予測不能という事態が進行中で、期せずしてタイムリーな作品となりました。

 といっても、史実は「霜の除去」辺りまでで、そこからはほぼフィクションらしいです。かなりご都合主義で、政治関係・人間模様もドラマチックに描きすぎにみえます。
 しかも、問題を解決する手法の大半が命令無視の力業、最後にトラブルを解決するのはソ連の象徴たる「ハンマー」とあっては、「ガガーリン」もそうでしたが、よくいえば実践的かつ牧歌的、悪くいえばテキトーで人命軽視(個人的に一番ヤバいと思ったのは、宇宙の外気に触れているであろうハッチを「素手」で開けてたこと)だったソ連時代の宇宙開発を、ロシア人たちが懐かしむノスタルジーものとして作った、っていうのが正味の話ではないかと推測します。


 とはいえ、理系必見。マジで。
 これ、たぶんVFXは背景の地球・宇宙のみで、宇宙船は全面的にセット・ミニチュア撮影のように見えるんですよね。そういうのを作れるだけの資料が細部に至るまで残っていた、ということでしょう。そこはそれ、冷戦時代宇宙の覇を競い合った国家ですから、画面作りの説得力がハンパないです。

 往時の「宇宙ステーション」のリアルを見てるだけでなんか感涙ものなんですが、とりわけ凄いなと思ったのは、宇宙ステーションの、全体の構造や姿勢制御、どういう力が加わってどういう風に動くかという挙動が、きわめてよく可視化できていることです。そういう「宇宙開発もの」って、実はこれが初めてじゃないかと思うんです。
 あれだけ「宇宙」を見事に表現したゼロ・グラビティでさえも、「宇宙ステーション」は「宇宙に浮かんでる」という表現でした。しかし本作では、序盤のドッキングに成功するや否やという手に汗握るシークエンスで顕著なわけですが、「地球の自転に合わせて超高速で移動してる」事実がきちんと伝わってくるのです。


 公開があと2回しかありませんが、機会ある方はぜひ。



ガガーリン 世界を変えた108分(字幕版) -
ガガーリン 世界を変えた108分(字幕版)
posted by アッシュ at 16:58| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月02日

短評(ヤマト2202-4/ガーディアンズ/ダークタワー)


宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち -第四章・天命編-
[65点]
@TOHOシネマズ上野
 第一章第二章第三章
 個人的にはまあまあよかったのだけど、オリジナルを知ってる友人の評が、第三章同様にクソミソでした。どこに齟齬があるのかすり合わせてみると、本作の古代進のヘタレな感じが彼の記憶と噛み合わぬらしいです。加えて今回は、前回でっかく見せたズォーダー大帝も一気に小物化。
 現代的アレンジという意味でこれくらいのヘタレは許容範囲と思うし、それを前提とすれば「おまえがヘタレてもみんなで支えるぜ!」という波動砲撃つ撃たないのシーンは、けっこううまくまとまってたと思うんですけどね。
 ただ、無茶にもほどがある作戦ぶっ込みつつも、「名前のあるキャラは死なせない」方針が透けて見えてイマイチ緊迫感が足りず、ラストの斎藤さんのバトルに至ってはなにやってんの級の蛇足。
 あと、これも友人が言ってたんだけど、2199では「命令を必ず復唱」とかの細かい軍隊メソッドが行き届いていたのに、本作の脚本はそこがおざなりで大味、っていうのは確かに言えると思います。
 総じて現代アニメとしてはいいんだけどもはやヤマトではなく、いちばんリキが入ってたのが山本さんのキャットファイトってところで察してあげましょうってことでしょうか。前作もここら辺でキャットファイトだったよね……。



ガーディアンズ
[75点]
@ユナイテッド・シネマアクアシティお台場
 「キリングバイツ」をけものフレンズ2期って言う人がいるんだから、本作は実質パディントン3

 いやー、クマのビジュアルだけでなんか持ってかれる、旧ソ連っていうだけでいろいろ無茶が利いてうらやましい、ロシア産アベンジャーズ。……っていうか最後のキメがアレなので、たぶん日本の戦隊もののほうが近いです。
 敵は「あらゆる機械を遠隔操作できる能力(このアイディアは素晴らしい。正義側が使った方が、現代ではいろいろ面白い話が作れそうな気がする)」を持つ「悪の博士」とそのクローン兵だけという割り切った作り。その博士にかつて作られた改造人間たちが、ロシア軍の中佐(士郎正宗のマンガから抜け出してきたような超カッケー美女)によって各地から集められ反旗を翻す……あとはひたすらバトって勝ったり負けたりパワーアップしたり。各キャラはいちおう悩み的なものを抱えていますが、あんまり回収されません。
 パワーアップ後の姿が超カッコいい。ついでにそのパワーアップを見守る開発スタッフの面々が、なんかカワイイのが好き。

 字幕がところどころ日本語として通じない部分があったのが残念です。たぶん孫訳だねアレ。



ダークタワー
[45点]
@チネチッタ
 イマイチ。というか、いろいろ登場するのに、結局必要なキャラがメインの3人だけで、あと全部投げ捨てってのが酷い。母ちゃんとか山羊飼いの子とかあの「基地」の面々とか、いったい何だったのよ。
 あのタワーってのはたぶん、「子供の純粋性」的な何かのの象徴だと思うんだけど、だったらある程度「壊す」が解答でないとダメでは、とも思います。少なくとも、コレからも俺たちずっと相棒だぜみたいなあの幕引きはありえんでしょう。
 そういや、「ペニーワイズの遊園地」みたいな描写があったけど、「IT/イット」となにかワールド共有してるのコレ?



3びきのくま (世界傑作絵本シリーズ) -
3びきのくま (世界傑作絵本シリーズ)
posted by アッシュ at 12:46| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月26日

ジオストーム

[75点]@チネチッタ

 ゼロ・グラビティはやっぱりハリウッドに衝撃を……って、これ書くの二度目! あの映像技術で「エイリアン」を作っちゃった「ライフ」に続き、あの映像技術で「ザ・コア」を作っちゃった、それが「ジオストーム」である!


 科学的考証? ケスラーシンドローム? 知るか! 見た目それっぽくてカッコ良けりゃいいんじゃ!

 重力とか気圧制御とか宇宙服の耐久性とか知ったこっちゃねぇし(と思ったら、終盤で「回転を失ったから」重力が消えたってセリフが……あれ遠心力で重力作ってたのかよ!)、気温のコントロールだけで地下のガス管だけピンポイントで破壊するし、ピストルを普通に宇宙ステーションに持ち込めるってどんだけガバガバよ?!

 地球での政治話の方もそれはそれはアレで、黒幕の目的が「自然をナメてる」としか言いようがないし、グローバル万歳な話をしてるようでいて活躍するのは北米とヨーロッパのみ、それ以外は全部やられ役という、「ハリウッドが考えるグローバル」が如実に出てますやん!


 でも、実のところ「気候を操作する」という部分は単に見映えの為だけにあって、「展開を考えてから理屈を後付けしている」タイプの作品に見えます。この作品で最もいいカンジに描かれるのは、宇宙と地球に分かれての兄弟共闘。これがなかなかにアツい!

 起きている事態が人為的な陰謀であるとかなり早い段階で提示して、そこから兄、弟、兄、弟とテンポよく、ドタバタアニメにも近いノリで切り替えながら、双方で謎にじわじわと迫っていく、見てて心地よいサスペンス。「秘密の暗号」はぐっときますぜ。

 あと個人的に、サラ姐さんが性癖的にどストライクでして、クソまじめなんだけど惚れた男のマジ顔の頼みに「い、一度だけだからね!」とツンデレるカッコかわいさが最高です。ラストの見せ場からのあの結婚しろ」が名ゼリフ過ぎる。


 ともあれ、「娯楽としてはめっちゃ正しい」ので、あまり茶々を入れずに楽しんで見ましょう。そういう作品です。



ザ・コア (字幕版) -
ザ・コア (字幕版)
posted by アッシュ at 16:30| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月25日

短評(西遊記/パディントン2/フルメタ3)


西遊記 -ヒーロー・イズ・バック-
[70点]
@ユナイテッドシネマアクアシティお台場
 中国で大ヒットを記録したというCGアニメが、ようやく日本上陸。
 ……なるほど中国人が好きそうな。
 「西遊記」をベースに、乱暴者が正義漢に転じるこれまで何百回と作られてきた筋立てに、なんのひねりも付加価値もつけず、最低限必要な説明やお膳立てすら省いた、中身の薄いストーリー。
 その代わりアクションはてんこ盛り! 体感で全上映時間の3〜4割くらいは、アトラクティブなアクションをフルパワー&自在カメラワークでぶん回す! 強いぜカッコいいぜ孫悟空!
 もろにジャッキー・チェンをなぞっていたシーンもあったくらいで、ドニー・イェン版/チャウ・シンチー版同様に、こういう娯楽アクションがやっぱ彼らの血に合うんでしょう。

 とかく技術力はひたすら向上を続けるチャイニーズアニメ、先行き恐ろしいです。



パディントン2
[65点]
@109シネマズ川崎
 ……前作に続き今回も、児童文学の原作とは違い、擬人化コメディに託して「移民の若者」の苦労や交流を描き出す内容で、特に序盤は期待通りにおもしろいです。もふもふしてたらあのネタが出てくるのは、「シング」かよ! と思いましたね。
 ただ、中盤以降の展開がちょっと……「絵本泥棒を捜す」というメインプロットから主人公を遠ざけてまで突っ込んだその内容は、「かわいいクマの映画」で扱うにはあまりに重すぎ、「その題材を扱った」というにはあまりに軽すぎます。
 逆に、メインのはずの「絵本泥棒」は、思ったより単純に描写されており、それが要するに典型的イギリス人の戯画化というのは、そういう人物を直球で悪者にしていいんだろうかと、よその国の話ながらちょっと気になりますね。

<1/26追記>
思い立って調べてみたら、やっぱりメインの脚本家が変わってる……そうだよな、Mr.ビーンの人が、あんな品のない悪役を描くわけないもんな……。



フルメタル・パニック ーディレクターズカット版 第3部 イントゥ・ザ・ブルーー
[65点]
@角川シネマ新宿
 1 / 2
 やっぱ物語強度が抜群に高くて、絵が保つのがスゴい。ミリタリー格闘ロボットものと三角関係ラブコメを、どちらの世界観も壊さずに成立させるって、それだけでものすごい胆力ですよ。4期楽しみですな。
 ただ、キャラの置き方とかアレレな部分も多いのは、テレビシリーズからカットされてる部分が多いからかなと思ってたら、結局物語の締め方がガタガタだったのは残念。ラムダドライバどこ行ったんや……そんで、あれだけ魅せてくれたラスボスさんが、実は単なる自殺願望サイコパスでした、はさすがにマズいんではないでしょうか……。



モンキー・マジック 孫悟空誕生 [DVD] -
モンキー・マジック 孫悟空誕生 [DVD]
posted by アッシュ at 16:05| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月16日

短評(中二病ToM/マジンガーZ/フルメタ2)

アニメ3題。

映画 中二病でも恋がしたい -Take on Me-
[65点]
@109シネマズ二子玉川
 もともとこの「中二病でも恋がしたい」というアニメは、テレビシリーズの第一期でだいたい完結していたにも関わらず、人気が出たもんだから勢いで劇場版や二期を作ってしまい、しかしそれらは明らかに蛇足で結果的にコンテンツの力を失った、という経緯をたどった作品。
 で、今回の映画の一番すごい点は、じゃあどうするか→「きちんとコンテンツを終わらせた」こと。丁寧にまとめきったと思います。京アニは、こういうのに意識的だってところに信頼が置けますね。
 ただ逆にそこは弱みでもあって、この作品には「勇太と六花の関係性」以外に物語を動かす要素がない事実が、あからさまに出てしまってもいます。これまで広げてきた細々は、たたむ価値すらない何かでしかない。凸守と森サマは完全に百合要員!
 
 あと一点、鉄っちゃん方面にはあるシーンに衝撃を受けること請け合い。そうだよね、2012年スタートでその2年後の話だから、当然アレがまだ走ってるんだよね……。



劇場版マジンガーZ/INFINITY
[80点]
@チネチッタ
 ……いやもう、ここまでやってくれたら文句ないでしょ。細かいこと言ったらキリがないけど、無駄なアツさ、叫ぶ技名、当時のデザインのままの機械獣、そのわりにシナリオはちゃんと「現代」を念頭に置いてる。
 リアルタイム世代でなくスパロボもやってなくてメカがよくわからん自分が、ここまで納得してんだから、直撃世代の人は、号泣必至じゃないのマジで。

 ……なお、本作に対するTOHOシネマズの姿勢には疑義を呈したい。
 またMX4Dばっかりで、14日にチネチッタを使うハメに……マジンガー見る客が今さらアトラクション性に期待するわけないだろ!



フルメタル・パニック ーディレクターズカット版 第2部 ワン・ナイト・スタンドー
[60点]
@角川シネマ新宿
 前回に続き相変わらず現在の作品に見劣らないデキなれど、今回はエピソード的に、敵の行動が「子供のワガママ」でしかないのが辛いな、と。映像的にも、敵ロボのでかさ一点突破だし。「かなめとテッサの初顔合わせ」が最重要ってことですかね。



マジンガーZ Blu-ray BOX VOL.1(初回生産限定) -
マジンガーZ Blu-ray BOX VOL.1(初回生産限定)
posted by アッシュ at 13:19| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月10日

キングスマン ゴールデン・サークル

[50点]@ユナイテッドシネマアクアシティお台場

 前作。
 ……自分はどうやら、このシリーズと相性が悪いみたいで。次やるとしたら日本がニンジャマンとかいって登場しそうな気がするけど、見る気がしません。

 今回は、予告編見る限り脳みそ空っぽ系アクションに見えたし、実際、冒頭のアクションがめっちゃよくてめっちゃアガったので、そこからの落差が激しかったですね……。
 いやさ、前回アレだったのに、今回もコリン・ファースが主演にクレジットされてるので、どうやるのかと思ってたんですが、……そうきますか。それ……「物語において絶対にやっちゃいけないこと」じゃないですか?

 例によって「今までにないもの」を目指してる感覚はわかるし、ソレもその一環だとは思うのですが、ソレを選ぶことによって他の部分がグダグダになるという理解がありませんか? だってソレがアリって世界なわけですよね? ていうか、そこでエグジーが彼の存在を望んだら、前回彼がなした成長はいったい何だったんですか。
 ソレを選択したこと自体がもうグダグダなのに、ソレになんとか説得力を持たせようとする努力にやたら時間を使うので、ドラマ全体がすっかりタルんでさらにグダグダを増すという悪循環。
 ……たぶん、次回作で「マーリンも復活」して、「王大人かよ!」と総ツッコミを入れることになるんじゃないかと思いますが、これ単品で見るとすっげぇ萎えます。

 あと、ツウな方々は「エルトン・ジョン本人」で大爆笑してるんだとは思いますが、あのキャラはストーリー上は全くの無駄なので、ちょい顔出し以上に出演すべきではありません。あそこまで出すなら、主人公ときちんと絡ませるべき。



キングスマン(字幕版) -
キングスマン(字幕版)
posted by アッシュ at 12:39| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月30日

バーフバリ2 王の凱旋

[80点]@ムービル

 バーフバリィーーーー
 バーフバリ! バーフバリ! バーフバリ!


 ……ムービルで公開されると知ってビックリしたのですよ。
 じゃあ相当に拡大公開されるんだな、と思いきや関東圏でわずか9スクリーン、そのうちのひとつがムービル……ってスゴくレアなパターン。最近のムービルは、わりと中小の配給のものも手がけるようになったようです。
 ムービルは天井が高くて開放感があるので、応援上映をするなら新宿ピカデリーよりこっちの方が向く気がします。是非ご検討を。会員1100円だし!


 さて本作ですが。
 期待値MAXまで上がった状態で見て、ここまで満足できたんだからスゴいというしかないです。

 先に難を言えば、
前作のあらすじを最初に出してくれるのはいいんだけど、インド的な長い名前がひたすら羅列されるのでちょっとわかりにくい。初見の人に、子の代から始まり父の代の昔語りに移行している、つまりこの映画は父の代から始まってる、ってことが伝わったか?

○父と母の馴れ初め話は、ちょっと長かったかも。前作はあの辺りでひたすらアガる滝登りやアヴァンティカ口説きがあったからよかったけど、今回はそこまでアガらないです。その一方で、息子と嫁候補は何も進展しない!

○ラストが凄くあっさりなのが意外でした。まさか「バーフバリコール」なしに終わるとは思わなかった。でも……あのとき、謎のマーク出てたんだよね画面に。あのタイミングで「上映を止めて観客にコールしてもらう」という趣向では。初日から絶叫上映の新宿ピカデリー組大勝利?


 その上で。
 いやもう、相も変わらぬイケメン連打。腹よじれるほどド派手な演出、すべてが無駄にアツくてカッコイイ。
 本人の活躍以上に、嫁姑戦争がアツい! それがもたらす策謀戦がまたアツい! じいちゃんの悲壮な決意に思わず涙……。

 今回は基本的に主人公中心主義なバトルシーン。「もっと頭を使え!」と言われてひねり出す策の、全然頭使ってない感じがスバラでカッコいい。ボク知ってる、それ脳筋を使ってるんだ!
 そして手を変え品を変え繰り広げられるラストバトル。最後の武器となるのが母を戒めていた鎖、というのが鮮やか。
 そして決着のつくその瞬間は、天かき曇り稲妻ひらめきヒーローはカッコいいポーズを取るのである。こんな当たり前の演出を日本のアニメさえ躊躇する時代に、インドはやる、バーフバリはやる! なぜならヒーローはイケメンであらねばならぬからだ!

 あぁもう、早くノーカット版を前編後編ぶっ続けで見たい!
 バーフバリ! バーフバリ!



 さてこれで今年の映画はすべて終了! みなさまよいお年リバイバル公開のカードキャプターさげふんげふんげふん。


劇場版カードキャプターさくら 封印されたカード
[75点]
@チネチッタ
 少しの作品知識と大量の少女マンガ脳が必要ですが、それさえクリアできればかなりの傑作。おっさんがそんなもんクリアすんなよ、っていうか、当時の女の子がちょっとウラヤマシイです。はにゃーん。




バーフバリ 伝説誕生(字幕版) -
バーフバリ 伝説誕生(字幕版)
posted by アッシュ at 20:25| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月29日

トリノコシティ

[40点]@シネマート新宿

 ボカロ映像化もいいかげんネタが尽きようというところに、飛び込んできた大物。劇伴に40mP本人を連れてきたとあっては、今でもこの曲を目覚まし時計代わりに流してる自分としては無視できず、見に行きました。

 その劇伴は、素晴らしいところとまずいところと半々。専門でない人が劇伴やると、派手になりがちな罠にはまった印象です。でも戦犯は、セリフとの音量バランスを考えてなさそうな音響担当の方だと思います。


 あの歌詞から、「命の価値」「自分の居場所」みたいなコンセプトで物語をこさえてしまうのは、どんだけセンスないんだと思わずにいられません。そのため、「十文字以内で答えよ」という印象的なフレーズが「単なる呪文」に堕しています。

 そのコンセプトでくくった上で低予算で作ったのだ、という前提において、役者さんたちの熱演も相まって、わりと入り込んで見られる内容ではありました。
 それでも、もっといい作品になったはずですよ。予算が少ないんだったら、頭ヒネって工夫しなけりゃいい作品にはならないんですよ。
 この作品は、「テキトーなところで手を止める」としかいえない一番よくないタイプの頭の悪さが随所に見られ、すごく不快です。どこがというのを具体的に書こうとしたんですが書き切れないのでやめます。いやマジで。多すぎて、まとめるのめんどくさくなった。
 お金かけなくても何とでもなる、物語の構成や演出の基礎的な部分で、冒頭からラストシーンまで素人でもツッコめるってのはなんですか。プロの自覚を持ってほしい。



トリノコシティ (feat. 初音ミク) -
トリノコシティ (feat. 初音ミク)
posted by アッシュ at 16:11| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月28日

オレの獲物はビンラディン

[75点]@シネマート新宿

 常々書いているとおり、ヤク中のおっさんを演じさせたら世界一の俳優ニコラス・ケイジですが、また新たな境地に至ったようです。今回は、「あったまオカシイんだけど憎めないおっさん」です。もう、ほぼ全編あったまオカシイニコケイがしゃべくり倒すだけ(神様との漫才もあるよ!)のあったまオカシイ映画なんですが、なんかこう、イイんですよ。

 溺れても墜落死しかけてもマメに土産を買ってくるし、周囲の友人たちも「こいつのやるこったからしょーがねーや」て反応だし、このめんどくさい「タガのはずれ方」が映画のキャラクターとしてサイコーです。
 実話なんですけども。実際に隣にいたらめっちゃ苦労すると思うんですけども。


 最初は海の広さも知らなかったあったまオカシイおっさんが、アメリカは最高の国という価値観は揺るがないまま、最終的にはパキスタン人ともなじんで挨拶も覚えて、広いセカイをちゃんと知ってるけどあったまオカシイおっさんに成長するハートウォーミングな感じが素晴らしいです。……素晴らしいのか?www

 監督は「ボラット」の人なのですべてはもちろん確信犯。ボラットと比べると、意外に「こき下ろし」な部分はなく、ちゃんと国際交流もの?になってるので安心です。
 ……コレを国際交流って言い切っていいのかわかんないですが。でも引きこもって溢れる情報だけ追いかけて、ネトウヨ/パヨクに先鋭化してくよかナンボかマシ、とは確信できます。

 難を挙げるなら、ナレーションがあまりなじんでる感じがなかったので、あの作りならナレーションなくしてストーリー映画として固めるか、あるいは完全にドキュメンタリータッチに寄せるかはっきりした方が良かったのでは。



ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習 (吹替版) -
ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習 (吹替版)
posted by アッシュ at 17:15| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月27日

カンフー・ヨガ

[75点]@チネチッタ

 「スキップ・トレース」でアジアを南北縦断したジャッキー・チェンが、今度はインドと組みさらにはドバイへ、アジアを東西に横断するアクション活劇。

 ひとことでいうと、期待値以上ですごかったです。

 そりゃあストーリーはもう、「インドと中国どっちも正義にできる」とこを踏まえた後はとってつけたような何かです(いちおうアレ史実みたいなんですが)。ジャッキーなんで捕まるかわからんし、ヨガあんまり意味ないし、味のあるサブキャラが次々忘れ去られるし、ていうかメインキャラすら忘れるし、「最後のインドっぽいアレ」は、ストーリーの締め全部ぶん投げるためにやったとしか思えないんですが?

 でもね、見てる間に「これもう日本の映画界追いつけねーわ」とorz感を味わうこと10回じゃきかないから、業界の方は是非見て腰を抜かすといいです。


 「金をかけられるか」という点で中国と日本に差がついちゃったのは、もうしかたない。でも、もう還暦過ぎたジャッキー・チェンが、こんだけ体張って、こんだけチャレンジャブルなものを作ってくる、ってことは見習わないと。
 すっかりキレを失った体で、それでも「何が面白いのか」「どうしたら面白くなるのか」さらには「いかに後進にその意識を伝えるか」まで考えてるってことがすごくわかります。その答えの一つが、今いちばん映画界が元気なインドのテイストを取り込むことだった、と。
 アイディア次第でなんとでもなる、ってひたすら前向きに信じて、新しいネタをどんどん取り入れるのに躊躇がない。それは、日本の映画界が失った最大の美意識ではないですか。

 ドローンやレーザーカッターを駆使する、序盤の虚実織り交ぜた「学術探査」のフェイズだけで抜群のおもしろさ。そこからつながる氷の洞窟内のバトルがすばらしい。準備をしっかりしてきてるジャッキーらはいいスパイクを履いてるから滑らない。しかし追っ手はそうでないから滑る、という設定での格闘アクションを、「スパイクで踏む→イテーッ」できっちり笑わせてから展開する手際がおみごと。
 インドの大道芸を格闘アクションに使うアイディアも、キテレツで最高。あと、香港映画は誰かがゲロ吐くのが定番だけど、まさかアイツがゲロ吐くなんて夢にも思わねぇって! 

 日本もこういう、「定番ネタをアイディアでカバーする」ができる人、「まだまだおもろい映画のアイディアはあるんだ!」って言える人に、カネを突っ込んでもらいたいもんだと思います。



スキップ・トレース (特典DVD付2枚組) [Blu-ray] -
スキップ・トレース (特典DVD付2枚組) [Blu-ray]
posted by アッシュ at 17:06| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月25日

短評(オリエント急行殺人事件/スターウォーズep8)

 それなりに期待してたのでちょっと残念な大作2本。

オリエント急行殺人事件
[50点]
@ムービル
 そりゃ俳優陣がひとかどですから、緊迫感が醸成されてて見応えはあります。……でもそれで何とかごまかせてるだけで、この作品て、……撮り方どヘタクソじゃね?
 僕は原作は読んだことあって、でもだいぶ前で、覚えてるのはトリックだけ、というていどの知識だったのですが。……でもこの話でさ、「コンパートメントの構造の説明ナシ」って何なの? 死体発見時のあのアングルって、そこを説明しようとしてるんだと思ったのに、死体すら見せずにシーンが切り替わるとか?
 そもそもこの作品、「容疑者全員」を連続でひとりずつ見せていくシーンってあったっけ? この作品が名作たるには、まず観客に物語を「フーダニットのミステリー」と認識させる必要があると思うんですが。

 結局、この映画はどこをとっても「事件の提示」がすごく雑で、名探偵が何を解明しようとしているかぴんとこない部分が多かったように思います。
 で、ラストのアレね、最後の審判ね、はいわかりました。で、だから何? そんで、主犯を見たときに「誰だったっけ」と一瞬悩んだ時点で、残念ながら駄作と呼ぶべきだと思います。



スター・ウォーズ -最後のジェダイ-
[55点]
@ムービル
 えー……あのゴメン、何これヤバい。これが面白かった人ってどんなマゾですか。

 ローグ・ワン同様、最後の15分の絵面は最高です。あの「対峙」シーンのカッコよさだけで元が取れるのは確か。アレ、絶対日本のマンガ研究してるよね。

 ただ、メインストーリーは、すっげぇ思わせぶりに進めながらも、結局「光と闇」の二元論に落ち着き、レイとカイロ・レンが、前作のラストシーンから予想できる範疇の成長を果たすだけ、ですので、ぶっちゃけこの作品見なくても問題なくエピソード9につながると思います。

 それでも、二人の成長と葛藤にだけフォーカスしてくれていたら、むしろ見応えがあったのではと思うのですが、それだと「ウォーズ」な見せ場がまったくないので、いろいろ盛り込まれたわけですよ。

 ところがその「盛り込み」が、ひたすら反乱軍の敗走戦を見せられるだけ、というね。ちょっと反撃がうまくいった! というシーンがあっても、それを上回る絶望と犠牲で上書きされるパターンが何回あった? そのたびに心えぐられるのツラい! 見てて全然楽しくない! これで喜べるの訓練されたマゾだけだってホント!



スター・ウォーズ/フォースの覚醒 (字幕版) -
スター・ウォーズ/フォースの覚醒 (字幕版)
posted by アッシュ at 16:54| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月12日

短評(ガルパン最終章1/鎌倉ものがたり)


ガールズ&パンツァー最終章 第1話
[80点]
@新宿バルト9
 ……いやもう、面白すぎる。長い文章書いてる余裕がないので一言ですますなら「ガルパンはいいぞ」と。
 よもやの桃ちゃん留年説という、まことどうでもいい導入から、「大洗のヨハネスブルグ」なるパワーワードがぶっこまれ、そど子拉致後のFPS演出を経て海賊とのバトル、もう何を言ってるか自分でもわかんねぇよ!
 ともあれ、少女も戦車も関係ない部分でさえアホほどオモロく、相変わらずノーストレスでドタバタ&ドンパチやらかすだけという割り切った作りが最高すぎる。
 これが本当に、最終章と銘打って締めにかかってる、言うたら枯れたコンテンツがやる所業なのか。ガルパンはいいぞ。


DESTINY -鎌倉ものがたり-
[50点]
@ムービル
 イマイチ。
 三丁目の夕日シリーズは、群像劇で感情移入のトリガーがたくさんあったから楽しめたけど、本作はその点が「高畑充希のカワイイ若奥様」にほぼ全振りなので、そこになじめないと楽しめない作りです。でもアレ、殺気立ってる現代のラディフェミが見たら、山崎監督ガチで刺されんじゃないの? と思うくらい、当節面白がりづらい造形でねぇ。
 そもそもあの世界設定で何がしたかったのか、よくわからんのよね。現代なの昭和なの? 「魔物と共存」の意味あんまりなくね? 堺雅人の主人公は最後、「想像力」で戦うけれど、オマエ作家のくせに陳腐過ぎんじゃネェの?

 これまで汚れ役しか見たことなかった安藤サクラが、今回は中性的な容姿を生かしたいい役をもらったなぁ、というのが正直いちばんの評価ポイントでした。



ガールズ&パンツァー 劇場版 -
ガールズ&パンツァー 劇場版
posted by アッシュ at 15:30| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月11日

映画オールタイムベストテン:2017


 遅くなりましたが、企画に参加します。
 今回はオールタイムベスト。お忙しいようですし、この企画、今回で締めるってことでしょうかねぇ。
 ……SeeSaa もいつの間にかトラックバック機能が終了してる……?

 過去の参加リスト。
 <戦争映画ベストテン
 <音楽映画ベストテン
 <アニメ映画ベストテン
 <SF映画ベストテン
 <ホラー映画ベストテン
 <スポーツ映画ベストテン
 
 順位つけるのはやめます。順不同です。
 基本的に上の方が評価高いけど、「どっちが上?」といわれると困るのが多すぎるので。

 年代は例によって、原則として日本公開年。


  • ルパン三世 カリオストロの城(1979/宮崎駿)
  • ベルヴィル・ランデブー(2003/シルヴァン・ショメ)
  • マカロニ・ウエスタン 800発の銃弾(2005/アレックス・デ・ラ・イグレシア)
  • 十二人の怒れる男(1959/シドニー・ルメット)
  • 日本のいちばん長い日(1967/岡本喜八)
  • トイ・ストーリー3(2010/リー・アンクリッチ)
  • クレヨンしんちゃん -嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲- (2001/原恵一)
  • マイ・バック・ページ(2011/山下敦弘)
  • これは映画ではない(2012/ジャファール・パナヒ)
  • 餓鬼(1973/ピーター・フォルデス)


 いくらかコメント。
 上位5本は、当分の間、僕の中でおよそ不動です。

・黒澤明とチャップリンをどうするかすごく悩んだのですが、入れ出すときりがないし、どれかひとつを選ぶ、というのも非常に難しいのでやめました。「十二人の怒れる男」だって、「優しい日本人」やロシア版を入れたいのやまやまなんですが。

・「これは映画ではない」はベストかといわれると微妙で、ややネタ枠なれど、「クリエーターの境地」という意味で入れておきたいです。

・最後まで枠を争ったのが、「マイ・バック・ページ」と「運命じゃない人」。山下敦弘作品は入れねばなぁと思ってギリギリまで悩んで、「リンダリンダリンダ」でなく、「マイ・バック・ページ」を選択しました。こっちの方が、この現代にいろいろな人に見て欲しいから。
 そんで僕、このブログの最初のエントリである2005年ベストで、リンダリンダリンダ>運命じゃない人にしてるんだよね。ここが決め手。

・もう一つ悩んだのが、アニメ映画ベストテンで3位から5位に入れた作品の処遇。トイ・ストーリー3は当サイトの最高得点ホルダーという意味ではずせません。で、ここではオトナ帝国>オネアミスとなったのは、あれです、例年のベストテンで「最も泣ける作品」を選んでいる関連で。「オトナ帝国」は文句なく、オールタイムで最も泣ける作品ですよ。

 その他、選に漏れたのは「オアシス」「月に囚われた男」「きっと、うまくいく」「イノセント・ボイス」などなど。



 で、「餓鬼」。この傑作を見てない人は今すぐ見よう。40年以上前のフルCG映画。
 見始めたら必ず最後まで見ること。

Hunger by Peter Foldes, National Film Board of Canada



 あと、締め切りが12/17 なので、
 「バーフバリ2」を見てから投票したかった! と言っておきたい……!



ルパン三世 カリオストロの城 -
ルパン三世 カリオストロの城
ベルヴィル・ランデブー [DVD] -
ベルヴィル・ランデブー [DVD]
マカロニ・ウエスタン 800発の銃弾 [DVD] -
マカロニ・ウエスタン 800発の銃弾 [DVD]
十二人の怒れる男(コレクターズ・エディション) [DVD] -
十二人の怒れる男(コレクターズ・エディション) [DVD] -
日本のいちばん長い日 -
日本のいちばん長い日 -
posted by アッシュ at 02:37| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月05日

短評(探偵はBARにいる3/ムーミン谷とウィンターワンダーランド/COCOLORS)


探偵はBARにいる3
[70点]
@チネチッタ
 
 おぉ。今回はなんかマジで探偵ものだ。
 事件自体は、中盤で北川景子の動機がバレバレ/行動が安易すぎてあまり凄くはありません。しかし、横道にまるで逸れず、ひとつの事件にひたすら突っ込み、深みにはまっていく過程を丁寧に描いており、のめり込める感覚があります。
 また、大泉洋には似合いませんが、主人公の「探偵」がシリーズ随一有能でカッコいい。すべての行動に何らかの有効なリターンがあり、ヘマしかしてなかった第1作とはまったく別人にみえるほどです。でも僕はこういう「最善手」を打っていく作品の方が断然好きです。
 もちろん、何が最善と言えば松重豊にシメられた段階できっちり手を引くのが最善なのですが、そこだけは悪手を採る、というのが、物語としてとても鮮やか。

 鮮やかといえば、オチがすばらしい。エンドロールで席を立ってはいけません。本筋に絡まない「その展開」を、抑制して表現しているのが凄く好感高かったところへ、エンドロール直前のカットでキチッと見事にまとめた! と思わせておいてからのアレ。ズルいわー。



ムーミン谷とウィンターワンダーランド
[65点]
@丸の内TOEI
 「ムーミン谷の彗星」に続く、映像はリマスター、音源は総入れ替えでの新規公開。フィンランドの独立100周年記念なんだとか。
 今回もスカルスガルド父子主演だけど、日本ではすべて吹き替えで宮沢りえがムーミン役。そんでナレーションが神田沙也加って、ポジションが逆では? それ以外の役は、あれ以前と違うなぁ、と思っていたら、森川智之と朴ロミだけでほぼすべてこなしてるんだそうです。ケチりやがってと思いつつ、声を使い分けるプロの技術を堪能しましょう。

 今回のは、(例年は冬眠しちゃうので)クリスマスを知らなかったムーミン一家が、いろいろ教わりながらクリスマスを祝う、それだけの内容で、ドラマらしいドラマはありません。毒や前衛的な味つけも少なめで、やや退屈です。
 ただその中で、春を希求する冬至の祭としての意味とともに、人生訓も織り込まれているので、北欧では大切な意味を持つ内容なのでしょう。
 登場する「モラン」の存在がとても哀しい。あの姿で、人称が「彼女」なのがまた。「氷姫」も登場するし、あの辺りは、季節を象徴するのは例外なく女性なのかな?



COCOLORS
[70点]
@下北沢トリウッド
 テレビ版ジョジョのオープニングをはじめとした、アーティスティックなアニメーションで知られる神風動画が制作した短編。光と闇だけの、ほぼモノクロームの地下世界で、カラフルな地上世界を夢見る子供たちの物語。
 あなたが「色彩」を意識してアニメを見ているなら、見逃すべきでない一本。「絵」の中で少しずつ色づいていく世界の鮮やかなこと!
 しかしストーリー的には、もう少しシンプルにしてもよかった。最後の階段登りのシーン、踏みしめる足取りだけで互いの覚悟が伝わってきて涙が出そうになったのに、なぜあんな陳腐な展開を割り込ませたのか……。

 なお、事実上の本編は、その神風動画が制作する、来年公開の「ニンジャバットマン」の予告編な! 最近のDC&WBのカマし方は、本気だとわかってきました。





DCスーパーヒーローズ vs 鷹の爪団 -
DCスーパーヒーローズ vs 鷹の爪団
posted by アッシュ at 13:18| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする