2015年03月14日

本日のTOHOシネマズ六本木の状況。午前6:00現在

理系歓喜週開始とTOHOシネマズデイが重なったので、今日はいろいろがんばる予定なのですが。
いちばんわかりやすいTOHOシネマズ六本木の状況。午前6:00現在。クリックで拡大。

20150314六本木0600AM.png

ライオンに吹く向かい風が強すぎる予感。
こういう場合、「広いスクリーン振っちゃったんだな、無茶しやがって」とか思うでしょ?

20150314六本木0600AMsc5.png

そんなことはないんだなこれが。いちばん混んでる回でこう。
予告編を見る限り、そんな極端に酷い作品とは思わなかったんだが……。
大沢たかおの明日はどっちだ。
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2015年03月13日

コラム


 「アメリカン・スナイパー」も略したら「アメスパ」かしら。



 今年はアニメミライやらんのかなと思ってたら、映画館でかけるのは東京アニメフェスティバルだけで座席は抽選なのか! (その代わりにテレビ放送をする模様)
 とりあえず応募はしてみた。



 伝記映画が公開されたばかりの辰巳ヨシヒロ氏が亡くなったとの報。
 自分の生涯がひとつのかたちになって、安心したのかな。
 残念です。



 「マーガレット・サッチャー -鉄の女の涙-」で、晩年認知症になって町をさまようサッチャー元首相の姿を見て、感涙を禁じえなかったものですが。
 よもやもっと残念な元首相が日本人から現れるとは思わなかったさ!
 何度でも言うけど、まともな神経で考えればとうてい実施不可能な公約を鵜呑みにして当時民主党に票を入れた奴らは、全員「マイ・バック・ページ」を見て猛省すること。



 いまTOHOシネマズに行くと、一番面白い瞬間が
 「キャラクターバトルクラブって略したらキャバクラだよね?」
 「だから帰れよ!」

 である可能性が高い疑惑。

 TOHOシネマズといえば、新宿開業時に「紙兎ロペ」押しをするらしいんだけど、あれだけは、どこらへんの人にどんなフックがかかって、「人気コンテンツ」な扱いを受けているのかまったくわからない。
 東急系がパクった?「野良スコ」の方がまだ面白いよね?



 一方で東急レクリエーションは、MM横浜つぶす前になんでムービルを改築しなかったんだろう。どうでもいい店舗削って小規模のスクリーンを2、3増やせば、MM横浜の代替としては十分な規模になったと思うのだけれど。
 せめてさ、相鉄から東急レクリエーションに譲渡されたときに内装はかなりいじったっぽいんだけど、そのときになぜ「和式便器のほうが多いトイレ」を残しちゃったりするのか、意味わかんないんですけど。



 恵比寿ガーデンシネマが復活するのはすばらしいニュースだし、ハイソな雰囲気はここの特徴だからいいんだけど、ページトップのバーにあるのが「デザイン」「フード&ドリンク」「ファシリティ」で、せっかくのオープニング特集(ゴーストワールドの上映が!)は ニュース枠に PDF へのリンクはっつけただけというウェブサイトの構成にイラッとする。
 映画館なんだから、公開する映画の情報にまっさきにアクセスできるようにしなさいよ!

 それにしても、
 「従来のアート系劇場とは異なり、
  “飲食の名店が集う恵比寿ガーデンプレイスにあって、食と共に映像を楽しむ映画館として”
  “ヱビスビール発祥の地であることから、提供する飲み物にこだわりのある映画館として”
  その在り方を再定義していきます。」

 その「従来のアート系劇場」の代表格が以前の恵比寿ガーデンシネマで、「飲食禁止」で10年以上突っ張ってたわけですが……。
 単にコンセッションで稼ぎたいのが本音なのはわかってますんで、まぁがんばって再定義してください。映画館で「食を楽しむ」とか本末転倒で、「飲食禁止」の方がコンセプトに据えるにはまだマシな発想だと思うけど。

<3/18 追記>
 Web サイトまともになってた!
 けど、後段に書いた「従来のアート系劇場とは異なり……」の文章までコンセプトから消えてるのはなぜなのか。
 ウチみたいな末端ブログが影響を与えたとも思えないので、やっぱ各方面からおんなじツッコミを受けたんだろうな。



 さぁ明日は、スティーブン・ホーキング博士と、知られざる天才アラン・チューリングの伝記映画の同時公開という、理系超歓喜週の始まりだゼ! 後者の方が期待大だけど、さぁどうなるか……。



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2015年01月04日

2014年ベスト&ワースト

 明けましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願いします。

 恒例のベスト&ワーストをお送りします。
 とはいえ、年間の新作には図抜けたものはなく、作品よりも新橋文化劇場が閉じたというのが最大のトピックスの一年だったかもしれません。
 なお、旧作・短編問わず、また、感想を書いていないものも含め、自分が昨年、映画館で見た作品の総数は136でした。


ベスト10

1位/100歳の華麗なる冒険
この100年の現代史はすべてじいちゃんの手のひらの上にあったのさ。ハイルじいちゃん! ブラボーじいちゃん! じじい最高!

2位/ベイマックス
年末最後に、心の底からワクワクする傑作が突っ込んできました。実家帰ったときに甥っ子に勧めといたけど、彼は妖怪ウォッチにすら関心がないらしい……。

3位/バルフィ! -人生に唄えば-
彼らがあんなに前向きに、人生明るいものだって信じて生きてるのに、心身健康なはずの我々が、後ろ向きに罵り合ってちゃダメなのよ。どっちが正しいとか悪いとか関係なく。そういう気分にしてくれる作品。



ここに上位作品の Amazon リンク入れたいんだけど、どれもまだ円盤化が決まってない!
年末公開のベイマックスはともかく、残り2本はちゃんとリリースされるのか……?
とりあえずパンフレットでお茶濁し。

【映画パンフレット】 100歳の華麗なる冒険   監督 フェリックス・ハーングレン キャスト ロバート・グスタフソン、イヴァル・ヴィクランデル、ダヴィド・ヴィバーグ -
【映画パンフレット】 100歳の華麗なる冒険
【映画パンフレット】 ベイマックス BIG HERO 6 監督  ドン・ホール/クリス・ウィリアムズ -
【映画パンフレット】 ベイマックス BIG HERO 6
【映画パンフレット】バルフィ!人生に唄えば  Barfi! 監督 アヌラーグ・バス キャスト ランビール・カプール、プリヤンカー・チョープラー、イリヤーナー・デクルーズ -
【映画パンフレット】バルフィ!人生に唄えば Barfi!



4位/機動戦士ガンダムUC
「Gのレコンギスタ」も始まったし、いまMXでやってるファーストガンダムもいよいよ佳境なのだけど、どこまでも拡張可能なガンダム世界観の分厚さにはやはり圧倒されます。
圧倒されてもきっちり咀嚼して、本作を4年がかりで完成させたスタッフの皆様、お疲れ様でした。

5位/テロ、ライブ
シチュエーションサスペンスの大傑作。「緊迫感」の演出においては、やはり韓国作品が頭一つ抜けてる気がします。

6位/STAND BY ME ドラえもん
なんだかんだで2014年いちばん泣けた作品。
あざとく作ると超宣言して、実際あざとく泣かせてくれたんだからいいじゃんか。

7位/ラスト・ベガス
ハリウッドの実写映画でいちばん面白かったのがこれ。ゴジラよりよほど王道娯楽。

8位/たまこラブストーリー
ひとつの映画として見た場合、「けいおん!」よりはるかに出来がいい。山田尚子監督は、この細やかな感覚のまま日常アニメを作り続けて欲しいです。

9位/7BOX
再度書きますが、「予算はなくとも、よい脚本と創意工夫があれば面白い映画は作れる!」という作品です。

10位/滝を見にいく
これまた、予算かけてなくともよい映画。何か、自分も映像作りにチャレンジしたくなってきますね。


次点は、
ジョバンニの島
ダラス・バイヤーズ・クラブ
6歳の僕が、大人になるまで
あたりか。
スガラムルディの魔女/刺さった男」でアレックス・デ・ラ・イグレシア監督の新作が見られたのも印象深い。

でも、「100歳の華麗なる冒険」のエントリでも書いたけど、「2014年映画館にかかった映画」だったら、
プレイタイム
アーネストとセレスティーヌ
ボーグマン
が抜けていて、これにじいちゃんとベイマックスを加えてベスト5です。
年末にミラノ座クロージング特集で見た、ビルパニックものの嚆矢として名高い「タワーリング・インフェルノ」もすばらしかったですね。


ワースト3

1位/THE NEXT GENERATION パトレイバー
まぁ、いろいろあったけど。ワーストはこれにしなきゃしょうがない。
押井守という個人の世界構築力の限界を彼自身に知らしめ、暴走を止める防波堤たりうる作品だった「パトレイバー」を、わがままを通すだけの道具に自分の手で変えてしまった以上、「奴は何もわかっていなかったんだ」と落胆するしかないじゃないか。
あぁそうそう、この作品と受けた印象が最も似ている作品は、これ。あの歳で老害になりはてたのだから、信者のみなさまにはご愁傷様としか。
幸いにして、押井守以外が監督しているものは何とか見られるらしい。

2位/神は死んだのか
「宗教映画」ならまだいい。この映画が許せないのは、他の宗教を許容しない「布教映画」であること。

3位/薔薇色のブー子
福田雄一がこういう映像作家だって知ってても、はっきりつまらんかった。普通の観客や、さしこ目当ての客はアレに耐えられたんだろうか。


 それでは、今年もまたよろしくお願いします。
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2014年12月06日

アニメ映画ベストテン


 感想書きが一段落したところで、今年もこちらの企画に参加します。
 過去の参加リスト。

 <SF映画ベストテン
 <ホラー映画ベストテン
 <スポーツ映画ベストテン

 今年はアニメです。気合いを入れて選びました。


1位/ルパン三世 カリオストロの城(1979/宮崎駿)

2位/ベルヴィル・ランデブー(2003/シルヴァン・ショメ)

3位/王立宇宙軍 オネアミスの翼(1987/山賀博之)

4位/トイ・ストーリー3(2010/リー・アンクリッチ)

5位/クレヨンしんちゃん モーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001/原恵一)

6位/屋根裏のポムネンカ(2009/イジー・バルタ)

7位/DEAD LEAVES(2004/今石洋之)

8位/マインド・ゲーム(2004/湯浅政明)

9位/銀河鉄道の夜(1985/杉井ギサブロー)

10位/餓鬼(1973/ピーター・フォルデス)


 次点で「エヴァ破」。
 いやまさか、エヴァまで自分内ランキングの圏外に落ちるとは思ってなかった! ミッシェル・オスロも新海誠もいない!
 その代わりに、というか、自分で言うのもなんですが、古今東西子供向けから大人向けまで、バラエティに富んだランキングになったと思います。

 特筆させてほしいのは、10位の「餓鬼」。
 これは、本当ならベスト3に入れていいのだけれど、ワッシュさんとこのベスト10は「1点しか入らなかった作品」を特集してくれるので、意図的にこの位置にしてます。

 以前もちらと書いたのだけれど、これを作ったピーター・フォルデス氏が「世界初のフルCGアニメーション映画監督」です。世界初のフルCG作品が「メタデータ」で、これはストーリーはないんだけど、第二作のこの「餓鬼」は鮮烈なテーマが評価され、アカデミー賞の短編部門にもノミネートされました。

 今回ふっと思い立って調べてみたら、NFBのサイトで公開されてました。
 埋め込み OK みたいなんで、みなさまもどうぞご覧ください。11分の短編です。
 (微妙にR-18&グロ注意/見るなら必ずラストシーンまで見るべし!)

Hunger by Peter Foldes, National Film Board of Canada


 これが40年以上前の作品であることを噛みしめるとよいのです。本当に傑作。



NFB Films -
NFB Films(アプリ)
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2014年12月01日

菅原文太氏死去

 またしても訃報。
 後を追ったとしか思えん……こんなとこまでライバル視しなくてもいいのに。
 ご冥福をお祈りします。

 ところで、遺作って「おおかみこどもの雨と雪」になるんですかね?



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2014年11月18日

高倉健氏死去


 ついにこの日が来てしまいました。
 避けがたいこととはいえ、本当に惜しい方を亡くしたと思います。
 こちらのニュースで、遺族側がきっちり「映画俳優」と表現していることに、なんか来るものがあります……。

 最後にもう一度、何か任侠で活躍する役柄を演じていただきたかった。
 残念です。


 ……つーか自分、この次のエントリに予定していた映画感想がすごく能天気なヤツなので、すごく書きにくいったら……。
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2014年10月29日

東京国際映画祭のコピーの話題


「お忘れなく」が日本語の言葉選びとして最悪の部類なのは間違いないけど、
このコピーの重要なポイントは「過去形」である、という論に一票。

英文のほうは普通に、「今はいなくてごめんなさい」的なニュアンスになるという話も。
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2014年10月09日

インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン2014

 ……というのが、明日からヒューマントラストシネマ渋谷で始まるんですが。

 インド映画絶賛推奨中の身だのに───忙しくて、というか、11月が見たい作品の超ラッシュになることがわかっていて、今は映画館通いを最小限にとどめて金と時間を温存せねばならぬために、見に行っている余裕がありません。

 とりあえず告知協力だけでも。嘆いたり怒ったりしたくなることが多い暗い世相ですが、だからってそのまま嘆いたり怒ったりしたら暗さに巻き込まれるだけです。まずはインド映画を見て、前向きになるのがよいのです!
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2014年07月03日

ディズニーのアニメーターの短編

 偶然ここで知りました。
 すげぇ。一秒たりとも目が離せなかった。


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2014年06月10日

ナイキのCMがカッチョイイ件



言葉聞き取れなくても、ベタベタな展開でも、下手な映画よりよほど面白かったよ!
ワールドカップ楽しみだねぇ。

……サッカーなんだから11人集めろよというツッコミは、ラストにああなるんなら、野暮ってもんか……?
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2014年05月06日

アニメ映画ベスト100

 アニメ映画のベスト100が発表されて、ちょっと話題になってますね。

 アニメ、CG、トゥーン、クレイアニメーションに影絵アニメまでひとくくりになっていて、なかなか壮観なラインナップです。
 日本のアニメが多いとはいえ、いちおう、半数以上見てたのはちょっと自慢。でも、ディズニーの古いのをもっとちゃんと見なきゃなぁ……「アイアン・ジャイアント」も見てないんだよね実は……。

 その他いくつか思ったこと。

○「トイ・ストーリー」が2>3というのは納得がいかん。

○「ファンタスティック・Mr.FOX」がベスト10入りとは意外すぎる。

○しれっと今年公開の「レゴ(R)ムービー」が49位に入っているのがちょっと笑える。

○ジブリが軒並み名を連ねているのはすごいと思うが、ラピュタ(84位)ナウシカの評価(96位)はちょっとおかしい。

○ヤン・シュヴァンクマイエルの「アリス」が12位というのもすばらしいが、それ以外はぐっと下がって、僕の好きな「オテサーネク」が95位なのはちょっと悲しい。

○その「アリス」や「ファンタスティック・プラネット」を「アート系」と定義すると、日米&アート系を除いたトップは僕の大好きな「ベルヴィル・ランデブー」(22位)。

○52位に「東京ゴッドファーザーズ」、53位に「マインドゲーム」が来てるのになぜ映画.com は 50位までで紹介をやめるのか……!



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2014年04月11日

押井守について

 前のエントリに何か凄いアクセス数来てて、かつ、「押井守のパトレイバーで何を見られると思ってたんだ」とかフックがかかった人がいるみたいなんで、少しだけ反論。

 ひとことでいうと、
 「じゃああんたらはこの第1章で、なんか押井守の作家性が見えたわけ?」


 あのね、僕も押井守は嫌いじゃないんですよ。
 でも、「彼の独自性を基準にする」気は一切ないです。むしろ、とりわけそうしてはいけない映像作家だと考えています。

 前も書いたけど、僕の持ってる押井守評は、「器を探してる人」なんです。
 彼が独自の感性や哲学を持ってるのは承知してます。でも、そこらへん分析してる方々には悪いけど、その「独自の哲学」だけではなんっっっも面白くないの。少なくとも、普通の人はついてこれないの。
 「天使のたまご」とか「紅い眼鏡」とか。ちゃんと見てるよ。途中で寝たけど。

 ところが、「うる星やつら」「パトレイバー」「攻殻機動隊」と、既存の世界観がしっかりしてる器に入れてはじめて、その独自性がしっくりと収まるのです。「その世界の異物」「その世界の特別な出来事」をくっきり浮かび上がらせ、その世界で主人公が活躍するダイナミックなストーリーを牽引するパワーを生む。
 そこがいい。僕にとっては、押井守の作品とは、彼がそれを目指したかどうかによらず、あくまでその作品世界を主体として語るべきエンターテイメントです。
 そして、「他人の世界観がエンタメ性を担保してくれる」ことに依存してきた事実は、押井守自身もよかれあしかれ自覚してると思ってます。


 むしろこの第1章は、「世界観を借りてる」ことにものすごく自覚的な内容だったと思うのです。押井守は、自分の哲学の披瀝を抑え、世界観が提供してくれるエンタメ性を利用して、自分から能動的に、誰もが楽しめるエンターテイメント作品を作ろうとしているように見えます。
 ちゃんと書いたとおり、「三代目」の設定や演技はよかったのです。あるいは、2回の「誤報」。あれは、「3回目にはちゃんと活躍するよ」と観客に期待させる、まさしく娯楽作の手管でしょう。
 散々書きましたけど、整備班のぐだぐだも、あれ、本人は面白いと思って作ってる。それは凄く伝わってきたんです。
 なのに、根幹部分で、「パトレイバーの映像化なのにパトレイバーを動かさない」という映像表現を選択してしまった。それを、彼自身が「面白い」と思って選んだのなら、彼にはまだ、自身ではエンターテイメントを作る力がない、としかいえない。

 つまり、「エンタメ性を他人の世界観で担保する」作品ばかり作り続け、「自分自身は今までちゃんとエンターテイメントに向き合ってこなかった、自分の哲学にばっかり執心して『観客を楽しませる』ことに向き合ってこなかった」ツケが出た。僕はそう考えます。
 彼の頭の中にある「エンターテイメント」は、きっと70〜80年代の貧乏特撮のまんまなんでしょう。


 それでも彼の哲学を、独自性を絶対視したいなら、ずっと信じていてください。
 僕はしません。


<追記>
 あぁ! そうか! 感想エントリの
 「はっきり書きます。「パトレイバーのバトルシーン」とちゃんと呼べる部分は、ゼロです。一秒もありません。信じられないと思いますが、これをツカミの第一章でやってしまったのです。」
 なんでこの部分に突っかかられてるのかやっとわかったぞ!

 みんな、「押井守はパトレイバーを動かすわけない」と思って見てたのか! 原作の日常パート的な部分しかやんねぇだろうと! そんなら、パトレイバーが動かないのは当たり前で、あんだけ出てくりゃむしろ満足って感想になると!
 でも「それだけ」を金払って見に行くのか? ハードル低すぎだろ。あまりの低さに、押井守の方がびっくりしてるに違いないよ!

<追記2>
 ちょっといいたとえを思いついたので、今さらだけどもう少し書いとこ。

 確かに僕は「辛さが売りのカレー屋に行って、辛くない普通のカレーだと思い込んで頼んで、辛さに驚いてる」ような感想を書いたのかも知れない。
 でもさ、「カレー」の看板がかかってて、カレーが出てこなかったら普通怒るだろ。

 でだ。
 「辛さが売りのカレー屋で普通のカレーを頼んだら、10辛のカレーが出てきた」なら、しょうがないよ。他の客はみんなそれを頼んでるんだろうから。
 「辛さが売りのカレー屋でカレーを頼んだら、10辛のスパイスだけ目の前に置かれた」なら、
 怒ったとしても、「頼んだものと違うけど、こだわりはわかるよ」といえる。
 だけど本作はね、僕に言わせると。
 「辛さが売りのカレー屋でカレーを頼んだら、10辛のスパイスをかけたおかゆライスが出てきた」なんだよ。
 鳥坂さんもびっくりだろこんなの!

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2014年02月25日

新海誠の新作


 Z会のCMですが、今日から公開されました。
 ……イマドキの高校生に向けて「イマドキの高校生」を描かせて、かつこんな純朴設定→東大なんて流れにOKを出してもらえるのは新海誠だけだと思います。



 それにしても、田中将賀にメガネ描かすとどうしてこのもっさい形状?



劇場アニメーション『言の葉の庭』 Blu-ray 【サウンドトラックCD付】 / 入野自由, 花澤香菜 (出演); 新海誠 (監督)劇場アニメーション『言の葉の庭』 Blu-ray
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2014年02月04日

フィリップ・シーモア・ホフマンの訃報

訃報そのものにも驚いたけれど、46歳だった、というのにもっと驚きました。遅咲きで還暦近い人だと思ってたので。……それくらい老けて見えたのも、麻薬の影響だったんでしょうか。



ザ・マスター(字幕版)ザ・マスター(字幕版)
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2014年02月03日

ブレイクブレイドTV放送

 劇場版全六作をテレビ用に再構成……マジっすか。
 ……テレビ放送した後に「未来福音」やった「空の境界」みたいなパターンなのはわかるけど、「新規展開→外伝のOVA」ってのがワケわからん。ちゃんと続き作るんじゃねぇのかよ。
 だとすればやっぱり、尻切れトンボのまままた放置するってことか。本編がまともに終わってないのに「外伝」っていちばん最低なパターンだぞそれ。

 というわけで今のうちにまとめとく。はじめは期待したけど後半どっちらけになっていく「ブレイクブレイド」劇場版全六作の感想。-1- -2- -3- -4- -5- -6-



劇場版 ブレイク ブレイド 第一章 覚醒ノ刻 [Broken Blade Vol.1] [Blu-ray] / 保志総一朗, 斎藤千和, 中村悠一, 神谷浩史, 花澤香菜 (出演); 総監督:アミノテツロ, 監督:羽原信義 (監督)劇場版 ブレイク ブレイド 第一章 覚醒ノ刻
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2014年01月17日

映画史上最も人を殺した俳優トップ25


 けっこう笑った記事・映画史上最も人を殺した俳優トップ25。

 若山富三郎が、へぇぇ……と思うと同時に(つーか、日本人のこの数字ってのは、たぶん海外に輸出されたものだけ、なんだろうな。末端の時代劇ややくざ映画を含めてきちんとカウントしたらもっとすごいことになりそうな)……、

 個人的に注目したいのは、9位のクライヴ・オーウェン。
 あんた、ほとんどシューテム・アップ1本でランクインしてるだろ!



シューテム・アップ [Blu-ray] / クライヴ・オーウェン, モニカ・ベルッチ, ポール・ジアマッティ (出演); マイケル・デイヴィス (監督)シューテム・アップ [Blu-ray] / クライヴ・オーウェン
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2013年12月31日

2013年ベスト&ワースト

 そんなわけで、今年はこのエントリにて打ち止めとします。
 なんだかんだでけっこう見たなぁ。感想書いてないのや複数回観賞、名画座も含めると、実は140本くらい行ってます……。


ベスト10

1位/きっと、うまくいく
年末の新文芸座で再見。やっぱり幸福な気分になれた。当然ながら、2013年いちばん泣けた作品。
インターバル前の写真撮影は、つまり毎年度やってるってことね。



きっと、うまくいく [Blu-ray] / アーミル・カーン, カリーナ・カプール, R・マーダヴァン, シャルマン・ジョーシー (出演); ラージクマール・ヒラニ (監督)きっと、うまくいく [Blu-ray]



2位/ゼロ・グラビティ

圧倒的な宇宙感。まだ見てない人はぜひ。

3位/風立ちぬ
宮崎駿を好き放題させたら、傑作ができるのはもうしょうがない。

 順位をつけてから、気づいたんです。
 この上位三本、どれも主人公がエンジニアだ。
 自分ってつくづく理系なんだなぁ、と思いました。
 最近実感するようになったことなんですが、文系人間と理系人間って、出た学校関係なしに、本当に思考が違います。文系は、過去の出来事から現在を分析する。だから未来をあまり想定しない。理系は、現在の情報から未来を構築する。過去をあまり重視しない。
 この三本は、その物語の後に来る未来の変革を、エンジニア目線でちゃんと見据えている。だから好きになれるんだと思います。
 で、偏見と言われてもかまわないですが、昨今の邦画のダメな理由のひとつは、発想が文系的すぎるからでは。「主人公の気持ち」にしかフォーカスしないから、その物語の後、作品世界はどうなるの? と尋ねても、回答は曖昧かみみっちいかどっちかにしかならないように思えます。


4位/オーガスト・ウォーズ
「すぐそばにある日常」としての戦争描写がすばらしかった。

5位/ゴーストライダー2
アイアンマンもウルヴァリンもスーパーマンもさしおいて、今年最高のヒーローものであったと、僕だけは思います。

6位/夜のとばりの物語 -醒めない夢- の「怪物のあるじ」
7位/アニメミライ2013 の 「リトルウィッチアカデミア」
どちらも、わずか15分&25分に物語のエッセンスをハイテンポかつ濃密に詰め込む豪腕に感動しました。

8位/キャビン
これ一本でホラー映画を十本くらい見たのと同じ熱量があります。あの終盤のたたみ込み、もう一度観てみたいなぁ。

9位/宇宙戦艦ヤマト2199
愛のあるリメイク、堂々の完結。お疲れ様でした!

10位/劇場版花咲くいろは
まどマギよりかぐや姫より、今年もう一本アニメをあげるならこれ。


 次点は、その「劇場版まどか☆マギカ・新編」、「ボクたちの交換日記」「ラスト・デイズ」「ザ・コールの中盤まで」あたりでしょうか。

 あと、TOHOシネマズの「上映前」は今年もダメだったわけですが、109シネマズの上映前諸注意「シネマのフチ子さん」のしゅが美(佐藤聡美)ボイスがサイコーです。毎度癒されます。……その後にアーデントマトちゃん(神奈川ローカルの派遣会社CM)が来なければなぁ。


ワースト3

1位/インターミッション
今年文句なしにダントツのワースト。期待が非常に大きかった分、本気で怒りに震えた。「映画って何でもありですから」って理屈は、こんな志の低い作品の言い訳のためにあるのではない。

2位/愛、アムール
まさかパルムドール作品をワーストに据えることがあろうとは。「信頼して相談できる友人や家族がいない寂しい老後」ってだけの話を「夫婦の至上の愛」に捏造されてもなぁ。

3位/オブリビオン
とにかくあの酷いパクリが許せないので。


 それではよいお年を!
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2013年12月21日

ゼロ・グラビティのスピンオフ

 破壊屋さんで紹介されていた、ゼロ・グラビティのスピンオフ作品に関するロケットニュースの記事。
 ……事実上、登場人物がふたりしかいない作品のスピンオフってなんじゃらほい、と思って見てみれば……あれか、あのシーンか! うわぁぁぁ……。
 何か、くるものがあります。

 ゼロ・グラビティ見た人は必見。ていうか、見る前に見て、何だろコレ? と思いつつ映画館に行った方がいいんじゃないかな。

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2013年12月14日

SF映画ベストテン

 今年もこちらの企画に参加します……ギリギリで申し訳ないです。
 つったって、「ゼロ・グラビティ」見ずにこの企画に参加するわけにはいかないじゃん!
 「ゼロ・グラビティ」は初日に IMAX で見てきましたが、その感想より先に、このエントリを先行させます。年度は日本公開年。


1位/王立宇宙軍 オネアミスの翼(1987)

2位/月に囚われた男(2010)

3位/ゼロ・グラビティ(2013)

4位/ミッション:8ミニッツ(2011)

5位/ロボット(2012)

6位/新世紀ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009)

7位/宇宙戦争(2005)

8位/不思議惑星キン・ザ・ザ(1986)

9位/ミラクル7号(2008)

10位/ほしのこえ(2002)


 ゼロ・グラビティによって押し出されたのは「スペースボール(1987)」。パロディのスペースボールの方が本家よりよほど気に入ってるってのは、僕くらいのような気がするけど。「機動戦士ガンダムUC」「ザ・コア」「WALL/E」「マーズ・アタック!」あたりも悩みました。

 ところで、まどマギ入れてる人多いですが、あれはSFじゃなくて宗教説話だと思うのです。
 ……あぁ、神話もある意味SFか。



王立宇宙軍 オネアミスの翼 [Royal Space Force−The Wings of Honneamise] [Blu-ray] / 森本レオ, 弥生みつき, 内田 稔, 飯塚昭三 (出演); 山賀博之 (監督)王立宇宙軍 オネアミスの翼
月に囚われた男 [Blu-ray] / ケヴィン・スペイシー(ガーティの声), サム・ロックウェル (出演); ダンカン・ジョーンズ (監督)月に囚われた男
ゼロ・グラビティ [Soundtrack]国内盤 [Box set, Cast Recording, Single, CD+DVD, Clean, Compilation, Content/Copy-Protected CD, Deluxe Edition, Enhanced, Explicit Lyrics, Extra tracks, Hybrid SACD, Limited Edition, Live, Maxi, Original recording, Original recording remastered, Remixes included, Ringle, SACD, SHM-CD, Soundtrack, Special Edition] / スティーブン・プライス (CD - 2013)ゼロ・グラビティ [Soundtrack]国内盤
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2013年09月08日

今週の三軒茶屋シネマ

 「ウォーター・ボーイズ」と「スウィング・ガールズ」の、矢口史靖セーシュンもの二本立て。
 あぁ……何度見ても素晴らしい……「スウィング・ガールズ」における本仮屋ユイカas関口さんは、人類史上最強のメガネっ娘だよね……。


 それにしても三軒茶屋シネマは、いつまで営業を続けられるんでしょうか。先般、お隣の中央劇場が閉じて、「昭和の映画館」の名跡を引き継いでるとしかみえない状況です(=設備が全然更新されていない)。ほんと、せめて内装だけでもなんとかしようよ。館内で最も新しくみえるのが「携帯電話ご遠慮ください」の看板って……。

 でも今回久しぶりに(二年ぶりくらい)行ってみたら、ひとつ壮絶な進化を遂げていたんだぜ! なんと、単色だったチラシ兼割引券がカラー化してたんだ!
posted by アッシュ at 03:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする