2017年05月27日

皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ

[80点]@ヒューマントラストシネマ有楽町

 このタイトルでイタリア映画。「イタリア初のスーパーヒーロー映画」を謳われ、現地で大ヒットした日本産ロボットアニメ「鋼鉄ジーグ」をモチーフにしている作品。



 マジ泣きした。
 男がヒーローになる、その瞬間に。


 起きるイベントは、クッソ陳腐なのに。
 気の利いた言葉などなく、説明するのも馬鹿馬鹿しいほどの顛末なのに。
 ハリウッドがいくらヒーローのビギニングものを並べたところで、決して至ることのない境地。
 底流にある、アメリカも日本も比べようもないほどの、今の南欧の窮状。若者はもがいてももがいても這い上がれないプレッシャーの下に生きていて、とりわけド底辺の小心なゴロツキ、「ヒーローという立場があること」すら知らず信じずに生きてきた男が、ヒーローになるまでの物語。凡百のヒーローとは、落差が違いすぎる。
 「彼らの理解できる範疇でのヒーロー像」は、実はちゃんと存在していて、多くの者が無邪気にそれを目指している。しかし本作の悪役は、それに近づこうともがいて、手段を見失い、堕ちていくのである。
 真のヒーローの居場所はもっと高い。かつてイタリアに旋風を巻き起こしヒーローの代名詞となった「鋼鉄ジーグ」は、そんな範疇に収まってはいない!


 断言してもいい。
 本作の主人公エンツォは、世界ヒーロー史上、「ヒーローになる前のメンタリティが最も低い」キャラクターである。
 物語の開始時点の彼は、善も正義も、愛も勇気も、情も絆も、希望も野心も、祈りも怒りも、およそヒーローと結びつくものをかけらも持ち合わせていない。
本当に何もなく、あらゆるものから物理的にも精神的にも逃げ続けて生きている。

 そんな男が、ヒーローになる。
 そんな男でも、ヒーローになれるのだ。


 ならばなんとする。君は何をする。
 せめて刮目して見よ。男がヒーローになるその瞬間を!



スーパーロボット超合金 鋼鉄ジーグ 約130mm ABS&PVC&ダイキャスト製 塗装済み可動フィギュア -
スーパーロボット超合金 鋼鉄ジーグ 約130mm ABS&PVC&ダイキャスト製 塗装済み可動フィギュア



 せっかく気合い入った文章が書けたのでここで締めたいところだけど、少し追記しておきたいことが。
 冒頭にどーんと漢字入りのタイトルが出てくるので、へぇイタリア映画でもディズニーみたいに日本語訳でタイトル入れるようになったんだー、と思ってたら、パンフレット読んで驚いた。

 「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」これ、邦題じゃないのな。原題。イタリアでも、正式なタイトルが日本語なんですって。どんだけ愛されてるんだ鋼鉄ジーグ。

 それだけの愛に満ちてるのに、本場日本での反応が悪いのは残念。
 あのタイトルバック見るのと、エンディングのカバー曲を聴くだけでも日本に輸入された価値があると思うので、マーベル辺りの、悩むヒーローに食傷気味の方は是非。
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2017年05月25日

BLAME!

[80点]@新宿ピカデリー

 原作二瓶勉・製作ポリゴンピクチュアズの、「シドニアの騎士」の組み合わせによる3Dアニメーション新作。

 見終わって最初の率直な感想はこう!
 「これは世界で売れる」
 作っては作ってはクソを積み上げてきた「3Dジャパニメーション」が、やっと「売れる型」かつ「日本ならでは」に到達しました。寿ぐべきです。
 「レンダリングの都合上」3人か4人しか登場人物がいないのに、世界の運命をブン回す悪習はもはやありません。本作など、最大の難点が、「キャラが余っていて」効果的なキャラ配置ができず、ラスボス登場からの流れにもたつきを感じる点、ときてるんですから。

 シドニアも海外評価高いようですが、あちらはジャパニメーション文脈の比率が高いので、こちらの方が絶対いける。何しろ、西部劇の時代から紡がれる王道の物語構造(「マッドマックス」も同パターン)を、「男の背中」で締めて見せつけるこの説得力!
 さらには、物語空間が狭いにもかかわらず、3D背景にもキャラ構築にも奥行きがあり、さらなる広がりを感じるので、ダークな色彩なのになんか画面やキャラの動きを見てるだけでワクワク感があるんですよ。これはもう、絶対シリーズ化すべきです。

 なお、NETFLIX の同時配信で、映画館での公開は2週間限定だそうです。NETFLIX が、かなりの製作費を突っ込みつつもわりと自由に作品を作らせてくれるのはいい時代なのでしょうが、それでもこれは映画館で見るべき作品と思います。うまい棲み分けができてゆけばいいのですが……。



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2017年05月24日

メッセージ

[55点]@ユナイテッドシネマ豊洲

 秋に「ブレードランナー2049」が控えるドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の、ファーストコンタクトものSF。異星人のUFOが「ばかうけ」に似てるというのでちょっと話題に。
 映像はとてもよいデキで、この映像センスでブレードランナーが見られるなら、それはすごく楽しみだ、というべきなんですが、本作は内容的にな。そもそも映像化に向く原作だったか、という点でな……。

 あの手この手で苦心して「言語」で異星人とコミュニケーションしようと試みる前半部分は、ヒットさせづらそうな地味な絵面ながらも、個人的にはすごくwktkしながら見ておったのですが、後半で明かされる「仕掛けられたトリック」により、話は確実にヒット作的な方向に切り替わりつつも前半部とあまりに乖離してしまいます。というか、そこまでの苦労話を粉々にぶっ壊します。「いかに対話するか」の物語だったはずのものがなぜそのように変容するのか、正気を疑うレベル。
 うん、まぁ、コミュニケーションは大事だ、「それ」すらも、コミュニケーションに成功しなければ伝えられなかったわけだから……。

 以下ネタバレ注意。



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2017年05月15日

スプリット

[65点]@ユナイテッドシネマ豊洲

 M・ナイト・シャマラン監督の新作は、多重人格者が女子高生を誘拐する、という内容のシチュエーションホラー、なんですが……。
 あー……うーん……そーかぁ……。


 いやさ、まさかシャマラン監督作品で、「続編が決まっている」ので「含みを持たせて終わる」というエンディングを見ることになろうとは夢にも思わなかったですよ……。つーか、そのクロスオーバーする旧作、オレ知らんし!
 ヒロインのケイシーちゃんも「虐待を受けていた」のは明らかなので、「ビースト同士の殺し合い」か「つがいになる」か、どちらの終わりを選択するのだろう、と思って見ていた自分としては、どちらにも至らないのは消化不良としか言いようがないです。「続編」のせいでそういう中途半端に陥ったのだとしたら、あまりにもったいない。


 とはいえ、「製作費のうち最も高額なのはジェームス・マカヴォイのギャラ」としか思えない超安い絵面ながら、最後まで目を離せない緊迫感。これも「ヴィジット」同様、安易なパターンのB級映画を、実力者が全力でぶん殴りにいった感があります。

 しかもジェームス・マカヴォイを使って、「超能力者がいかにして生まれるか」という「X-MEN」を連想せざるをえない内容を、すごく卑近な観点からやってのけるあたり職人芸なツボの押さえ方で、アメリカでヒットしたのも当然、という気がしました。



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2017年05月09日

「バーフバリ」がチネチッタ他で上映

 1週間限定上映なんて馬鹿じゃねーの、とか言ってたら、「バーフバリ」がじわじわ上映拡大中です。
 チネチッタは LIVEサウンド だってさ!

 公式サイトの上映館情報。

 ホンマおもろいのでみんな見ようぜ! バーフバリ! バーフバリ!
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2017年05月02日

短評(フリーファイヤー/3月のライオン後編)


フリー・ファイヤー
[35点]
@チネチッタ
 見る直前に、実はあの駄作「ハイ・ライズ」の監督の作品と気づきました。でも、まさかチンピラがパカスカ銃撃戦するだけの内容に下手打つまい、だったらあのザラザラした質感の映像は合うんじゃないかな、と思っていたら。
 冒頭に出た「監督からのメッセージ」の言い訳がましい内容からして、手ごたえが変だったんですが。いやもう……退屈だった。
 だって、誰が誰を何の意図で撃つか、という表現がほとんどないんだもん。これ、銃撃戦て言わないよ! やたらに銃声がしてるだけだよ! パンパン音がしてる合間にみんな独り言をぐだぐだ並べてるのと何も違わないよ!
 あー、この監督の作品は二度と見ません。確実に時間の無駄。



3月のライオン -後編-
[70点]
@チネチッタ
 前編。
 いやはや今回も「対局シーン」が圧巻。今回は主人公がその立場に立つので、圧巻度合いがいや増しています。新キャラは伊勢谷友介くらいで、前編が前提にあれば「キャラが立ってない」感もなく、非常にのめり込んで見られました。
 ただ「対局」が凄いってことはつまり、大友監督は「強い孤高の男同士の勝負」にリキを入れている感じで、周辺にある「家族話」とは乖離しててバランスが悪い気はします。

 そこらへんの家族話がいまひとつピリッとしない理由は別にもあって、「中学生に見えない清原果耶」「年上に見えない有村架純」が主犯だと思います(特にあのイジメシーン、まんまチープな学園ホラーに突っ込みそうな気がしたヨ!)。神木隆之介や伊藤英明の凄みも、撮影は単に顔どアップにしてるだけ、と考えると、監督の力量と言うよりは俳優個々人の演技力、と思われ、うーん、正直まだ大友監督は信頼しきれない。
 というか、彼には変にウェットな要素のある作品を与えない方がいいのでは。升田幸三あたりのガチ勝負師を勝負師としてのみ撮るような作品の方が……、あ、そうか、この撮り方で「月下の棋士」を見てみたいかも!



 あと、映画の内容とは全然関係ないんだけど、前編でも書いたとおり、自分の目的の一つは、スピッツをカバーした、エンディングの「春の歌」でした。

 ……予告編の段階で気づいてろよって話ではあったのですが。
 これ、「愛と希望より前に響く」じゃなく「愛と希望を、より前に響く」って歌ってない? 愛と希望というものが存在して、それをもっと響かせよう、というニュアンスに変えてない?

 ふざけんなよファッキン編曲者。原曲と意味が真逆じゃネェか。ていうかその後の「愛も希望も作り始める さえぎるな」と合わなくなってるだろうが。
 愛も希望もない(あるいは、陳腐で価値がない)ところに春の歌は響いているのであって、そこでガムシャラに進んでいく詞が、まんま「将棋しかねぇんだよ」な桐山零に合致するからテーマ曲たりえてるんじゃねぇのかよ!



スーベニア - スピッツ
スーベニア - スピッツ
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2017年04月27日

短評(Free!/アニメたまご2017/人生タクシー)


 転売ヤーの話が話題になっていますが、ふっと思ったのは「立川シネマシティはキャンセルが上映20分前まで可。キャンセル料金はかからない神仕様」だってことです。キャンセル不可になった時刻をもって支払い確定。
 物理的な発券開始をそれ以降、会場内のみに設定すれば、転売可能な状況が極めて限定されるのでかなり抑止になると思うのですがどうでしょうか。シネマシティのシステムを作った会社は、汎用性を高めて、発券インフラも合わせて各種イベント会場に売りつけたらすごく喜ばれると思います。



劇場版 Free! -Timeless Medley- 絆
[50点]
@チネチッタ
 あ、この二部作って「総集編と新作の組み合わせ」じゃなくて「総集編2本」で、その先に新作を作るのか……じゃあ次は見ないな……。
 「フォトセッションつき舞台挨拶」という上映前特典映像の謎っぷりと、それよりさらに前「キンプリ新作の予告編」がいちばん面白かったので、本編はもはや必要なかったかもしれません。


アニメたまご2017
[75点]
@テアトル新宿
 アニメミライを後継している企画の一般公開が、テアトル新宿で1週間限定、レイトショー1回のみで実現。しかし平日だったとはいえ、もう少し入ってほしい……。
 で、今年は……面白いかどうかはまったく別として(ていうか他の3作品のほうがよほど面白いし出来もよかったはずなのだが)最後の「ずんだホライずん」が、目も耳も魂も記憶も根こそぎ全部持っていく破壊的なインパクトなので、もう少しバランスを取ったほうがいいと思いました(笑!


人生タクシー
[評価不可]
@新宿武蔵野館
 イランで20年の「映画製作禁止」の刑に服しているはずのパナヒ監督の新作は、もっと「法の抜け穴」的に撮った作品かと思ったら、「映画ではない」とした曖昧さを脱してはっきり「映画」でした。
 複数のカメラを使いカットを割ってきりきり切り替わる映像といい、序盤に張った伏線が終盤に生きる展開といい、同様に車内のカメラだけで撮った「逃走車」かそれ以上に「映画」です。無論、意図的でしょう、中盤以降ハッキリと、監督が現況に不満と抗議をぶつける「主張」があらわになっていきますから。そりゃイランでは上映許可出ませんわな。ちょっと意外でした。
 ただ、姪っ子ちゃんの言動そして存在感は素晴らしいのだけど、彼女に業を背負わせる形でこの作品に巻き込むのは個人的には好かない……というのは日本人の感覚かな。


 ところで、この作品は尺が短いためか、本編の前に日本人監督による短編が2本差し挟まれます。しかし、松江哲明監督はともかく、森達也のものは、「本作をおススメしたい」気持より「この森達也の愚行を誰にも見てもらいたくない」気持ちが上回るひどさのため[評価不可]としました。
 それを「日本で」表に出したって、厚顔無恥なひけらかしでしかないだろうに。「イランで」やってこい、話はそれからだ。
 でもそうしたところで、相手にすらされるまい。「映像作品」としてみたとき、撮影技術から脚本から、撮って何を伝えるかというカメラに込める意志の強さから、すべてにおいて、本編内で示される「イランの子供のその場の思いつき」に劣る惨憺たる内容だからだ。
 これが日本のドキュメンタリー映像作家のトップレベル? 日本の映画界はどこまで堕ちれば気が済むのだ。



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2017年04月17日

夜は短し歩けよ乙女

[80点]TOHOシネマズ新宿

 急に忙しくなって、更新滞りそうです……「人生タクシー」をいつ見られるかわからない……



 まず最初にすごく思うのは、湯浅政明監督が「デビルマン」を作るという話で。
 うがった見方かも知らんけど、超一流アニメ監督連れてきて/前哨戦にその監督の作品の新作を2本も公開/なおかつその2本が、「すでに評価の高い作品を作った座組」と「監督が好き放題やる完全新作」という組み合わせ、と、デビルマン映像化を再度企画として成立させるにはこれだけのみそぎが必要だったのか、と思わずにはいられず……。
 業が深すぎるぜデビルマン。


 で、まず公開されたのが本作。原作森見登美彦/脚本上田誠(劇団ヨーロッパ企画、個人的には「サマータイムマシンブルース」も忘れられない)と組んだ、週アニメの傑作「四畳半神話大系」とほぼ同一世界観の作品で、「黒髪の乙女」と彼女に恋する「先輩」の一夜の追いつ追われつ。……一夜のはずなのに一年が過ぎているキテレツな時間軸。

 いやもうスゴいわ。
 語彙乏しくって申し訳ないけど、湯浅監督の場合、どこがどうとか詳しく説明できる人そんなにいないと思うんで、許して。
 とりあえず、サイケで人智の想像及ばぬ凄まじいアニメーションが描き出すキテレツ時間軸に、大量の伏線とその回収を仕込んでなんら違和感なく、しかも重要なポイントは逃さず伝えてくる恐ろしい手際。
 見た目は全部無駄で大仰なことばかりしているように見えて、まるで無駄なところがないです。

 予告編を見ていて不安だったのは声優・星野源でした。どう聞いてもただのおっさんだったので。「聖☆お兄さん」はおっさんでよかったのだけども。
 坂本真綾→花澤香菜は、「乙女」のキャラが別物になっているので理解できます。「先輩」もだいぶキャラが違うとはいえ、四畳半神話大系における浅沼晋太郎の「こじらせた学生」演技は絶品なので、星野源が果たしてその域に到れるや否や。
 が、この作品って、実は乙女の方がメインで、先輩はあまり出番がない。少しずつ慣らしていって、ラストに一気に脳内会議、という弾けかたなので、納得のデキでした。あのシーンの浅沼晋太郎版も聞いてみたい気がしますけども。


 いずれにせよ、湯浅政明がいよいよメジャー級評価を受けはじめたようで喜ばしい限り。
 次の「夜明け告げるルーのうた」も楽しみです。一見してポニョみたいな設定に、わりと普通の話を載せてるぽいのが意外なのですが……さぁどうでるか。



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2017年04月11日

バーフバリ 伝説誕生

[80点]@新宿ピカデリー

 あと3日しか機会がない。すぐに書きおおせねばならぬ。
 これが、この作品が、都心では1週間限定1日1回しか上映されないだと?!
 映画界馬鹿じゃねーの?!


 インド歴代興収ナンバー1、そしてインド映画で初めてアメリカでの週末興収ベスト10に入ったという、インドの古代叙事詩における伝説の戦士を描いた一大スペクタクル……とかいう惹句はこの際置いといて。

 ハッキリ言う。
 インド映画の主人公はだいたいみんなヒーローでイケメンだが、本作の主人公は突き抜けてイケメンである。
 よくありがちな貴種流離譚だのに、そのありがちなストーリーを、ここまで超カッコよく描写した作品にはそう滅多にお目にかかれない。境遇、性格、行動、戦いぶり、肉体美、女の手玉の取り方に至るまで、すべてのイケメンぶりに説得力がある恐るべきイケメンである。
 あらゆる女子は、壁ドンとか顎クイとか、そこらのスイーツなラブコメを見てる場合じゃない。ヒゲが生理的にダメというのでもない限り、絶対に今週中に新宿ピカデリーに駆けつけて本作を見るべきである。そして惚れよ。鼻血を吹け。高橋一生やら星野源やらジョニデやらあんなヤサくてチャラいの、どうっでもよくなること請け合いである。

 惜しむらくは、本作は、終盤の合戦シーンがヌルい。
 いや、本当はスゴいのだ。合戦全体を俯瞰し、作戦をきちんと説明した上で緻密に描写し、すべてのキャラクターに目配せをしつつ、大量のエキストラによる組んずほぐれつの迫力ある集団戦を演出するという、現代の日本映画の合戦なんか鼻毛で吹き飛ばす、ハリウッドでさえここまできちんとやっているのは少ないと思えるくらい、完璧な合戦シーンである。
 だがしかし、本作に限っては、(説明された作戦通りに進行するので)だいたい予想の範疇で収まる上に視点をあちこち切り替えるので、主人公のイケメン度が薄れる、という意味でヌルいのである。
 もっとイケメンぶりを見せよ! バーフバリ! バーフバリ!

 なお、本作は二部作の前半であり、がっつりクライマックスを見せた後にすさまじく完璧なヒキを入れた上で「次回に続く」である。日本で安易に前後編公開をやっている連中は土下座しつつ刮目すべきである。


 後半はせめてもっとちゃんと公開してくれ。頼む。
 あとできれば、今回かかっているのは例によって英語圏向けの編集されたバージョンに見えるので(明らかにブツ切られた部分がある)、完全版の公開もお願いしたい。



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2017年04月10日

GHOST IN THE SHELL

[65点]@TOHOシネマズ新宿

 あーっ! あーっ! なるほど。なんかこう、せつないというかはがゆいというか。
 言わずと知れたスカヨハ攻殻。すごくわかる。攻殻機動隊って、海外じゃこういう受け止められ方してるんだなって。

 この作品、ひとことでいえば「アメリカナイズされた押井版攻殻」です(まったく同じ構図がバリバリ出てきます。でもエンドロールに押井守の名はなかったような……大丈夫なのか?)それは結局、「ブレードランナーへの先祖返り」へ帰着している。

 博覧強記に裏打ちされた未来世界で、むくつけき男どもを従え圧倒的なハッキング能力を駆使してサイバー犯罪を制圧する、僕らの思う「草薙素子少佐」像の魅力からはほど遠い作品ではありますが、これまでのジャパニーズコンテンツの安易な取り込みとは少し違い、「欧米が需要とみなすのはそこではない」とはっきり突きつけられた印象です。
 ブレードランナーを嚆矢として、以降いくつも後追いで作られた、猥雑な世界観でストイックかつウェットに進行するダークSFの一亜種。その視点でとらえれば、よくできた作品といえるのでは、と思えます。

 そして、「アメリカナイズ」つまり欧米でマスに向かって売ることを意識したとき、攻殻機動隊の世界観で最も重要といえる、「自らを情報化してネットワークに溶かし、それをもってなお生きているとする」結末は選択できない、は前提であったのだと思います。生命と自我を切り離す思想は伝わらない、と。これはもはや宗教や倫理の国民性で語る域でしょう。
 押井攻殻で人形使いにダイブするシーンを模したラストで、はっきりと「それはできない」と言ってのけるだから、意図的というか明確な差別化というか……製作陣の側にも、本来の結末が特色でありオリジナリティたりうると理解する人もいたでしょうから、悔しさがにじみ出ているというか。
 フル義体なんだから、人種は無論、見目そのものすらまったく本質にないのに、ホワイトウォッシュ問題でも敵視されて評価を下げたというのもまた欧米的です。「攻殻機動隊」というコンテンツをもってしても越えられない、高い壁がまだまだ存在するのですね。


 個人的には、「そうなるのかー」と歯がゆく思いつつも、あるていどは予想の範囲内でしたし、本作が作られたことに満足してます。
 本作が出る前に、比較的ウェットな ARISE シリーズが挟まれていたのも、個人的な許容レベルを上げるのに一役買ったかもしれません。本作の吹替は田中敦子・大塚明夫のオリジナル座組と聞きますが、坂本真綾の方がウェット感が出たのでは(自分が見たのは字幕版)。

 ビートたけしの荒巻課長が、全編日本語で演技していたのはちょっと意外でした。違和感がなくて助かりました(ビートたけしは割舌が悪いので、英語字幕が出る方がわかりやすい。吹き替えでちゃんと馴染んで聞けたのでしょうか?)
 ただ、だとすると、あの世界では自動翻訳が普通に成立してる設定だと思うので、もっと各国語が飛び交ったほうが面白かったと思うし、ホワイトウォッシュの話も薄れたんでないのかな?

 最後に、この作品で最も dis りたい点。
 ラスボス多脚砲台が……デザインといい武装設定といい、戦闘アクションのスケールの小ささといい、おまけに、悪役がニヤニヤしながら単にリモコンで動かすだけの仕様とか、何十年前の発想だよというレベル。あれだけは、あらゆる士郎正宗映像化の最下層と言わざるをえません。



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2017年04月07日

短評(レゴバットマン/ハードコア)


 今回は無理です……
 対決もので、両方がタイトルに含まれてるというと、記憶にあるのは……モンスターvsエイリアンくらい?



レゴ バットマン・ザ・ムービー
[50点]
@シネ・リーブル池袋
 実は前作も見てるんだけど感想を書いてません。ラストの展開に感動した人はいるようだけど、自分にはあれが最低限の予定調和にしか見えなかったんですよね。
 ……そうなると、「本当にレゴ組み立ててるならすごい」のだろうけど、CGまるわかりなアニメーションは単調で魅力に乏しく、スピード感でごまかされてる印象なのが正直なところで……。わちゃわちゃおもちゃを動かすのはアニメーションの原初だから、もっと魅力を出せるはずなのに、主人公がレゴ人形なために自分で表現に限界を作っているような……。

 本作は輪をかけて魅力に欠け、「レゴを組み立てる」面白ささえ完全抹消。ストーリーも「家族大事」の凡百パターンで(バットマンの孤独表現はちょっとよかった)、レゴ&アメコミのネタを笑えない人が見る価値はたぶんないと思われます。
 いやはや……まさかこの高速テンポのCGアニメーションで寝落ちした自分にビックリだ。ゴメン、バットマンはどうやって「ファントム・ゾーン」から戻ったの?

 次は「ニンジャゴー」らしいけど、もう見ないです……。
 というかそもそも自分はダイヤブロック派だったんだっ!



ハードコア
[60点]
@ヒューマントラストシネマ渋谷
 「観るではなく同期する」がウリの、ヘッドマウントカメラで撮影し、全編通して主人公の目線がそのまま観客目線となるPOV映画。……なんですが。
 この視点自体は、海外のゲームは今やほとんど全部そうと言ってもいいし、映画でも「DOOM」のように部分的に採用したものも多いわけです。「全編」になってどんなこだわりの差別化が図られたか……ってコレ……むしろ優位性をグチャグチャに壊してない?
 だって、ブッツブツにカットを切るんだもの、まったく体験の共有になってない。音声は継続してるのにカットは切れている、なんてシーンもやたらある。今の技術なら、カットを切ってもCG処理で長回しのように見せられるはずなのに、その措置も雑。
 また、何かを見たとき、対象を目に留め認識する「間」があるべきなのにそれがなく、何をしてるかわからないところが多すぎ。体に動きを覚えさせたスタント目線そのままでは? と推測します。白兵戦のシーンになると、「演技ではインパクトさせられない」ので、対象との距離感が変、という違和感も出てくる始末。
 ストーリーも、襲われて切り抜けようとしてピンチになると助けが入る、を何度も繰り返すワンパターン。総じて、同期どころか、「作品世界に没入させたくないのでは」と思うくらい、他人事にしか見えなくなってしまった、残念な作品です。

 逆に、ピンチの先に現れる「ジミー」のアイディアと、演じるシャールト・コプリーが素晴らしすぎて、もはや彼が作品全体を乗っ取ってるも同然の状態になっています。「彼主演で一本作ればよかったのに」と思うことしきり。



diablock BASIC 350 -
ダイヤブロック BASIC 350
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2017年04月04日

わたしはダニエル・ブレイク

[50点]@ヒューマントラストシネマ有楽町

 んー、モヤモヤすんなぁ。パルムドールはまたこんな感じか。

 いやさ、これ、役所の論理のほうがすごくわかるもん。求職実績が証明できない者に、求職手当が出るわけないじゃないか。実直さとかテメェの尊厳とか関係ねぇよ。
 仮にかつてはそれが通じるはずの優しい世界だったとしても、経済情勢の悪化で、そんなワガママはもはや通せないと突き上げた連中がいるんだろう? そこで福祉を維持するために、より合理的なシステムを取り込まざるを得なくなり、職員やコールセンターの回線が削られ、厳格なルールが作られ、情に流される前例を作ることが禁じられたんだろうに。因果関係が逆だ。

 ちょっと面白かったのは、イギリスでは福祉の手続きがあらかたオンライン化されており、デジタルディバイドゆえにダニエルは福祉を受けづらい立場にあること。オンライン化が進まない非合理さが福祉の質を落とす日本とは、対照的だと思いましたね。
 とはいえ、ダニエルは「助け合いを知っている」んだから、チャイナくんに「君のビジネスに住所を貸すから、俺のオンライン手続きを最後まで助けてくれ」って言えば、この話全部終わりじゃないか。コミュニケーション能力がある人をわざとコミュニケーション不全に描いて「ネガティブな人間模様」を捏造する、ミヒャエル・ハネケと同じやり方。

 この作品で一番辛い立場にいるのは、両者の論理の板挟みになるアンで、正しい意味で尊厳を傷つけられたのは「ハリー」だと理解しなくてはいけない。「自分と同じ立場の者がいくらでも居るであろう」ことに思い至らないダニエルの不正直な態度によって、ハリーがどれだけ苦い思いをしたか想像せよ。

 それを考えもせずに、「わたしはダニエル・ブレイク」だ? どんだけ自分は特別だと思ってんだよ。おまえが生きているのと同じように、融通の利かない公務員は生きているし、庭に犬のフンまき散らすやつは生きているし、合理化の必要性につけこんで福祉を民営化して儲けたい事業家が生きているんだ。個人の集合が社会なんだよ。「個人は大事だ」「個性は大事だ」そんなもの全部、言挙げするまでもない大前提として飲みこんだ上に、「社会」を構築すんだよ。
 だからこそ、一人一票の民主主義に価値があるんじゃないか。行政に八つ当たりすんな、議員に言え。


 で、社会の変化についていけない俺様でも望むとおりに福祉を受けられるようにしろ! という内容を見てか、本作のチラシには左翼方面の有名人の大絶賛コメントがずらりと並んでいるわけですが、このような行政に怒ったイギリスの大衆が選んだのは結局「ブレグジット」、という事実は全力スルーなのが爆笑ポイント。
 現地の人のほうが、「逆の因果関係」をよく理解している、ということですなぁ。



 ソッチ方面の話になったから、ついでに、森友問題の個人的総括しとく。

 この問題、はじめから「贈収賄がない」「近畿財務局の措置が不正でない」ならば、誰も何も突き上げられるいわれがない。そしてその正否は、まだまったく定まっていない。確固たる前提に欠けているんだ。前提を間違えた議論は必ず結論も間違っている。時間の無駄だ。
 ブラックな臭いはぷんぷんするよ、でもそれを断じていいのはオマエラじゃない。裁判所だけだ。

 法の裏付けがない状態で、誰かを公に断罪せんとする行為、それは「人民裁判」という。まともな法治国家の住人なら、絶対に避けるべき行為だ。それを恥ずかしげもなくやっている連中が政治家を名乗っている。マスコミもそれに乗っかる人々も、助長して臆面もない。嘆かわしい。
 自分が政治家なら一秒たりとも関わりたくないし、関わってるとみなされるのはたとえようもない屈辱だし、ましてそんな奴らのお望み通りに情報を提供するなんて、恐ろしくてできない。

 今回政権側が、証人喚問から偽証罪の告発、という路線に乗せたのは、いい判断だと思う。これを「司法に委ねようぜという意思表示」の観点で見る人が少ないのに驚く。彼らだってやりたかないだろうが、このまま国会を空転させるよりはなんぼかマシだ。
 (たとえば「この問題」を知っている人がいま日本に何人いる? 食の問題だから、きちんと深堀すれば世論にはすぐ火が付くだろうし、農政問題だから世論が動けば自民党議員の離反も確実に見込める。安倍政権を追い詰めるにはうってつけのネタなのに、野党の幹部は、この法案が審議されていることすら知らないのだろうよ。)

 アキエもツジモトも現段階ではまったくどうでもいい。そんな程度のことを、予算委員会で問う価値が微塵でもあると思う人間は、狂っている。心底軽蔑する。
 国会でやるな、裁判所でやれ! 話はそれでおしまい!



愛、アムール(字幕版) -
愛、アムール(字幕版)
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2017年03月30日

キングコング -髑髏島の巨神-

[80点]@ムービル

 最高かよ。

 あー、もう、わかるわー。
 ギャレス・エドワーズが GODZILLA で……ていうかローランド・エメリッヒも、「KAIJU」でやりたかったのは、こういうことなんだなって。アメリカがたどりついたモンスター映画の極致であり、そりゃあマーベルばりに「ユニバース」作ってキングオブモンスターズ決めようぜって発想にもなるよね。いやもう、今からゴジラとの対決が待ち遠しすぎる。
 日本の「ゴジラ」における、戦争や災害の観点を「どうしても入れざるを得ない」感覚が、アメリカ人には伝わっていないのは、ちょっと悔しくあると同時に、その割り切りこそが娯楽においては必要なんだろうな、とも思います。日本でだって、ゴジラが長命のコンテンツになったのは、なんだかんだで「怪獣大決戦」の路線が一役買ってるわけで。


 本作のコングさんはわりと人間に優しいし、ナパーム攻撃ごときでうろたえるので、言うほど絶望感はなかったんですが、超アクティブで闘志剥き出しで暴れるので、躍動感あふれててチョーかっけえ。

 ゴジラの場合、明確に「人類よりはるかに強い怪物」という脅威でしたが、この作品では、「人類ははるかに弱くてバカ」に描いてコングの脅威を増しています。掘り下げていくとホラー映画のテンプレが出てきそうな印象はありますが、凡百のホラーなんてメじゃないです。
 ベトナム戦争直後に時代を設定して、「敗戦を認められない兵」をとりわけ愚かに描いて、「人間=ゴミカス以下」みたいな価値観に説得力を与えているのがうまい。いいの、この作品に限ってはゴミカスで。
 逆に、ゴミカスにすぎない人間たちの背景、彼らがなぜどのようにあの島に行くか……という説明に30分近くかけちゃうのはちょっと長かった気がします。最小限にして、少しでも早く髑髏島に行こうとしている努力は見えるんですが、意外に登場人物が多いから……。もう少し絞ってもよかったのでは。

 ちなみにもちろん字幕版です。さすがにあのメンツで吹き替えを見る勇気はないぜ!



GODZILLA ゴジラ(吹替版) -
GODZILLA ゴジラ(吹替版)
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2017年03月29日

パッセンジャー

[70点]@ユナイテッドシネマ豊洲

 よくできた佳品SF。ここでの「SF」はサイエンス・フィクションではなく、「スペース・ファンタジー」です。宇宙っぽいカッコよさげな絵作り(無重力プールは最高だった!)になってますが、考証を気にしてはいけないタイプの話。決して、「気圧順応の時間短すぎじゃね?」とか言ってはいけません。

 そんでもって「ファンタジー」です。クリス・プラットとジェニファー・ローレンスが宇宙ふたりぼっちになってしまう話で、ふたりきりですから当然あれやこれやあるわけですが、進展がびっくりするほどピュアピュアです。ヒロインの名前が「オーロラ」で、つまり「眠れる森の美女」を重ねてくるという念の入れよう。
 クライマックスはともかく序盤から中盤にかけての展開は、ふたりの関係だけに的を絞ったロマンス。「現代において、いっさい邪魔を入れないラブロマンスは構築可能か」というチャレンジだったのでは? とさえ思います。
 孤独な宇宙の中で、どういう感情が生まれどのように変遷していくのか。本当にそれだけを描写していく丁寧な作りに見ごたえがありました。


 序盤の「助産師」「メッセージ送信」という単語が伏線に見えて、そうすると「乗客乗員全員起こして『飛べ! 人類2』路線に入る」が結末かと思っていたので、そこらへんはっきりさせないラストはちょっとマイナスでしょうか。
 (推測ですけど、「全員起こす」でない場合、あのふたりから始めて80年以上世代を重ねる=キリスト教的にはタブーであろう近親相姦が必須になる、ってのがネックだったのかも?)。

(<4/11 追記>
  あ、なるほどそういうことだったのか!


 もうひとつ、これも担当者が内容を見てないレベルの酷い邦題です。ふたりの物語なのだから、原題通り複数形でないと意味が通りません。「パッセンジャーズ」で何が問題なの?



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2017年03月28日

3月のライオン -前編-

[60点]@チネチッタ

 ……決して面白くないわけではないのですが。
 「るろうに剣心」同様、大友監督はマンガ的な表現を排し、ストイックにまとめてきました。それどころか「将棋」すら瞬間的にしか見せず、顔のアップを多用した心理表現合戦の様相で、特に後藤vs島田は圧巻。

 しかし、それが行き過ぎていて何か手ごたえが変。黙々としかし対峙して進める将棋という競技の特性上、この作品で「モノローグの多用」は適切な心理表現の手法であるにもかかわらず、大友監督はそれさえ最小限に切り捨ててしまっています(逆に使わなくていいところで使っている)。そのため説明不足が限界を超えています。

 「幸田家の過去」以外、各キャラの背景を全く出さないのでキャラが立ち切りません。将棋のクラス分けを一切説明せずに「A級なめんな」とか言っても意味がありません。
 「見た目不健康だから」二階堂は病気で、いきなり闘病を始め、「山形出身だから」島田はまじめな善人キャラ、その程度しか背景がないんです。それでいいの?
 とりわけ大きいミスは、この脚色だと、主人公桐山が「伸び悩んでいる」が表現できていません。るろ剣で佐藤健まかせだった部分、今回は神木龍之介に丸投げにしたつもりなのでしょうか。
 というか、将棋シーンは連戦連勝で、島田戦で「初めての敗北を喫した」という表現ですから、「周囲を置き去りにするほど将棋が強すぎて孤高になった」という設定に変えた、としか見えません。なのに、格下に見える二階堂がいきなり、「自分の将棋をしろ、伸び悩んでる」とか言い出すわけです。

 二階堂は原作に寄せすぎて熱演すぎて、キモい(誉めてる)くらいなんですが。染谷将太がここまでやれるとは思わなかったです。一方、有村架純はミスキャストでしょう。子供時代を演じた子の方が圧倒的に怖く、負けています。


 後篇どうしようかなぁ……イジメシーンがある作品とか、今あんまり見たくないんだけどなぁ。でも、個人的にこの作品を見る最大のモチベーションは、スピッツの名曲「春のうた」が後篇主題歌になってるってところでもあり……。



るろうに剣心 -
るろうに剣心
posted by アッシュ at 17:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする